【ロレックス】ロレックス4シーズンズ デイトナ チャリティーオークション結果【大和屋質店】【スタッフブログ】

2028年9月28日にロンドンにて開催されたRolex Four Seasonsオークションに四季からインスピレーションを得た、唯一無二でエクスクルーシブなオイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナの4つの貴石入りモデルがそれぞれオークションに出品されました。

収益は、全額ロジャー・フェデラーが設立したフェデラー財団と、レオナルド・ディカプリオが共同設立したRe:wildの2団体に寄付されます。

ROLEX THE FOUR SEASONS
ロレックス 4シーズンズ

今回のオークションに出品された4モデルはそれぞれ、このオークションのためにロレックスが製作した特別なコスモグラフデイトナで「Four Seasons」のタイトル通り、それぞれ四季をイメージしています。

これら4つのユニークな時計は、それぞれ貴金属、天然石、カラーストーン、ダイヤモンドを組み合わせることで、異なる季節を体現しています。

オークション落札価格は4モデル合計で3,730万ポンド=4,490万ドル=約77億7,666万円という圧倒的な結果が叩き出されました。

①春 Ref. 126599 SAVL

126599 SAVL 春

Ref.126599 SAVL
素材:18 ct ホワイトゴールド
ダイアル:クリソプレーズ、レピドライトのカウンター
アワーマーカー: 18 ct ホワイトゴールド、8個のバゲットカット パープルサファイア、3個のスクエアカット パープルサファイア
ベゼル: 36個のトラペーズカット パープルサファイア(約5.57 ct)
ラグとリューズガード: 54個のブリリアントカット ダイヤモンド(約0.86 ct)

②夏 Ref. 126595 SARO

126595 SARO 夏

Ref.126595 SARO
素材: 18 ct エバーローズゴールド
ダイアル: ターコイズ、ハート・オブ・ルビーのカウンター
アワーマーカー: 18 ct ピンクゴールド、8個のバゲットカット ピンクサファイア、3個のスクエアカット ピンクサファイア
ベゼル: 36個のトラペーズカット ピンクサファイア(約4.32 ct)
ラグとリューズガード: 54個のブリリアントカット ダイヤモンド(約0.86 ct)

③秋 Ref. 126598 TML

126598 TML 秋

Ref.126598 TML
素材: 18 ct イエローゴールド
ダイアル: ムーカイト、クリソプレーズのカウンター
アワーマーカー: 18 ct イエローゴールド、8個のバゲットカット グリーントルマリン、3個のスクエアカット グリーントルマリン
ベゼル: 36個のトラペーズカット グリーントルマリン(約4.32 ct)
ラグとリューズガード: 54個のブリリアントカット ダイヤモンド(約0.86 ct)

④冬 Ref. 126596 SABV

126596 SABV 冬

Ref.126598 TML
素材:126596 SABV
素材: 950 プラチナ
ダイアル: ブルーオパール、ラピスラズリのカウンター
アワーマーカー: 18 ct ホワイトゴールド、8個のバゲットカット ダイヤモンド、3個のスクエアカット ダイヤモンド
ベゼル: 36個のトラペーズカット サファイア、ブルーからフューシャのグラデーションでセット(約5.57 ct)
ラグとリューズガード: 54個のブリリアントカット ダイヤモンド(約0.86 ct)

春デイトナ126599 SAVLが約14億円、それ以外の夏秋冬デイトナ126595 SARO/126598 TML/126598 TMLが約20億円とおそらく多くの有識者の予想を遥かに上回る結果で幕を閉じました。

9月頭のパーペチュアルパデローネといういきなりの新作発表で時計業界を賑わせたロレックスでしたが、前々から予定されていた9月28日の4シーズンズ オークションという合わせ技で初週の話題をかっさらっていった形です(笑)

オークションにおける時計の歴史的な出品として近年思い出されるのは2本。

ポール・ニューマン デイトナ 6239

エキゾチックダイヤルとしても知られるこのデイトナ 6239は奥様で女優のジョアン・ウッドワードがポール・ニューマンのためにティファニーのブティックで購入したもの。夫を気遣いケースバックには「私の為に安全運転してくださいね(DRIVE CAREFULLY ME)」と裏蓋に刻印されています。

こちらは当時最高額の17,752,500ドル=当時約20億円で落札されました。

このポール・ニューマン所有のデイトナは2017年の10月にフィリップスオークションにて出品されたものです。2020年前後のコロナ禍々で高騰した高級時計業界の相場を鑑みれば2026年現在はさらに高値がつくと思います。

