【 パテック・フィリップ 】 カラトラバ を調査。歴代カラトラバ 初代「96」からその系譜など29モデルの違いと最新買取相場を種別にまとめてみました【スタッフブログ】

パテック・フィリップは言わずと知れた時計界の頂点に君臨する時計メゾン=メーカーです。近年では ノーチラス や アクアノート といったスポーツラグジュアリーウォッチの高騰ぶりでも有名ですが、パテック・フィリップが誇る ドレスウォッチの代表格= カラトラバ についてまとめてみました。

一般知名度ではロレックスやオメガに及ばない所もあるパテック・フィリップですが、それは「雲上ブランド」だからです。ロレックスやオメガはそもそもが一般ユーザーに愛されるスペックと価格で勝負をしてきたブランドですのでそれだけ一般的に知られていますが遥か昔から業界No.1のブランドとして歩んできたパテック・フィリップはそれだけ価格も高く設定されているため一般層にととってはやや身近ではないかもしれません。

パテック・フィリップとは

パテック・フィリップは時計業界に君臨するNo.1ブランドです。
創業は1839年とスイス時計業界で独立系メゾンとしては世界最古です。ちなみにロレックスは創業1908年ですのでパテック・フィリップの歴史の深さが分かります。

アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックとフランソワ・チャペックの二人の創業者によって誕生した時計工房パテック チャペックは、1844年のパリ博覧会で出会ったフランス人時計師ジャン・アドリアン・フィリップと意気投合し会社に招き入れます。1851年には正式に経営陣に加わり「パテック・フィリップ」の名が生まれました。

数々の万博や博覧会で賞を獲得したパテック・フィリップの時計は主に王族や貴族、上流階級などの富裕層をメインターゲットとした路線を歩みます。

1851年にはパテックが事業の海外拡大を狙ってアメリカへ渡り、チャールズ・ルイス・ティファニーと出会います。これが現在でも続くティファニーとパテック・フィリップとのパートナーシップの始まりです。

チャールズ・ルイス・ティファニー(Tiffany&Co.の創業者)

2021年、パテック・フィリップのノーチラスがティファニーカラーの文字盤で限定されたのは記憶に鮮しい。これらも長い歴史の中でパートナーシップを結んできた両社ならでは。

世界大戦などによる世界恐慌の中でも富裕層から愛されていたパテック・フィリップですが限界を迎えます。パテック・フィリップはジャン・スターンとシャルル・スターンという兄弟によって経営されていたスターン・フルール社に買収されることとなります。

このスターン・フルール社は実はパテック・フィリップ社に文字盤を製作、収めていた企業であり「時計に対する愛や思い」はこれまで同様に注がれました。

そこから現在に至るまでパテック・フィリップは❝独立したメゾン❞であり続けています。その結果投資家や、親会社、株主などの声に惑わされることなく、自分たちの持つ芸術性や革新性のみを信じて邁進してきたのです。

これこそが世界最高の時計メゾンです。

カラトラバとは

パテック・フィリップの代表的なドレスウォッチである カラトラバ は1932年に誕生しました。 1930年代世界の主流は未だ懐中時計でしたが新たな経営者スターン兄弟は、先の時代を見据えて腕時計に着目していきます。

カラトラバ誕生に向けて大きく関係してくるのがバウハウス美術・造形学校です。

  バウハウスの誕生と影響  

第一次世界大戦の終わり1919年にドイツのヴァイマルに設立され、建築・美術・工芸・写真など、デザインの総合的な教育を行った機関・学校です。

1933年にナチスドイツによる弾圧の影響を受け閉鎖に至るまで、わずか14年という短い歴史でありましたが、その間に生み出した教育システムやバウハウス独自のデザインは、現代の私たちの生活にも大きく影響を与える程の功績を残しています。

バウハウスの理念は「機能がフォルムを決定する」というモダンかつミニマルな考えで、つまりは華美な装飾やこれまでの形に捉われない真に必要なもののみで構成された美しさを追及するといったものです。

時計業界においてもその影響は色濃く、それまでの「懐中時計を腕に巻く」という考え方では無く腕時計専用の設計が生まれます。これが初代カラトラバである❝ 96 ❞です。

こうして誕生したカラトラバはパテック・フィリップの経営を救う歴史的な腕時計となり現在に至るまで愛され続けています。

  カラトラバの名前の由来  

パテック・フィリップのロゴにも使用されている「カラトラバ十字」のオリジナルは300年以上の歴史を持つスペインの「カラトラバ騎士団」の紋章です。剣と十字架、4つの百合の花を組み合わせたデザインになっており、1158年にムーア人(イスラム教徒)からカラトラバ砦を守り抜いたことに由来しています。

それ以前にもパテック・フィリップの時計にはこのカラトラバ紋章が使用されてきましたが1887年4月27日にジャン・アドリアン・フィリップによって正式にパテック・フィリップの社名と共にカラトラバ十字を商標登録しています。

当時の騎士団が掲げていた「勇敢さ」「偉大さ」「気高さ」の精神を時計に込める意味から採用されたのだと思われます。

そのブランドロゴにもなっているカラトラバ十字をシリーズ名に持つカラトラバがどれだけパテック・フィリップにとって重要なものかも同時に分かると思います。

  カラトラバの特徴  

先ほど書いたバウハウスの理念の影響を大いに受けたカラトラバですがシンプルなデザインというのはそれまでにも発売されており、他社でもパテック・フィリップに次いで雲上ブランドと称されるヴァシュロン・コンスタンタンやオーデマ・ピゲ、ランゲ&ゾーネ、ブレゲなどの歴史のあるブランドにも存在しています。

そんな中で現在の地位を確立したカラトラバの最大の特徴は「ラグ幅の長さ」です。

この後紹介する初代カラトラバである❝ Ref.96 ❞は31mmという今でいう小ぶりなケース径ながらラグ幅はなんと「18mm」です。当時は12-14mmの幅が標準的で、現代でも18mmのラグ幅を持つ時計は36~40mmのケース径がほとんど。

さらに2004年~2022年まで製造されていた❝ Ref.5196 ❞はケース径37mmに対し、ラグ幅は「21mm」。

つまりバウハウスの理念に則った、ケースとラグを一体化した強度とラグ幅=ベルトを太くすることで得られる安定感こそがパテック・フィリップのカラトラバの最大の特徴かと思われます。

パテック・フィリップ カラトラバの系譜 31モデル

カラトラバは1932年の初代❝ 96 ❞から現在に至るまで基本的にはバウハウスの考え方に影響を受けたミニマリズムの精神が反映されています。そのため一見すると似通ったデザインが多いですがいくつかのラインに分けることができます。

