【 パテック・フィリップ 】2024年初となる価格改定実施。その値上がり率…よりも廃盤商品の方がザワつく!?【スタッフブログ】

パテック・フィリップにとって2月と言えば毎年恒例の価格改定のタイミングです。昨今ハイブランドによる価格改定は通常の年2回ほどに留まらず、ブランドによっては年に3~4回の価格改定を行うなど異様な状況です。

パテック・フィリップは2022年、2023年と年に2回の価格改定を行ってきましたがロレックスやカルティエでは多いと10%を超える値上げを行ってきたために時計界のトップオブトップに君臨するパテック・フィリップにも注目が集まります。

本ブログでは2024年2月1日に実施されたパテック・フィリップの価格改定と廃盤商品について綴っていきます。

2024年1月に行われたロレックスの価格改定や分析についてはコチラをご参照ください!

2023年10月に行われたカルティエについてはコチラになります!

必ずしも、価格改定=値上げということではない。というのは当ブログでも説明して参りましたが昨今においてはコロナ禍以降での原材料や人件費の高騰などによって価格改定=値上げをする一方となっております。

①5811/1G-001

2022年にティファニーとの歴史歴なコラボレーションアイテムであるティファニーブルーのノーチラスが限定発売されたのと同時に通常ラインナップからステンレススチール製のノーチラスは姿を消しました。

現在はホワイトゴールド製に姿を変えた5811/1G-001が現行モデルとなっています。

ノーチラス
リファレンス旧定価2024.2.1~新定価
5811/1G-00110,527,000円10,570,000円

10,527,000円➔10,570,000円という値上げ、値上げ率は約0.4%で正直に言うとかなり優しい値上げと言っても良いのではないでしょうか?一千万円を超える定価に対して4万3000円の値上げ購入ができる人にとっては有って無いようなものかもしれません笑

ちなみに2024年2月現時点でのアメリカ定価は70,110 USDです。現在レートだと日本円で10,362,258円になりますから内外価格差はほぼなしです。

②5726A-001

続いて2010年から発売されているノーチラス ムーンフェイズ アニュアルカレンダー ステンレススチールで見ていきます。

ノーチラス アニュアルカレンダー
リファレンス旧定価2024.2.1~新定価
5726A-0017,678,000円7,690,000円

7,678,000円➔7,690,000円という値上げ、値上げ率は0.15%でほぼそのままです。ちなみにこちらは現在アメリカ定価だと51,020 USDで現在レートだと日本円で7,540,756円なのでやや海外の方がお得に購入ができるようです。

③5167A-001

続いてまだステンレススチール製が生き残っているアクアノート。ノーチラスのステンレススチール製が廃盤となっただけによりスポーティーではありますがアクアノートの人気は年々激しさを増しているように感じます。

アクアノート
リファレンス旧定価2024.2.1~新定価
5167A-0013,663,000円3,690,000円

3,663,000円➔3,690,000円の値上げは、値上げ率は約0.7%でこちらも②のノーチラス ムーンフェイズ アニュアルカレンダー ステンレススチール同様にほぼ定価はそのままとなっています。

「ははーんこれはSS(ステンレススチール)製は値上げほぼなしか!」と思いきや上記モデルのピンクゴールド版の5167R-001は6,875,000円➔6,890,000円とこちらも値上げ率は約0.2%ほどでほぼそのまま。

④5968A-001

4例目はアクアノート クロノグラフ。ステンレススチール製のクロノグラフ搭載アクアノートでオレンジのインダイアル針とオレンジのベルトがよりスポーティーで人気の一本でもあります。

アクアノート クロノグラフ
リファレンス旧定価2024.2.1~新定価
5698A-0018,294,000円8,340,000円

8,294,000円➔8,340,000円の値上げで、値上げ率は約0.55%でまたまたほぼそのままです。

ほぼ、値上げされてないようなもの!
微増!!