ホディンキーによるフィリップスオークションの当時の記事も残っていますので気になる方はご覧ください。

ティファニー ノーチラス 5711/1A-018

もう一つが2021年の12月にフィリップスオークションに出品されたパテック・フィリップのノーチラスとティファニーのコラボレーションモデル。パテック・フィリップとティファニーのパートナーシップ締結170年を祝して限定170本のみ製作されたモデルの内の1本です。

ティファニーは1837年に、パテック フィリップは1839年にそれぞれ創業し、そして両社は1851年にティファニーを米国におけるパテック フィリップ最初の公式小売りパートナーとする契約を締結した。本モデルのサファイアクリスタル製ケースバックには“170th Anniversary 1851-2021 Tiffany&Co.-Patek Philippe”という記念碑文が刻まれています。

ティファニー ノーチラス 5711/1A-018

このモデルは2021年にパテック・フィリップがメゾン一番人気モデルであるノーチラスSSのRef.5711の廃盤を発表し、その年の終わりである12月に最後の目玉として登場したティファニーとのコラボレーションウォッチでした。

世界NO.1時計メゾンであるパテック・フィリップ、そして世界5大ジュエラーに名を連ねるティファニー、それぞれの密接なストーリー、そしてノーチラスの廃盤、オークションの収益は全額、ティファニー財団が支援を続ける環境保護団体のネイチャー・コンサーバンシー(TNC)に寄付。

と全ての条件が整ったこの時計は6,503,500ドル(当時約7億3489万5500円)という高額落札となりました。

この歴史的な2本と比べると今回の4シーズンズ デイトナの落札価格は驚きの結果でした。あくまでもポール・ニューマンデイトナは2017年当時だったこと、ティファニー ノーチラスは170本の内の1本という理由がありますがそれでも凄すぎる結果となりました。

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【ロレックス】ロレックス2026年新作 パーペチュアル パデローネとは!?解説【大和屋質店】【スタッフブログ】

2026年9月15日~16日にかけてロレックスから突然の新作発表がありSNSを中心に驚きの声が出ています。ロレックスは通常、3月~4月にかけて開催されている時計の国際見本市ウォッチ&ワンダーズにて新作を発表、その後1年間は特別モデルやカタログ外モデルの新作発表こそありますが新製品としてのリリースは近年にはない動きでした。

その新作が「Perpetual Padellone(パーペチュアル パデローネ)」です。ムーンフェイズと年次カレンダー(アニュアルカレンダー)を装備したモデルはロレックスのドレスラインにおいて新たな選択肢となっています。

ロレックス2026年新作パーペチュアルパデローネ

パーペチュアル パデローネとは何なのか?どういったモデルなのか?完全解説をしていきます。

発表されたのはエバーローズゴールド製とプラチナ製の3種類のパーペチュアル パデローネです。それぞれエバーローズゴールドにはマットブラウンのアリゲーターレザーストラップか7列リンクのセッティモブレスレット、プラチナにはマットブラックのアリゲーターストラップが付属しています。

パーペチュアル パデローネ Ref.53505
エバーローズゴールド

パーペチュアルパデローネ M53505

パーペチュアル パデローネ Ref.53506
プラチナ

パーペチュアル パデローネ Ref.53506
プラチナ

それぞれ現時点での定価は発表されていませんが2023年にかつてのチェリーニを継ぐラインの完全新作として登場した「1908」のブレスレット仕様が現在定価6,076,400円となっています。

「1908」はシンプルな3針のモデルです。それに対しパーペチュアル パデローネはトリプルカレンダーにムーンフェイズという複雑機構を兼備しています。

海外では既に定価価格が公開されているようで、エバーローズゴールドのストラップ仕様が5万9000ドル(約920万円)、プラチナのストラップ仕様が6万6200ドル(約1030万円)、エバーローズゴールドのセッティモブレスレット仕様が7万2800ドル(約1130万円)とのことです。日本定価は未だ非公開。

新作パーペチュアル パデローネを紐解くにあたって、過去のロレックス製品に「パデローン(パデローネ)」という通称で親しまれた時計があることはご存知でしょうか。それこそRef.8171です。