さらに長い歴史の中でデザインだけでなくサイズアップ化や自動巻きモデルの登場などが行われています。登場してから約90年で腕時計の着用基本サイズは約10mm近くもUPしていますのでサイズ感でも年代がおおよそ特定できます。

まずは系図をどうぞ。
カラトラバは800を超える種類があると言われていますが今回は代表モデルを取り上げます。それぞれのモデルの詳細は下記へ。

基本的にパテック・フィリップのリファレンス=品番は番号が大きくなるにつれて最近のものになっていきます。

基本的には初代❝ 96 ❞から連なる❝ 96 ❞→❝ 3796 ❞→❝ 5196 ❞❝ 5296 ❞という通称「クンロク」と呼ばれるリファレンスに「96」を持つカラトラバが王道ラインです。(赤線)

次いでリセールマーケットでも人気なのが(黄線)のクル・ド・パリと呼ばれるギョーシェ加工がケースに施されたライン。クンロクと並んで人気の二分しています。

その他、その時代特有ではあるものの今となっては変わり種とされるモデル(水線)やRef.5000番台以降の現代風解釈版とも言うべきカラトラバ(緑線)があります。

ここでパテック・フィリップのホームページに記載されている「用語集」での「カラトラバ」について引用します。

カラトラバ

カラトラバは1932年の発表以来, クラシックの真髄を体現する伝説的なコレクションです. タイムレスな紳士・婦人用ラウンド・ケースのラインは, ドイツの建築・装飾芸術運動バウハウスから直接のインスピレーションを受け, 《機能がフォルムを決定する》という哲学を忠実に反映しています. 超薄型, またはサファイヤクリスタルバック付のケースに《クルー・ド・パリ》, ラウンド・ベゼル, またはダイヤ付ベゼルと, バラエティ豊かなそのデザインにもかかわらず, カラトラバは一目でそれと分かる個性を持っています. 時代と共に進歩し, 発展を続け, 常に新しい特徴を付け加えつつも, 時を超越したクラシックであり続ける, その力こそは, パテック フィリップを特徴づける卓越性の追求をこの上なく体現しています.

https://www.patek.com/ja/%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86

とのことでつまりは一見してクル・ド・パリベゼルやダイヤモンド付ベゼルなどバラエティーに富んだ装飾などがついていてもなお!「カラトラバ」だと一目で分かるそうです。(近年は「え!これもカラトラバ?」というモデルも増えています笑)


❝ クンロク ❞シリーズ

まずは王道の正規ラインでもある❝ 96 ❞❝ クンロク ❞ライン。

  Ref.96  

製造年1932年~1970年頃
ケース径31mm×厚さ7mm

カラトラバの全ての始まり。初代カラトラバ❝ 96 ❞です。ちなみに「カラトラバ」という愛称で呼ばれだすのは1980年頃からでこの❝ 96 ❞製造&発売時はカラトラバとは呼ばれていません。初代の時点からしっかり腕時計デザインとしてラグが形成されています。(それまでの腕時計はフェイスにラグを溶接した後付けが主流)

またこの❝ 96 ❞というのは「パテック・フィリップの96番目のモデル」とも「パテック・フィリップのリファレンス管理が始まったモデル」とも言われていますが、パテック・フィリップ公式が言っているわけではありませんので信じたい人だけ信じましょう。笑

ただこの辺の時代から各メーカーはそれまでの注文に対して時計を製作するオーダーメイド制からより管理しやすく注文を取りやすいリファレンス管理を開始しており、この❝ Ref.96 ❞がそのリファレンス管理初代のモデル説があります。

1932年~1934年の間に製造されたものはジャガー・ルクルトのムーブメントが搭載されており1934年頃から自社ムーブメントのCal.12-120が搭載されています。

2023年8月現在買取価格最大800,000円

1970年頃までロングセラーで発売されていたこともあり、市場でも探せば見つかります。
買取価格は状態にもよりますが最大で80万円辺りです。


  Ref.3796  

製造年1982年~2000年頃
ケース径31mm×厚さ7mm

初代クンロクの登場から2代目の登場で既に50年が経過しています。初代クンロクのDNAを色濃く受けておりますが搭載ムーブメントがCal.215となり大幅パワーアップしています。1970年代は18,000振動/時~19,800振動/時だったのに対しCal.215は28,800振動/時と制度が上がるとともにパワーリザーブ44時間と現在でも実用的なレベルになっています。

2023年8月現在買取価格最大1,000,000円

こちらも2000年まで販売されていたこともあり見つかりやすいモデル。
オリジナルのRef.96のサイズ感が良い方はこのRef.3796を探すと良いと思います。


  Ref.5196  

製造年2004年~2022年頃
ケース径37mm×厚さ7.68mm

2004年から2022年の最近まで発売されていたクンロクがRef.5196です。現代版のクンロクになっておりケース径は37mmと現代仕様に。搭載ムーブメントは前作Ref.3796をアップグレードしたCal.215PS。ムーブメントのサイズが前作までの31mmケース用ということでスモールセコンドダイアルが中心に寄ってるのが特徴です。

2023年8月現在買取価格最大2,500,000円

YG製の方がRG製よりも市場人気が高めです。
ブレゲ数字(後に説明)のPT製はさらに市場価格が高いこともあります。


  Ref.5296  

製造年2005年~2019年頃
ケース径38mm

王道の手巻きではなく自動巻きムーブメントでカレンダーも携えるなどさらに現代仕様になったRef.5296。ケース径は38mmまで大きくなっています。

5296-010と2007年にリファレンスをマイナーチェンジしてからは特徴的なダイアルデザインもラインナップされていました。

2023年8月現在買取価格最大2,300,000円

「クンロク」と呼ばれる❝ 96 ❞をリファレンスに持つモデルは2023年現在全てが廃盤となっているので今後の復活&次世代機が楽しみでもあります。


❝ クル・ド・パリ ❞装飾ベゼルシリーズ

続いて「クンロク」と並びもうひとつの人気ラインであり「クル・ド・パリ」ベゼルを持つラインです。「機能がフォルムを決定する」というバウハウスの理念からは外れる「クル・ド・パリ」の装飾ですがその美しさと華やかさは言わずもがなで人気のデザインです。