という結果でした。ロレックスやカルティエの値上げ率や過去のパテック・フィリップの値上げ率などから約10%前後の値上げというのを覚悟していた方も多いかと思いましたが、ふたを開けてみれば値上げ率は0.4パーセントや0.5パーセントの微増中の微増という結果でした。

ちなみに海外では約7パーセントほどの値上げがされているようで、日本定価を前回上げ過ぎたんですかね?

今回の値上げで私はむしろパテック・フィリップからのメッセージを受け取った気がします!(受け取り方は自由です笑)

パテック・フィリップ
パテック・フィリップ
パテック・フィリップは他のハイブランドとは違って、不必要な時にガンガン値上げなんてしないよ!今回は内外価格差も無いからやや微増なだけ。


決してパテック・フィリップ公式は何も言ってません。笑
ただ定例の価格改定時期に「ほぼ動かない」ということは逆に言えば「行くときは行くよ」という意思表示にも感じます。今後さらなる原材料や人件費の高騰や円安の状況によっては次回の価格改定(2022年は6月、2023年は8月)でガツンと値上がりする可能性もあるかもしれません。

そんなことより!!!

安堵に終わった価格改定よりも由々しき事態なのはディスコン=廃盤問題です!続いては2024年の廃盤品を見ていきましょう。

価格改定と同じタイミングの2月1日。パテック・フィリップから全世界の取扱店へ廃盤品=ディスコン品(discontinuedの意)の案内が出され、同時にパテック・フィリップの公式ホームページから姿を消した商品たちがいます。

2024年のウォッチ&ワンダーズは2024年4月9日(火)から15日(月)の日程で行われますのでパテック・フィリップによる後継機が発表される可能性もあるものの、パテック・フィリップは人気商品であっても後継機を出さないまま数年もの間沈黙…ということもするブランドですので注目が集まります。

①5164A-001

アクアノート・トラベルタイム

今回のディスコン廃盤品で最も衝撃だったのは、アクアノート・トラベルタイム 5164A-001です。2011年から発売されていたこの時計はステンレススチール製のアクアノートにトラベルタイムの複雑機構を搭載したモデル。

最終販売定価は6,424,000円でしたが、リセールマーケットでは一千万円を超えるプライスタグが付いております。

ピンクゴールド仕様の5164R-001は現行品として生き残っていますがSSモデルが廃盤というのは多くの人にとってショックだったのではないでしょうか。

5980/1AR-001
③5980/1R-001

ノーチラス コンビ
ノーチラス クロノグラフ

ノーチラスの2つのクロノグラフモデルでもある5980/1AR-0015980/1R-001が廃盤となることになりました。トラベルタイムやムーンフェイズといった機能を持つノーチラスは生き残っているもののクロノグラフという機能のみを持つノーチラスは後継機が出るまではなし!ということになります。

特に5980/1AR-001はノーチラスで唯一のステンレススチール×ローズゴールドのコンビモデルとして異彩を放っていました。最終販売定価は11,770,000円でリセールマーケットでは1600万円台~といった価格になっています。

④5712R-001
⑤5712G-001

ノーチラス プチコンプリケーション

ノーチラス プチコンプリケーションと呼ばれるカレンダーにパワーリザーブ表示、ムーンフェイズを備えた5712R-001と5712G-001という二つのゴールド製ノーチラスも廃盤となっています。

こちらは5164A-001のアクアノート・トラベルタイムとは逆で、革バンドタイプのホワイトゴールド製とローズゴールド製が廃盤になる一方でステンレススチール製の5712/1A-001は生き残っております。

最終販売定価はホワイトゴールド製、ローズゴールド製共に8,382,000円でした。

ラグジュアリースポーツウォッチと呼べるメンズウォッチは以上のようなラインアップがディスコンティニュー=廃盤となっていますがそれ以外だと

⑥コンプリケーション ワールドタイム 5230P-001
⑦コンプリケーション 年次カレンダー 5396G-011 と 5396R-015
⑧グランド・コンプリケーション レトログラード日付表示 永久カレンダー 5160/500G-001
⑨アクアノート・ルーチェ・ハイジュエリー 5062/450R-001
⑩カラトラバ・パイロット・トラベルタイム 37.5mm Ref.7234R と Ref.7234G