ロレックス パデローン パデローネ 8171

1950年代にロレックスによってリリースされたRef.8171は、ロレックス史にとっては異端の存在と言えます。「パデローネ」とはイタリア語で「大きなフライパン」を意味し、当時としては大型の38mmの平べったいケースから名づけられたペットネームです。

今回そのペットネームをロレックス側が逆輸入する形で採用したのが「パーペチュアル パデローネ」になります。

Ref.8171は1949年~1953年のわずかな期間でのみ製造されており、当時のロレックスは一般ユーザー向けへの時計をメインに販売していたブランドであり、その歴史の流れから1953年のサブマリーナーエクスプローラー、1963年のデイトナ誕生などスポーツラインへと進んできました。

その流れからすると38mmの当時としては大型のケースにトリプルカレンダー、ムーンフェイズという機能を備えた時計が異端とする理由が分かると思います
1950年代にロレックスによってリリースされたRef.8171は、ロレックス史にとっては異端の存在と言えます。「パデローネ」とはイタリア語で「大きなフライパン」を意味し、当時としては大型の38mmの平べったいケースとわずかにドーム状のから名づけられたペットネームです。

今回そのペットネームをロレックス側が逆輸入する形で採用したのが「パーペチュアル パデローネ」になります。

Ref.8171は1949年~1953年のわずかな期間でのみ製造されており、当時のロレックスは一般ユーザー向けへの時計をメインに販売していたブランドであり、その歴史の流れから1953年のサブマリーナーエクスプローラー、1963年のデイトナ誕生などスポーツラインへと進んできました。

その流れからすると38mmの当時としては大型のケースにトリプルカレンダー、ムーンフェイズという機能を備えた時計が異端とする理由が分かると思います。

しかもこのRef.8171は4年に満たない製造期間において1,200本しか生産されてなく、イエローゴールド製に至っては350本以下ともされています。

2時流通市場での価格は凄まじく2013年のクリスティーズ・ニューヨークのオークションでは4Pのダイヤがダイアルに入ったRef.8171は1,145,000ドル=当時の日本円で1億円以上で落札、2019年にはフィリップスオークションにてRef.8171が1,028,000スイスフラン=当時の日本円で1億円以上で落札されています。

フィリップスオークション ロレックス8171

これらはいずれもトップコンディションを維持しているからこその落札価格だったことは間違いなく、販売当時の状態だったことも重要な要素。時計販売サイトではRef.8171が2千万円台~4千万円台で見つかる(それでも高額だが…)がこれらはいずれも何らかのパーツチェンジや修理歴があるかもしれないので注意した上で購入して欲しい所。

年次カレンダー

まずスカイドゥエラーに続いて2コレクション目となった年次カレンダー=通常アニュアルカレンダーの搭載。

通常時計業界では
・永久カレンダー=パーペチュアルカレンダー
・年次カレンダー=アニュアルカレンダー
と言います。それぞれパーペチュアルカレンダーは4年に一度のうるう年でさえも時計が自動で判別するカレンダーのことで、半永久的にカレンダー合わせの必要がありません。アニュアルカレンダーは年に1度、2月→3月の切り替え時のみ手動でのカレンダー合わせが必要になります。

新作パーペチュアル パデローネはコレクション名に「パーペチュアル」があることから紛らわしいですがロレックスは「パーペチュアル=永久という意味」を自動巻き時計に対して使用します。

パーペチュアル パデローネはアニュアルカレンダーという年次カレンダーを備えています。

ムーンフェイズ

パーペチュアルパデローネ ムーンフェイズ

6時位置にあるムーンフェイズはブルーのエナメルで施されています。このディスクは1太陰月(29.53日)で1回転し、ユニークな満月と新月はメテオライト製で、新月にはダークブルーのPVDコーティングがされています。

ムーンフェイズの設定はロレックス公式に専用ページが用意されています。

ケースとダイアル

1950年代のRef.8171のケース径38mmからわずか1mm差の39mmに抑えたケース径は当時へのオマージュそのもの。ミドルケース上部には当時には無かったフルーテッドベゼルも備えておりロレックスらしい現代風へのアップデートもされています。

ダイアルは、表面に細かな粒状の模様や微細な凹凸を与え、光を柔らかく拡散させるマット調の表面装飾技法であるグレイン仕上げと、外周部はファインサテン仕上げを施すなどスポーツラインとはまた違う高貴な印象を漂わせています。