  Ref.3445  

製造年1960年頃~
ケース径35mm

こちらはクル・ド・パリ装飾がベゼルに施されているモデルではありませんが後のクル・ド・パリラインに繋がっていくので紹介。この後すぐに紹介するRef.3520と同時期に発表されたこのRef.3445は自動巻き&カレンダー搭載という違いもありますが、パテック・フィリップのカラトラバ史において「真っすぐなラグ」が付けられていることに大きな特徴となっています。ここに同時期発売の手巻きRef.3520にクル・ド・パリベゼルが採用されることでエレガントな印象が際立ち人気ラインとして地位を確立していきます。

2023年8月現在買取価格最大900,000円

またこちらのRef.3445ですが裏蓋がねじ込み式=スクリューバックの十角形裏蓋が使われているのも特徴です。十角形裏蓋については後ほどまた登場しますのでワードだけ覚えておいて下さい。


  Ref.3520  

製造年1960年頃~1970年頃
ケース径32.5mm

こちらがもうひとつのカラトラバの人気ラインであるRef.3520から連なる「クル・ド・パリ」と呼ばれるギョーシェ彫り加工をベゼルに施したラインです。クル・ド・パリ加工を文字盤に行う技術は1930年代には存在していたようですがベゼル部分に加工を入れだしたのはこの60年代以降のようです。ローマ数字インデックスが高貴な印象です。

2023年8月現在買取価格最大750,000円

  Ref.3802/200  

製造年1986年~
ケース径33mm×厚さ7.5mm

こちらは1960年頃に発表されたRef.3445とRef.3520をミックスさせたようなモデル。
Ref.3445とRef.3520のどちらの特徴でもある
・直線ラグ
に加えてRef.3445の
・自動巻き&デイト機能(日付)とベゼルにはRef.3520の
・クル・ド・パリ装飾
・ローマ数字インデックスが施してあります。

2023年8月現在買取価格最大1,300,000円

  Ref.3919  

製造年1986年~2005年頃
ケース径33mm

Ref.3520の正当系譜の手巻きムーブメント式として1986年に発表されたのがRef.3919です。皆が思い浮かべるカラトラバの正当系(ローマ数字インデックス×スモールセコンドダイアルなど)のデザインにクル・ド・パリベゼルというエレガントの決定版とも言うべきモデル。

2023年8月現在買取価格最大1,000,000円

  Ref.5119  

製造年2006年~2019年頃
ケース径36mm

Ref.3919が廃盤となり後継機として登場したのがRef.5119です。
この「クル・ド・パリベゼル」ラインの伝統をしっかり受け継いでおり前機のRef.3919同様に手巻きムーブメント×ローマ数字インデックス×スモールセコンド×直線ラグというクオリティの高さ。シースルーバック=裏スケルトンなので美しいムーブメントが堪能できます。

そこに36mmという現代仕様にアップサイズされたケース径。
人気が出るのは必然でした。

2023年8月現在買取価格最大1,800,000円

  Ref.6119  

製造年2021年~
ケース径39mm×厚さ8.08mm

Ref.5119の廃盤から2年間の沈黙を破り発表されたのがRef.6119です。
さらにサイズUPした39mmで現代仕様になりながらも厚さは8.08mmに抑えられています。手巻キャリバー30-255 PS搭載でパワーリザーブはなんと65時間とスペックも最高です。Ref.5119同様シースルーバック。

ホワイトゴールド×ブラック文字盤の6119G-001
ローズゴールド×白文字盤の6119R-001

がラインナップされており、現行品のためパテック・フィリップ正規店にて現在も購入が可能です。(在庫があれば…の話です汗)ちなみに定価は4,301,000円(※2023年7月末時点)です。

2023年8月現在買取価格最大3,800,000円

中古市場では定価を超える価格で販売されています。


異色❝ 変わり種 ❞シリーズ

パテック・フィリップのカラトラバはその100年にも近い歴史の中で様々な異色とも言うべき❝ 変わり種 ❞なモデルが登場しています。

  短足ラグ  

まず紹介するのが時計のケースからベルトを着けるために飛び出したラグと呼ばれる部分が極端に短いモデルです。

  Ref.2572  

製造年1950年頃~
ケース径35.5mm

見てわかる通りダックスフンドのような短足のラグが印象的です。
1950年代にケース径を35mmと大型化した分ラグを短くして着け心地を良くするというのは実は当時の時計界で見られた動きのようですが❝ 96 ❞から始まったカラトラバとしては異質な雰囲気は拭えません。

2023年8月現在買取価格

当時思ったほど販売が伸びなかったようで非常に市場の数が少なく、値段を付けるのも難しいですが買取額80万円あたりかと思われます。

またこのすぐあとには同じくラグが短く33mmケース径で一回り小さいRef.2573もリリースされています。


  Ref.5123  

製造年2012年~2016年
ケース径38.2mm

カラトラバ80周年となる2012年に記念としてパテック・フィリップが復活させたのがRef.5123です。Ref.2572やRef.2573同様の短足ラグに手巻きムーブメント搭載。ケース径は現代仕様に38mmまでサイズアップしています。シースルーバック。

2016年までの4年間ちょうど良い感じで販売されていました。

2023年8月現在買取価格最大1,800,000円

  オフィサー  

次に紹介するのが「オフィサー」と呼ばれるラインです。
「オフィサー」とは「将校」の意で少尉以上の軍人の総称です。(現代訳だとオフィサー=会社役員といった訳され方をします)オフィサー時計とは、軍の将校が戦場で指揮を執る際に懐中時計では時間がかかるために、懐中時計にラグを付けるなどの加工をして腕時計化したものです。

オフィサー時計とは厳密に言うと懐中時計デザインを腕時計化したものになりますので
・懐中時計用リューズ
・直線ラグ
などを備えたモデルになります。

  Ref.3960  

製造年1989年
ケース径33mm

パテック・フィリップ創立150周年の記念モデル。
カラトラバ史上初のオフィサーモデルとして話題になりました。
・懐中時計デザインの大きなリューズ
・直線状のラグ
・ラグのネジ留め
・ハンターケース(裏蓋開閉式)
とオフィサー要素を忠実に備えた記念モデルでした。

手巻き式で2000本の限定販売でした。

2023年8月現在買取価格最大2,000,000円

  Ref.5022/5227  

【Ref.5022】製造年1997年~2005年
ケース径33mm

【Ref.5227】製造年2013年~2019年
ケース径39mm

上画像1997年~2005年に発売されたRef.5022
そして下画像のRef.5227

どちらもオフィサーラインとされているものの
Ref.5022は手巻き&懐中時計顔なもののリューズは腕時計仕様でハンターケースもなし。
Ref.5227はそのハンターケースを備えているものの自動巻きでデイト機能つき。

とオフィサーラインとしては正統とは個人的には思えません。笑
ちなみに人気芸人の霜降り明星の粗品さんが一目ぼれし購入されてたのはこのモデル。

2023年8月現在買取価格
Ref.5022最大1,400,000円
Ref.5227最大3,000,000円

  Ref.5153  

製造年2014年~2022年
ケース径39mm

Ref.5227が2013年に発表された翌年の2014年。
真打登場とばかりにRef.5153が登場することとなりました。
自動巻きムーブメントを搭載したサイズアップした39mmケースに
・直線状のラグ
・大型の懐中時計リューズ
・開閉式のハンターケース
と携えて2022年までの8年間オフィサーファンから愛されました。

2023年8月現在買取価格最大3,400,000円

  ブレゲ数字  

ブレゲ数字とは時計界の雲上ブランドの一つにも数えられる時計メゾンのブレゲの創設者アブラアン-ルイ・ブレゲがデザインした独特な筆記体のようなアラビア数字のデザインフォントです。時計の歴史を2世紀(200年)早めたとも言われるアブラアン-ルイ・ブレゲは腕時計を発明しただけでなく世界三大複雑機構の「パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)」「ミニッツリピーター」「トゥールビヨン」も発明するなど歴史上最も偉大な天才時計師です。そんな彼がデザインしたアラビア数字や針は❝ブレゲ数字❞❝ブレゲ針❞などと呼ばれ多くのブランドへ影響を与えて使用されています。

エレガントな印象のブレゲ針やブレゲ数字はパテック・フィリップのドレスウォッチであるカラトラバとの相性も良く度々採用されています。

  Ref.3820  

製造年1983年~
ケース径32mm

この後紹介する1938年のRef.570や1990年代のRef.5026などでも長い時代で度々ブレゲ針やブレゲ数字はカラトラバに用いられています。このRef.3820はブレゲ針×ブレゲ数字の両方が用いられておりクラシカルな印象が特徴です。

2023年8月現在買取価格最大800,000円

  Ref.7200R  

製造年2017年~
ケース径34.6mm×7.37mm

2017年から発売されている現行モデルの7200Rにもブレゲ数字が採用されています。シースルーバックに美しいマイクロローターを備えた自動巻きモデルです。ラグ脇のネジ留めなどもエレガンス&クラシカルな印象を与えています。

2023年7月末時点定価は4,818,000円です。

2023年8月現在買取価格最大2,200,000円

❝ その他の派生 ❞モデル

次にカラトラバの歴史において誕生した派生モデルの中でその後シリーズ化=定番こそしなかったモデル達を中心に紹介します。

  Ref.438  

製造年1935年~
ケース径28mm

初代カラトラバ❝ 96 ❞クンロクが発売されてから3年後、❝ 96 ❞よりさらに小さいカラトラバを!という希望に応えて登場したのがこの28mm径サイズのカラトラバRef.438になります。先ほど紹介した「ブレゲ数字」が使用されています。

その小ぶりなサイズから「ベビーカラトラバ」の愛称がついています。

2023年8月現在買取価格

こちらのRef.438も市場での個体数が少なく価格を付けることが非常に難しいリファレンスモデルになります。


  Ref.565  

製造年1938年~1968年頃
ケース径35.5mm

小型化されらRef.438に対し❝ Ref.96 ❞の33mmでは小さいとの声に答えたのがこのRef.565およびこの次のRef.570になります。

Ref.565の最大の特徴は防水時計という点です。
1926年に防水時計としてロレックスがオイスターケースを特許取得しましたが、そのロレックスよりも先に防水時計ケースを特許取得していたメーカーに「フランソワ・ボーゲル」という会社があります。

「フランソワ・ボーゲル」は20世紀において数多の時計メーカーにこのケースを供給するのですがパテック・フィリップが初となる防水時計を生み出す際にもフランソワ・ボーゲルのケースが使われています。

・ベゼルがケースと一体型の2ピース構造 
・裏蓋が十角形裏蓋のスクリューバック式 

Ref.3445で登場したワード「十角形裏蓋」です。

フランソワ・ボーゲル社のケースが用いられたRef.565は十角形裏蓋にフランソワ・ボーゲルの「FB」の刻印が確認できます。(開けないと確認不可)

  Ref.570  

製造年1938年~1968年頃
ケース径35.5mm

防水ケースのRef.565と同時期に発売されたのがRef.570です。こちらは初代カラトラバのRef.96をそのまま35.5mmにサイズアップさせたカラトラバ。

Ref.565との違いは先ほども説明した通り裏蓋の十角形かどうかと、ケースからラグにかけてが一体化しているかどうかになります。

2023年8月現在買取価格

Ref.565やRef.570については状態などの条件が揃うことで200万円を超える買取価格が提示されることもあります。最低でも70~80万円は提示可能です。


  Ref.2545  

製造年1950年~
ケース径32mm

防水ケース化を果たしながら大型化したRef.565とは異なり、初代カラトラバのRef.96のサイズ感のまま(正確には0.5~1mmのサイズアップ)防水ケース化したモデルです。

Ref.565同様に十角形裏蓋のスクリューバックです。

2023年8月現在買取価格※800,000円

  Ref.2526  

製造年1953年~
ケース径36mm
自動巻き

1953年発表のRef.2526はパテック・フィリップ史においてもとても重要なモデルの一つです。カラトラバ初の自動巻きムーブメントで、1949年にパテック・フィリップ社が開発したジャイイロマックスという精度を安定させる機構が搭載されています。文字盤はエナメル仕上げの仕様になっており「トロピカル」の愛称がつくなど多くのユーザーに愛された一方で、わずか2,750本しか製造されていないとのことでレア機体となっています。

2023年8月現在買取価格最大3,800,000円

  Ref.5032  

製造年1995年~
ケース径36mm×7.5mm
自動巻き

1990年代、同時期に発売されていたカラトラバは徐々に大型化が進んでいましたがそれでもどれも33mm径でした。1995年に登場したRef.5032は36mm径というかなり大型なモデル。しかし36mmケースでありながら薄さはわずか7.5mmでスモールセコンドもないモデルは究極のミニマルデザインといえます。

2023年8月現在買取価格最大1,000,000円

  Ref.5524  

製造年2015年~現行
ケース径42mm×10.78mm
自動巻き

2015年の発表時に衝撃を与えたカラトラバの亜種です。ここから定番化&定着するのかが分からなかったため変わり種部門に入れるか悩みましたがこちらで紹介。

現行モデルですがパテック・フィリップのホームページ上ではカラトラバのラインナップには含まれておらず「コンプリケーション」内に入っています。

ですがこの時計の名称は「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」であり紛れもなくカラトラバの系譜です。