エバーローズゴールドにはホワイトダイアル。
そしてプラチナには近年定番となっているアイスブルー文字盤という組み合わせ。

キャリバー7190

ロレックス キャリバー7190

2025年に発表されたランドドゥエラーに搭載された画期的なキャリバー 7135の進化形とされるキャリバー7190が搭載されています。

スカイドゥエラーのキャリバー7135同様にロレックスでは珍しい5hertz(ヘルツ)=36,000振動のハイビートです。通常精度が安定する代わりにパーツの耐久性や消耗期間がネックとなるハイビートですが、シリコン製シロキシ・ヘアスプリングとセラミック製バランススタッフを備え、シリコン製の画期的な機構であるダイナパルス エスケープメントも搭載していることからロレックスではクリアされています。

さらにパデローネのムーブメントには、ハプロスシステムという特許取得のシステムが搭載されており年次カレンダーにおける30日と31日の判別をしているようです。

さらにさらに!トリプルカレンダーの曜日・月・日はいずれも0時にデイトジャスト機能で切り替わるのに加えて、ケースサイドのボタンでの個別設定も可能!そして驚きなのが調整禁止時間がないとのことです。

基本的には1950年代のRef.8171からインスピレーションを得てデザインされていますが、それを現代版にアップグレードする上で間違いなくもうひとつの要素となったのが2023年の新作「1908」です。

ロレックス 1908 52509

Ref.8171には無かった要素として
トランスパレントケースバック(一般的には裏スケルトンケースバックと言われる)
・フルーテッドベゼル
・インデックスの3や9のアラビア数字
・ブレゲスタイルの針(一般的にはブレゲ針と言われる)
・二重折りたたみ式のデュアルクラスプ(一般的は観音開きバックルと言われる)
・7列リンクのセッティモブレスレット

は2023年に発表の「1908」で採用されています
※7列リンクのセッティモブレスレットは「1908」の追加新作としてRef.52508に追加されたバリエーション

とこのように多くの部分において「1908」の要素が取り入れられています。つまり1940年代後半~1950年代初めのRef.8171をベースとしつつ現代型チェリーニとも言える「1908」の要素で現代版へとアップデートされています。(さらに搭載キャリバーはランドドウェラーのキャリバー7135の進化系7190)

まず気になるのは2026年の9月というこのタイミングで発表されたパーペチュアル パデローネ(Ref.53505とRef.53506)がデイトナ ルマンのように実際にはほぼ流通しないオイスターケース誕生100周年のスペシャルエディションなのか、デイデイトに並ぶドレスウォッチの通常ラインナップなのかという点。

「1908」の発表時にも言いましたが、ロレックスが改めてドレスウォッチ部門に力を入れるのは素晴らしいことだと思います。ラグジュアリースポーツウォッチが現代においてはトレンドとなっていますが、長い時計史においてはドレスウォッチこそが始祖。

その頂点に君臨する有名どころがパテック・フィリップのカラトラバやヴァシュロン・コンスタンタンのパトリモニーです。そしてドレスウォッチ部門こそ雲上ブランドとされるロレックスよりも格上とされるブランド達の得意分野で、カラトラバやパトリモニー以外にもランゲ&ゾーネサクソニアやランゲ1、ブレゲやジャガー・ルクルトなど錚々たる顔ぶれです。

それでも時計ブランド人気NO.1と言えば間違いなくロレックス。多くの人にとっても冠婚葬祭などで使用できる「1908」や「パーペチュアル パデローネ」の存在は嬉しいものではないでしょうか。

このタイミングでの発表というのも、9月28日にロンドンで開催されるONE-OF-A-KIND AUCTION The Four Seasonsの影響もあるかもしれません。パーペチュアル プラネット イニシアチヴの一環として、ロジャー・フェデラーとレオナルド・ディカプリオは、子どもたちの教育と地球環境のための活動に、ロレックスとともに献身的に取り組む一つであるこのチャリティーオークションではスペシャルエディションのデイトナが登場することも既に発表されております。

このRolex Four Seasonsオークションに向けて9月の話題を独占する意味でも、突然の新作発表だったのかもしれません。

フェデラーやディカプリオがいきなり新作のパーペチュアルパデローネを身に着けてオークションに登場!なんてことも十分考えられますし、現在は未定となっている日本での発売も楽しみです!