ホワイトゴールドケースにブルー文字盤の5224G-001
ローズゴールドケースにブラック文字盤の5524R-001
の2種がラインナップされており定価は8,657,000円(2023年7月末時点)です。

2023年8月現在買取価格最大3,800,000円

❝ モダンテイスト ❞シリーズ

最後にリファレンスが5000番台以降に登場したブラック文字盤を用いたバウハウスの理念を尊重しながらもブラックカラーをメインに使うことと、4時位置にスモールセコンドダイアルを配置してモダン化したカラトラバである❝ モダンテイスト ❞ラインをご紹介します。

  Ref.5000  

製造年1994年~
ケース径33mm
自動巻き

カラトラバの持つバウハウスの理念やサイズ感は踏襲しながらもモダンなアラビア数字のフォントを用い、4時位置のスモールセコンドダイアルなど現代風にアレンジされているカラトラバ。さらにこの時の文字盤カラーに採用されたのはブラックとピンクゴールドの2種でこちらもこれまでにはない試み。

さらにシースルーバックから見えるマイクロローターにカラトラバ紋章のバックル。
リファレンスが5000に突入した記念すべきモデルとしてパテック・フィリップ社の挑戦が感じられるモデルです。

2023年8月現在買取価格最大1,100,000円

  Ref.5026  

製造年1990年代後期~
ケース径33mm
自動巻き

90年代後期に登場したRef.5000の系統である4時位置スモールセコンドダイアルの現代型ながらブレゲ数字×ブレゲ針を採用した相反するモダンかつクラシカルなモデルです。

2023年8月現在買取価格最大1,300,000円

  Ref.6000  

製造年2005年~2017年
ケース径37mm
自動巻き

2015年~2017年の間に発売されていたRef.6000
6000番に突入したカラトラバでありRef.5000から続く特徴は備えながらも37mmにサイズアップし、さらにポインターデイト機能が追加されました。

2023年8月現在買取価格最大2,500,000円

  Ref.6006  

製造年2017年~2020年
ケース径39mm
自動巻き

カラトラバのRef.6006は、見た目の通り2017年に生産終了となったRef.6000の後継機です。ムーブメントはRef.6000と同じ240 PS Cが搭載されています。
外見上の違いはケース径が37mm→39mmにサイズアップしたことと、日付を示す針の先端形状が矢印型になっています。

パテックフィリップ自慢の超薄型キャリバー240の誕生40周年を記念して発表されたモデルです。

2023年8月現在買取価格最大3,000,000円

❝ 現行品カラトラバ ❞シリーズ 2023年8月現在

2023年8月現在、パテック・フィリップのホームページに掲載されている「カラトラバ」はわずか13モデルとなっています。(前述の通りコンプリケーションに複雑機構カラトラバなどが一部あり)

今年春に行われたウォッチ&ワンダーズ2023で発表された最新作のカラトラバ4種も既にラインナップされております。(パテック・フィリップ公式HPカラトラバ

Ref.6007はすぐ上でご紹介したRef.6006に連なる雰囲気を持っていますがカラトラバにカーボン柄を掛け合わせたレーシング風デザインになっており現代風の勢いが強まっています。

定価設定は現在時点で5,709,000円とかなりの高額になっています。

まとめ

時計界No.1ブランドのパテック・フィリップの代表的モデルでもある「カラトラバ」を29種紹介して参りました。

カラトラバは1932年の初代カラトラバ❝ Ref.96 ❞から
・バウハウスの理念に基づいたデザイン
・手巻き式
を基本形としながらもこの約90年間で時代に合わせたサイズアップ、そして使い勝手の良い自動巻きムーブメントなどを搭載するなどしてきました。

近年ではカラトラバながらもモダン化を計るチャレンジ的なモデルも発表、そして人気を博しておりますがその全ては初代❝ 96 ❞があってこそです。

相場に関してはリファレンスが近年のもの(5000番台や6000番台)の方が定価も高く、中古市場でも高額で取引されています。

またカラトラバ全体でみるとここ3~4年で相場は上昇傾向にあり2020年あたりと比較して2023年現在は20~30%上昇していると言えます。

冠婚葬祭などドレスコードのある場用の時計としても所持ている方も多いカラトラバ。不要になった際の処分や、一時的にご入用の場合などお気軽にご相談下さい。

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【 セイコー 】から限定の新作時計が2種発売!プロスペックス大谷翔平モデル2023 SBDC191&1965メカニカルダイバーズ復刻モデルSBEN003【スタッフブログ】

セイコー ウォッチ株式会社から7月4日と5日と2日間続けて夏発売の数量限定モデルが発表されることとなりました。両機種とも発売は8/11(金)です。

①大谷翔平モデル2023 
②メカニカルダイバーズ復刻モデル 

どちらもこれまでの発売モデルはいずれも完売&プレ値でリセールマーケット=中古市場に出回るなど高い人気を誇っており我々質屋などの業界人から見ても非常に興味深いリリースとなります。

これまでの「大谷翔平モデル」や「メカニカルダイバーズモデル」のおさらいをしながら新発売となる数量限定モデルも見ていきましょう。

まずは大谷翔平モデルから参りましょう~!

①大谷翔平モデル2023〔SBDC191〕

今や❝世界の大谷翔平❞となった日本が世界に誇るアスリートである大谷翔平選手が、これまた❝日本が世界に誇る老舗ウォッチメーカーでもあるセイコー❞のイメージキャラクターに就任したのは日本ハムファイターズ在籍時でした。

2017年の日ハム在籍時の大谷翔平モデルの発売を皮切りに、
2019年にはロサンゼルス・エンゼルス仕様の大谷翔平モデルが2種、
2020年に2種、
2022年にはオールスター仕様が1種、ロサンゼルス・エンゼルス仕様が1種


と計7モデルがこれまでにリリースされてきました。
当ブログではそれらのモデルについても紹介&相場のチェックをしておりますので合わせてご参照ください!

↓【歴代大谷翔平モデルはこちらから】

いずれも既に完売済みで大谷翔平選手の人気の高さが伺えます。7年で8作がリリースされるなどそのモデル数などの多さも相まって、定価<<買取価格 とはなっていませんがいずれも換金率40~60%を維持するなどセイコーウォッチの中でも人気なのは間違いないです。

 今作SBDC191の特徴 

これまでの大谷翔平モデルはセイコーのシリーズラインナップの中でも主にビジネスマンを対象にした正確性と堅牢性が売り❝アストロン❞シリーズから発売されてきましたが8/11発売の今作はなんと初の❝プロスペックス❞からの発売となります。

上に並べた通り2017~2022年モデルはベースが❝アストロン❞ということもあってどれも日ハムカラーやエンゼルスカラー、さらにはオールスターのユニフォームカラーが入っているもののどれもスポーティーウォッチという印象でした。

…ところが今作は?