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質入れ/質預かりを行うことで買取〔売却〕とは異なり、お客様は大切なお品物を手放すことなくお金を借りることが出来ます。

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お持ちのお品物の「買取」「質入れ/質預かり」の簡易査定はLINEからでも簡単に受け付けておりますのでお気軽にご連絡ください。

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オメガやロレックス、カルティエなど高級時計での質入れ・質預かりは下記もご参照ください。

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近隣地域の白金台・五反田・目黒・不動前・武蔵小山・学芸大学・祐天寺・中目黒・恵比寿・都立大学・自由が丘・等々力・大井町の方々にも多数ご利用頂いております。

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【ヴァンクリーフ&アーペル】アルハンブラに新作「ピンク エナメル」が発表!ネット上は賛否の声!?解説【大和屋質店】【スタッフブログ】

2026年9月1日にヴァンクリーフ&アーペルよりアルハンブラ コレクションに新たな素材が追加されることが発表されました。

ヴァンクリーフ&アーペルのサヴォアフェール(=フランス語の「savoir(知る)」と「faire(作る・行う)」を組み合わせた言葉で和訳すると「匠の技」「熟練した職人技」の意味)を活かした透き通るようなピンクのエナメルで、その内側には微細な泡のようなインクルージョンがありとても美しいジュエリーとなっています。

ところがSNSを見てみると意外にも否定的な意見も散見されます。
その理由とは?ダサいの?解説致します。

ヴァンクリーフ&アーペル ピンク エナメルの新作アルハンブラに賛否の声

おそらく2024年のブルーアゲート以来の新素材&新カラーとなったピンク エナメル。エナメル素材がアルハンブラ コレクションに採用されるのは、レギュラー商品だけではなくホリデーコレクションを見渡しても初の試みです。

ヴァンクリーフ&アーペル ピンク エナメル アルハンブラ

ジュエリーにおけるエナメルとは、金や銀、銅などの金属の表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を乗せ、約800度前後の高温で焼き付けて色を定着させる装飾技法のことで、日本では七宝焼きと言われたりもします。

ヴァンクリーフ&アーペルはこのエナメルを長年に渡り研究、そして採用し続けてきたメゾンであり新作のピンク エナメルにもとてつもない技術力が詰まっています。まさにサヴォアフェールといった所です。

VCARPQZK00 566,500円

ヴァンクリーフ&アーペルから発表された新作の半透明ピンクエナメルを使用したアルハンブラコレクションは5つ。ヴィンテージアルハンブラのペンダント ネックレス(56万6500円)、5モチーフのブレスレット(94万6000円)、10モチーフのネックレス(180万8400円)、20モチーフのネックレス(349万8000円)、そしてギヨシェとの2モチーフとなっているマジックアルハンブラのイヤリング(158万4000円)です。

SNS上に散見される否定的な意見で多いのは「エナメルという素材」に対してと、「そのエナメルをヴァンクリーフ&アーペルが採用したこと」さらには「定価設定がこれまでのラインアップと変わらない」点です。

といったところで要は、
・天然石ではないものに価値感じられない。
・世界5大ジュエラーのヴァンクリーフ&アーペルがエナメルを採用。
・定価は高い。

と言うのが否定派の意見です。

ですがこの記事を書いている大和屋質店スタッフは今回のヴァンクリーフ&アーペルの新作アルハンブラ ピンク エナメルに非常に魅力を感じている次第です。肯定派としてその理由を書いていきます!

ここからはピンク エナメル アルハンブラの否定派の皆様および、購入を検討しているんだけどSNSの否定的な意見を見て悩んでいるという皆様に是非とも届いてほしい内容となっております(笑)

確かに否定的な意見として挙がる「エナメルは天然のものでは無い」は仰る通りです。現在ラインアップ(ピンク エナメル除く)にあるアルハンブラ コレクションは以下の通り。

商品画像仕様素材
オニキス=天然半貴石
VCARA45900-ヴィンテージアルハンブラ-マザーオブパールMOPマザーオブパール=真珠を育む真珠母貝の内側にある天然素材
VCARD38500-ヴィンテージアルハンブラネックレス-カーネリアンカーネリアン=天然半貴石
VCARD38600-ヴィンテージアルハンブラ-タイガーズアイタイガーズアイ=天然半貴石
VCARO9VA00-ヴィンテージアルハンブラ-ネックレス-マラカイトマラカイト=天然半貴石・孔雀石
VCAD34900-ヴィンテージアルハンブラネックレス-ブルーカルセドニーカルセドニー=天然半貴石
-VCARP9SY00-ヴィンテージアルハンブラネックレス アゲートブルーアゲート=天然半貴石
VCARP4KL00-ヴィンテージアルハンブラネックレス-YG-ギヨシェギヨシェ=金
VCARA45300-ヴィンテージアルハンブラネックレス-YG-ダイヤダイヤモンド=天然貴石