ベースモデルがなんと❝1965 メカニカルダイバーズ❞なのです!
メカニカルダイバーズについてはこの後のもう一つの限定発売モデルの項でも説明致しますので簡略化しますが、

SBDC191「セイコーが1965年に発表した国内初のダイバーズウォッチの現代風解釈×大谷翔平」がワタシです。

と!いうことなのです。

もっとかみ砕いて簡単に言うと「セイコーから大谷翔平モデルでダイバーウォッチが出るよ!」ということです。上↑に並んだこれまでの大谷モデルである❝アストロン❞軍団と見比べて頂ければデザインの違いも一目瞭然かと思います。

カラーリングは所属するエンゼルスのビジターユニフォームカラーでもあるグレーを基調としているようで秒針に赤が施されているとのことです。商品仕様を下記にまとめましたのでご参照ください。

モデル名1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン 大谷翔平 2023限定モデル
品番SBDC191
価格187,000円税込み
防水性200m
ケースサイズ40.5mm(厚さ13.2mm)
数量限定1,700本
発売日8月11日(金)
ムーブメントキャリバー6R35
パワーリザーブ約70時間

リューズには大谷翔平選手の出番号でもある「17」そしてブレスレットのバックルには大谷翔平選手のサイン刻印がされているとのことです。

 今作SBDC191の高騰予測 

結論から申し上げると「定価以上のプレミア価格になることは(すぐには)ない!」が私の見解になります。

理由としては下記の通り、
①これまでの大谷翔平選手モデルで定価<中古買取相場になっているものはない。
②メカニカルダイバーズ復刻モデルの現代デザインで定価<中古買取相場になっているものはない。

というのが挙げられます。

まず①ですがこれまで発売された全7種の大谷翔平選手モデルはいずれも即完売&高い相場を維持していますが定価<買取価格になっている例はありません。加えて大谷翔平選手モデルは多いときで年に2~3本、1~2年に必ず新モデルがリリースされていますので数量限定ではありますが価格が爆発しない所以と言えます。

次に②についてですが「メカニカルダイバーズの現代デザイン」というにはこれまでもセイコーから発売されています。一番最近のものですと2023年2月発売の世界限定1,300本で国内200本限定のSBDX053(定価:385,000円)も現代デザインの一つですが7月現在まだセイコーオンラインストアで購入が可能です…。

つまりメカニカルダイバーズの現代デザインは素晴らしい時計である一方で市場人気はあまりない……というのが現状です。

以上からプレミア価格化というのは現時点では難しいと思われます。
それでも今や❝世界の大谷翔平❞ですのでこれまでの現代デザインモデルと比べると高い換金率になるかとは思います。

転売で儲けるのには向かないアイテムなので本当に欲しい人の手元に届くと思います!!良かった!!

②1965年メカニカルダイバーズ復刻モデル〔SBEN003〕

続いて1965年メカニカルダイバーズ復刻モデル〔SBEN003〕ですがこれまでの話の流れでメカニカルダイバーズ自体の人気が無いのでは?と思われている方がいるかもしれませんがそれは違います!!断固!!

セイコーのメカニカルダイバーズは「1965 メカニカルダイバーズ」と表記されているように1965年に国産初のダイバーズウォッチとして誕生しました。1966年からは南極観測隊越冬隊員の装備品として寄贈され、数々の過酷な環境下で実用されるなど日本の時計史としても歴史的な価値のある名作。です。

ファンが現代風デザインというリメイク品ではなく、オリジナルに忠実なモデルにこそときめくのです!!

ということです。

こちら↑が1965年当時の初代メカニカルダイバーズ6217-8001、通称ファーストダイバーです。当時の定価は13,000円程度でしたが、現在では最大買取価格350,000円強となり、定価との比較で2000%も価格が上昇しています。

「まあこれは正真正銘オリジナル品だから…」という意見もあるとは思いますが

・2017年発売の復刻モデルSBDX019〔限定数2,000〕 

こちらはオリジナルではなく2017年発売の「オリジナルに忠実な復刻モデル」です。発売時の定価は378,000円でしたが現在時点で、箱や保証書、替えベルト等も揃ってる場合には買取価格350,000円~400,000円となるなどややではありますがプレミア化しています。

詳しくは当ブログでもこれまでのメカニカルダイバーズをまとめておりますので下記をご参照頂ければと思います。

 今作SBEN003の特徴 

上記で書いたことからも分かるように❝歴史あるモデルのオリジナル版に忠実なモデルは人気が高い❞というのはこれまでで証明されています。

こちらが1965年発売の国産初のダイバーズウォッチ
8/11(金)発売の復刻版 SBEN003

個人的な最大の特徴は「ケースサイズが38mm」という点です!これがまさにオリジナル版に忠実ポイントの一つです。これまでのモデルはSBDX019などケース径39.9mmでオリジナル版と比べるとやや大きかったです。

たかが2mm、されど2mm。
です。こういったわずかな再現度の高さが人気に影響を与えるのです。

モデル名1965 メカニカルダイバーズ復刻デザイン 限定モデル
品番SBEN003
価格462,000円税込み
防水性200m
ケースサイズ38.0mm(厚さ12.5mm)
数量限定1,965本(国内500本)
発売日8月11日(金)
ムーブメントキャリバー6L37
パワーリザーブ約45時間

裏蓋のイルカの刻印やボックスに至るまで1960年代当時の雰囲気が再現されているとのことです。

 今作SBEN003の高騰予測 

リセールバリューを考慮する場合むしろ本命は大谷翔平選手モデルではなく、こちらのSBEN003かと思われます。今回のセイコー1965メカニカルダイバーズ復刻モデルSBEN003が高騰するかもしれない理由は以下の通りです。

①1965メカニカルダイバーズ復刻モデルは2017年以降で複数回発売されているがオリジナルに忠実に制作されたのは2017年のSBDX019のみ(それ以外は文字盤カラーが違ったりビームスとのコラボで寅さんモデルだったりする) 

②今作の完成度の高さ=次回の復刻モデルの発売があるか分からない、あっても最低でも数年先? 

という2点になります!