このように現行ラインナップは半貴石と呼ばれる宝石か、貴石のダイヤモンド、もしくは金素材そのものを加工したいずれかとなっています。ですが!ホリデーコレクションではこれまでにも天然石以外のものが使用された例はございました。

それがホリデーコレクション2015のピンクセーヴルと2019年のセレスティアンブルーのセーヴルです。セーヴル磁器とはフランスを代表する最高級の宮廷磁器のことで、その素材や原料は天然石由来などの有機物ではありません。

つまり「ヴァンクリーフ&アーペルがアルハンブラに人工物を!?」とのマイナス意見がありますが、実はヴァンクリーフ&アーペルは無機物のフランス固有の伝統技法を採用してきた過去があるのです!

そして言わずもがなこの2つのアルハンブラホリデーコレクション2015と2019は当時の販売定価375,000円と385,000円を大きく上回る価格で現在取引されています。

ヴァンクリーフ&アーペルはメゾンの歴史上において長年にわたりエナメルを採用・研究し続けてきました。その分野においては間違いなくジュエラー界でも際立った存在と言えます。近年ではハイジュエリーコレクションや時計にその技術力を発揮してきました。

また単にエナメルと言ってもヴァンクリーフ&アーペルでは伝統技法の継承に加え、メゾンは新しいエナメル技法の開発にも熱心に取り組んでいます。

・グリザイユ エナメル技法

16世紀にリモージュで発展した技法で黒や濃紺などの暗い色と、白といった明るい色の2色を用いることでその相互関係により遠近感が生まれます。

グリザイユ エナメル技法

・プリカジュール エナメル技法

ステンドグラスのようにエナメルに光を通す技法で金属の下地の上ではなく、金属の枠やワイヤーにエナメルを流し込むことで半透明の透かし効果を得ることができます。

プリカジュール エナメル技法

・セッティング イン エナメル技法

金属のパーツを一切使用せずに光を通す「プリカジュール エナメル」に直接窪みを開け、金属パーツを使わずに宝石をセッティングする、ヴァン クリーフ&アーペルが開発した特許出願中の高度な独自技法です。

セッティング イン エナメル技法

・ヴァロンネ エナメル技法

エナメル技法のバリエーションのひとつで、平面になりがちなエナメルに立体感を生む技法。

ヴァロンネ エナメル技法

・シャンルヴェ エナメル技法

最終的なデザインへ向けて金属に作った窪みにエナメルを施し、熟練の技術者によって余分なエナメルを消去する技法です。糸のような気品のある金属の輪郭に際立てられた、美しいデザインに仕上がります。

シャンルヴェ エナメル技法

・ファソネ エナメル技法

エナメルの更なる可能性と進化へ向けてヴァンクリーフ&アーペルがメゾンの威信を賭けて開発した技法です。16か月に及ぶ研究と開発を経てこの技法の特許を取得したこの技法ではエナメル粉を焼成したのち、少しずつ丁寧に切削を施して立体的なフォルムを形作ります。従来はフラットな表現や平面への施工が中心だったエナメル装飾において、複雑な曲面やボリュームのある立体的なモチーフを表現可能にしました。

ファソネ エナメル技法

・セレ エナメル技法

ヴァン クリーフ&アーペルが考案した技法で、高度な専門技術と熟練度を必要とするのがセレ エナメルです。2つのエナメルのパーツを接着剤や金属パーツを使用することなくぴったりと合わせる技法で、エナメルの焼成は常温からスタートし、何度も温度を上げ下げしながら定められた温度変化をたどり、12時間かけて行われます。これにより異なるカラーやモチーフのエナメルを一体化させることが可能になっています。

セレ エナメル技法

・カボション エナメル技法

エナメルを何層にも繰り返し厚く塗ることで、丸みのある表面にする技法。

カボション エナメル技法

・パイヨネ エナメル技法

2層のエナメルの間に金箔=パイヨンを流し込むことで透明感ある光沢が生み出されます。

パイヨネ エナメル技法

・エナメル デカール技法

エナメル デカールは伝統あるサヴォアフェール=匠の技のひとつであり、エングレービングを引き立てる技法です。古くから使用されてきた鋳鉄製の機械と、ヴァン クリーフ&アーペルが考案した特殊な手法での調整により、極めて正確に仕上げられます。

このようにヴァンクリーフ&アーペルはメゾンの歴史を通してどこよりもエナメルに対する造詣が深く、エナメルの新たな可能性も探求してきたメゾンなのです。SNSで言われてるような低コスト化=エナメルの採用は全くの的外れということです。

SNSで見かけるピンク エナメル アルハンブラの懐疑的な意見が「定価の高さ」です。ヴィンテージアルハンブラ ペンダント ネックレスで56万6500円というのはこれまでのアルハンブラコレクションと変わらない定価設定ですし、半貴石ではないエナメルを使用したことで廉価版アルハンブラのような価格を期待したのだと思います。

ですが問題②でも説明した通りヴァンクリーフ&アーペルにとってのエナメル素材とは単なる廉価素材とは言えずとてつもない技術力や知力の結集と言えます。

さらに今回の新作ピンク エナメルは着色にも秘密があります。

通常エナメルの着色には顔料が使用されますが、ヴァンクリーフ&アーペルは、ルージュ ア ロール(Rouge à l’or)製法(=フランス語で「黄金による赤」の意)と呼ばれる17世紀にフランスで確立された伝統的な技法から着想を得た技法を用いています






エナメルを製造するときに純金のナノ粒子を配合することで、無色→赤へと発色します。ここまでは17世紀に既に実現していたことですがヴァンクリーフ&アーペルの真価が発揮されるのはここから。

アルハンブラに合う理想のピンクに発色させるためには、金属(ゴールド)の粒子のサイズや、温度管理や配合に極めて高度なサヴォアフェール=(匠の技)が必要となり、ヴァンクリーフ&アーペル公式によると自社工房で数年がかりの研究の末に完成に至ったとされています。

詳細は語られていませんが17世紀ルージュ ア ロール製法をさらにアップデートした技法を用いてようやく誕生したのが2026年新作のピンク エナメル アルハンブラなのです。

しかも元も子も無いことですが宝石としての価値で言うとダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドの貴石とされるもの以外の半貴石は誤差程度の価値しかないとまで言われています。それでも美しい半貴石を使用してあの価格にしているのはヴァンクリーフ&アーペルのブランド力ともとれます。

近年の大人気具合により在庫が枯渇することも多々あるアルハンブラコレクション。発売開始から一週間が経過した時点でも当然のごとく店頭在庫は皆無で、おそらくヴァンクリーフ&アーペルの顧客から優先的に案内されていることでしょう。

SNSではマイナスの意見も出ていたピンク エナメルのアルハンブラですが、ここまで説明してきた通り私自身はその人気に火が付くだろうと思っています。そのため相場が他のアルハンブラを下回るということは無いでしょう。

相場についても他のアルハンブラと同等に扱われると思います。
ですが、発売からしばらくはより高値で取引されることもあるでしょう。多くの女性にとってはピンクは間違いなく好きなカラーだと言う事も手伝いそうです。

最終的には状態や付属品によって前後はしつつヴィンテージアルハンブラ ペンダント ネックレスで30~45万円といった買取値に落ち着くでしょう。

しかし在庫薄が続く、さらにヴァンクリーフ&アーペルの価格改定により定価がさらに引き上げられるといった事が重ねればさらに増していくことになります。

ヴィンテージアルハンブラ 定価 上昇 推移

既に値上がりが頻発していた2024年との比較でも、2026年9月現在は約20%UPとなっています。定価の上昇に引っ張られるように買取価格や質預かり価格、二次流通価格も上昇しています。

ヴァンクリーフ&アーペルの新作発表、メゾン史上初となるアルハンブラへのエナメル採用に対してSNS上では否定的な意見も多く見られましたが私自身この商品はヴァンクリーフ&アーペルのブランド史における素晴らしいものだと思っています。

日本人は周りの意見に左右されやすいとい側面があると言われていますが、ピンク エナメルが良いな!と思った方は自信を持って購入を検討してみて欲しいです。

「可愛いけど…」なんて思わず自信を持って!!笑
否定的な意見を言われたら、ヴァンクリーフ&アーペルにおけるエナメル素材の重要性やピンクの発色についてその方に教えてあげましょう!

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