上記アドレスからセイコー1965メカニカルダイバーズ専用サイトもぜひご覧ください。

まずは①です。
メカニカルダイバーズ復刻モデルは大谷翔平選手モデルと比較すると圧倒的に発売ペースが遅いです。平均して1年に1本は確実に新作が登場する大谷翔平選手モデルに比べ、メカニカルダイバーズ復刻モデルは定期的に発売されるモデルではありません。

合わせて②にも記した通り今作SBEN003はオリジナルへの忠実復刻としての完成度が高く、次回はいつ復刻モデルが出るかは読めません。もしかすると次回は10~20年空くというのもあり得ない話ではありません。(海外メーカーと比較すると国産メーカーは限定品の発売スパンが短いのであくまで可能性の話です)

以上から「SBEN003は8/11の発売以降、中古市場でも定価同等での取引、数年後にはプレミア価格化」というのは十二分に考えられるシナリオです。

唯一懸念なのは462,000円という定価設定。これは2017年、6年前のSBDX019と比べると約10万円以上高い定価になりますのでこれがどう響くか…。

それでも!定価の何倍もの価値になるというロレックス現象は難しいかもしれませんが、所持していても値崩れすることは考えにくく資産的な意味合いでもおすすめの一本ではないでしょうか。

まとめ

今回は7月の上旬にセイコーより発表された二つの限定モデルについてブログを書きました。1965メカニカルダイバーズの現代版大谷モデルと1965メカニカルダイバーズ忠実復刻モデルという正反対の特徴を持つ二つのモデルを何故このタイミングでリリースするのか分かりませんが(笑)

普通は生誕〇〇年記念、例えば1965メカニカルダイバーズにとっては2025年が生誕60周年になるのでその時に発売されそうでしたがなぜか2023年でした。笑

大谷モデルに関してはWBC優勝記念とかMVP記念とかが出るのかと思いましたがこれは仕込みの日程を考慮してもやはり11月頃でしょうか。

大和屋質店ではセイコー製品のセイコーウォッチ、アストロン、プロスペックス、クレドール、グランドセイコーなど買取や質預けを行っております!ご検討のお客様はお気軽に当店へご相談ください!ご来店だけでなく電話、LINE等でもお気軽にどうぞ。

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【オメガ】 スピードマスター プロフェッショナル 歴代モデルの見分け方!全世代網羅!相場もチェック ※2024最新【スタッフブログ】

※2024年9月更新

時計業界において最も有名なブランド=認知度の高いブランドと言えば何でしょうか?多くの人が挙げるのは「ロレックス」そして「オメガ」かと思われます。時計界には世界三大ブランドとも呼ばれる「パテック・フィリップ」「ヴァシュロン・コンスタンタン」「オーデマ・ピゲ」という名門が君臨していますが、それでも一般知名度としては「ロレックス」「オメガ」に軍配が上がります。

今回はオメガの中からオメガのアイコンモデルになっている❝スピードマスタープロフェッショナル❞=❝ムーンウォッチ❞に焦点を当てていきます。最新の買取価格や相場にも影響する「いつの時代のどのバージョン(第何世代)のスピードマスターなの!?」という所も分かりやすく解説していきます!2023年現在、第8世代までのスピードマスタープロフェッショナルが存在します。

まずは「そもそもスピードマスターて何!?」という所も含めてさらりと歴史を振り返っていきましょう。後半では各世代毎の買取価格や相場を見ていきます。

オメガの❝スピードマスタープロフェッショナル❞が何故アイコンモデルとして扱われこんなにも大きな人気を集めているかと言うと、それは単に見た目が格好良いだけではありません(とてつもなくデザインは良いですが!)


一言で言えば「月に行ったから!」です。

意味が分かりませんね(笑)
宇宙開発で誰もが知るNASAが1965年に宇宙での過酷なミッションに耐えうる時計を探してコンペティションを行った結果、見事公式時計として選ばれたのがオメガのスピードマスターであり1969年にはアポロ11号が人類初の月面着陸。その時の宇宙飛行士の腕元にはスピードマスターがありました。

そんな歴史と性能の良さがデザインの良さに重なり今日のスピードマスターの地位を確立しているのです。初の月面着陸を果たした時計として通称「ムーンウォッチ」なんて愛称で呼ばれたりもします。

※ちなみに!当時NASAの依頼を受けて公式時計の座をオメガと競ったのはロレックス、ロンジン、ハミルトン、エルジンなどの10社。その中からNASAの求めたテスト(高温下での動作、低温下での動作、40Gの負荷、急な温度変化や気圧変化)に最後まで耐えられ、クロノグラフが動いていたのはオメガのスピードマスターのみだったという逸話があります。しかもしかもオメガが用意した時計は特別にNASA用に制作されたものではなく、市販品だったというから驚き。オメガの技術力の高さが証明されました。

オメガのスピードマスターには「自動巻き」(オートマティック)のものなどもありますが❝プロフェッショナル❞は「手巻き」なのも大きな特徴の一つです。現代では「自動巻き」や「クォーツ(電池式)」の方が便利そうですが、オメガのスピードマスターでは今でも「手巻き」式の方が人気で高相場です。

これも実際に月面着陸を果たしたモデルが「手巻き」だったというのが現在での人気につながっているのですが何故NASAが「手巻き」を求めたか!と言うと
重力を利用してローターが回転することで動力となる自動巻きは宇宙空間ではNG
であり後にクォーツが一般的となってからも
電池や回路のトラブルで故障の可能性があるからNG
ということで当時は元より今なお「手巻き」が採用されているのです。

そもそも時計愛好家ではない方からすれば「スピードマスター プロフェッショナルでも何種類もあるてどういうこと?」という質問が出るかもしれませんが、分かりやすく言うと「iPhone」を思い出して貰えると分かりやすいです。同じ「iPhone」という商品名ながら「第何世代」という言い方をされるのと同様に、時計においても同じ商品名ながら時代と共に進化を重ねているのです。ファーストから順にその見分け方と相場状況をみていきましょう。

CK2915

記念すべきファーストモデルであり製造期間は3年間だけということもありほぼほぼ出会うことはないスピードマスターです。過去にオークションで4,000万円の値が付いたことがあります。

見分け方としては「ブロードアロー針」と呼ばれる「➤型」の短針が特徴です。

CK2998

現在まで続くスピードマスタープロフェッショナルのデザインの原型が完成したのがこの2ndモデルです。

・アルファ針
・ベゼルが黒
・OMEGAロゴの「O」が潰れて横長

というのが見分けポイントですが1stモデル同様製造期間が4年と短くこの世代のスピードマスターをお持ちの方は少ないです。

後にこのCK2998を復刻したモデルが発売されますが、それについては別の記事で詳しく記載します。

ST105.003

ST105.003

見分け方としては
・針がペンシル型
・1stモデルから3rdモデルまではリューズガードがなし
(4thで詳しく説明)

前出のNASAの公式時計としてコンペティションを勝ち抜いたのがこのモデルであり、以降スピードマスターはNASAの宇宙飛行士達に着用されていきます。

買取価格相場500,000-1,000,000円

買取価格相場にかなりの開きがあるのはどれだけオリジナルの状態で残っているのかとそれがどれだけ証明できるかです。付属品などが奇跡的に揃っていてムーブメントにCal.321が入っているとなると買取額はMAXに近くなります。

ST105.012

・リューズガードあり
・文字盤に「PROFESSIONAL」の表記
・裏蓋に「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON」がない
(5thで詳しく説明)

この4thからリューズガードというリューズ周りを保護する仕様になりました。1st~3rdのリューズがないというのがこの部分であり操作するリューズが剥き出しです。

裏蓋に特別な表記はありません。

1969年7月21日にアポロ11号で月面着陸を果たしたモデルがこの4thであり生産数もかなり増えたようなので手に入れるハードル、持っている率も3rdまでより高くないです。

買取価格相場500,000-750,000円

ST145.022/3590.50

1969年から1988年までの長期に渡って製造された5thにはそのおよそ20年間の間にマイナーチェンジと呼ばれるいくつかの小さな仕様変更がされています。

5thの見極めポイントとしては
・裏蓋に「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON」
・バーインデックスがメモリの内側に引っ込んだ

などが挙げられます。

裏蓋に「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON」の表記

以降はスピードマスタープロフェッショナル5thに見られるマイナーチェンジ

✔ステップダイアル -段付き文字盤-

❝分❞の表記があるミニッツトラック付近に段差がある文字盤。1969年初期~1971年頃までのモデル。

✔ストレートライディング

裏蓋の「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON」の表記が


Ω
THE
FIRST WATCH
WORN
ON THE MOON

と直線状に刻印されている。
1969年~1970年頃の初期仕様。

✔下がり「r」
文字盤上のSpeedmasterのフォントが違い、Speedmasterの最後の❝r❞が下に下がっている(伸びている)。1980年代の仕様。

買取価格相場350,000-600,000円
※製造が長期で様々なバージョンが存在するのでバラツキがあります

3570.50/3570-50
製造期間:1996年-2014年

この第6世代より「裏スケ」と呼ばれるシースルーバックタイプなどを含む多くの派生型が登場してきます。それでも一番人気はオリジナル版のスピードマスタープロフェッショナルを組む源流デザインです。

見分け方も第6世代あたりからケースや文字盤ではなくバンドに移行していきます。それでも文字盤の変更点もあります。
・夜光塗料がルミノバに変更になりSWISS MADE表記に
・ベルトのバックルの形状

バックルがプッシュ式に進化

中の美しいムーブメント〔Cal.1861〕が堪能できるシースルーバックバージョンなどが登場 リファレンスは3572.50

発売時参考定価429,000円
買取価格相場350,000-400,000円

6thは1996年~2014年までの間で製造されており前世代の5thと合わせると合計で約30年製造されていました。アポロ計画での月面着陸後に人気が過熱、そして定価で40万円程・並行品だと20~30万円ほどで購入できたこともあり、持っている方も非常に多いです。当店に持ち込みのあるスピードマスタープロフェッショナルの内その7割以上がこの第6世代もしくは第5世代となります。

311.30.42.30.01.005
製造期間:2014年ー2021年

搭載ムーブメントは第6世代と同じながら2000年前後から多くの復刻モデルやスペシャルエディションモデルなどのスピードマスターが数量限定で発売されていき、オメガによるスピードマスターのブランド価値UP=プレミア化が進みます。そんな中で登場した第7世代の311.30.42.30.01.005は外装のクオリティの進化だけでなく、化粧箱や付属品が豪華になるなどオメガのスピードマスターへの想いが色濃く反映されていきます。見分け方は、ベルト部分の横がネジ式になっているのが特徴。

ベルト脇にネジの溝がいくつも見つかったら第7世代311.30.42.30.01.005の証です。

発売時参考定価605,000円
買取価格相場400,000-450,000

310.30.42.50.01.001
製造期間:2021年ー

2021年に発表された現在現行モデルでもある第8世代のスピードマスタープロフェッショナル310.30.42.50.01.001ですが、コーアクシャル機構(※非常に簡単に言うとムーブメントの摩耗が少なく、アフターメンテナンスにかかる費用が少なくて済む)を搭載している最新モデルです。定価もどどんと上昇していますが中古市場価格は第7世代と大きな差はないのが現状のようです。

見分け方やこれまでとの変化は多くあり、
・コーアクシャル化
・ベルト、バックルの違い
・ステップダイアル
・クロノグラフ針のの根元(お尻)がひし形
・クロノグラフ針の先端がステップダイアルに合わせてカーブ
・タキメーターの70と90のドット(・)位置が変更
・ロゴのSpeedmasterとPROFESSIONALの横幅が同じ
・SWISS MADEのSWISSとMADEの間の空白が狭い


と多くの違いがあります。

ベルトは更なる進化

発売時参考定価935,000円
2024年9月現在 1,078,000円
買取価格相場450,000-550,000

まとめ

ここまでスピードマスタープロフェッショナルにスポットを当てて「見分け方」「現在買取相場」を見てきました。スピードマスターはオメガの旗艦モデルということもあり様々なVERや様々な派生モデルがあります。

その中でもアポロ計画で月面着陸を果たしたシリーズがスピードマスタープロフェッショナルということだけでも覚えて頂ければと思います。

「手巻き式」ということで日常使いに面倒くささを感じる方も多いと思いますがその歴史的な意味などは同時に魅力でもありますし、スピードマスタープロフェッショナルのユーザーの一人でもあります筆者としては手巻き時計の巻き上げ作業は別段苦ではありません。

スピードマスタープロフェッショナルの歴史的価値、そしてオメガの持つブランド力や技術力から見ても今後価値や相場が急落するとは考えずらく、そのデザイン性やパフォーマンスそして男心をくすぐるヒストリーとスピードマスタープロフェッショナルはおすすめの一本でもあります。

今回はスピードマスタープロフェッショナルの基本ラインを取り扱いましたが❝限定モデル❞や❝復刻モデル❞などはまた別で取り扱えればと考えています。

オメガやロレックス、パテック・フィリップ、オーデマピゲなど大切なお時計の買取・質預かりは当店へご相談ください。質屋を初めてご利用されるお客様にも丁寧に説明させて頂きます。

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