なども廃盤となっています。

パテック・フィリップでは過去にCEOのティエリー・スターンがインタビューにて「ノーチラスのステンレススチール」について言及しておりステンレススチール製のラグジュアリースポーツウォッチからの脱却の必要性を語っています。

一方で完全なスポーツウォッチのアクアノートのステンレススチールは減らさないとは付け加えているものの、時計の需要がステンレススチールに一極集中することの危険性を訴えています。

パテック・フィリップは元々はムーブメントや複雑機構、そして金無垢の時計で一時代を築いたメゾンのため限られた生産本数(年間66,000本と語っています)の大部分をステンレススチールに取られる状態を望んでいないのです。また、顧客の需要がステンレススチールに集中することで金無垢モデルが売れなくなる状況も危険と感じており、過去にはIWCがその状況に陥ったとも説明しています。

・・・・と語っていたのは今から4~5年前なのですが普通にアクアノート・トラベルタイムのステンレススチール製も廃盤になってる現況はどういうことなのでしょうか(笑)CEOの言葉を信じるのであれば後継機が出るのでしょうか。

当店ではパテック・フィリップの時計での買取だけでなく、大切なお品物を手放さなくて良い【質入れ・質預かり】も行っております。

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また、【パテック・フィリップでの質入れ・質預かり】ページもご参照ください。

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大和屋質店
大和屋質店店内

【 ゼニス 】LVMHウォッチウィーク2024で新作トリプルカレンダーとクロノマスタースポーツを発表。グリーンカラーが通常ラインナップに登場。【スタッフブログ】

第5回目となる❝LVMH ウォッチウィーク 2024❞が1月28日-2月1日まで行われ、LVMHグループに所属するゼニスやブルガリ、ウブロ、タグ・ホイヤーといった時計メゾンから新製品や新作の発表がされています。今回からはダニエル・ロート、ジェラルド・ジェンタという2つのメゾンも参加し6ブランドによる新作見本市がアメリカのマイアミで開催されています。

現時点でゼニスからは「トリプルカレンダー」と「クロノマスタースポーツ」という2シリーズの新製品が発表されました。

どちらも別々のベクトルで全く引けを取らない話題性に満ちた腕時計です。
「トリプルカレンダー」は1969年に製作されたA386の当初の設計図を再現したモデルであり54年の時を超えて正式ラインナップに加わる歴史的な話題作です。

大してクロノマスタースポーツとはゼニスでは2021年発表されたコレクションであり、ロレックスのデイトナに似ているとも言われ話題になった時計です。

時計・宝飾の国際見本市(新作展示会)といえば1917年からスイスのバーゼルで開催されてきたバーゼルワールド〔Basel World〕がこれまでメジャーでしたが、出展料の高騰や、ヨーロッパの不景気、そして新型コロナウイルスの蔓延などで参加ブランドが激減し、衰退の一途を辿っております。

1991年にはカルティエ擁するリシュモングループがこのバーゼルワールドから離脱し、ジュネーブサロンという見本市を立ち上げます。2020年からはウォッチ&ワンダーズ ジュネーブ(Watches & Wonders Geneva)という名に変更し、現在では最も大きい時計宝飾の国際新作見本市と言えます。

その中で2020年よりLVMHグループは独自の新作発表会を行っており2024年で5回目を迎えています。

ゼニスは1865年に創業したスイスの時計メーカーで、時計好きであれば誰もが知るブランドす。また同時に、ゼニスというブランドを知らない人でも知らず知らずの内に「ゼニス製」の製品を使用している可能性は大いにあります。

それはゼニスが生み出した歴史的名作ムーブメント❝エル・プリメロ❞です。

当時のスイス時計産業が分業制=(ケースを製作する会社、ムーブメントを製作する会社、ダイアルを制作する会社、細かく言えばネジを製作する会社など所謂 町工場スタイル)だったのに対し、早くから自社一貫製造=マニュファクチュール化を推し進めた名門ブランドのゼニスは❝エル・プリメロ❞という世界初のクロノグラフ用自動巻きムーブメントの開発に成功します。

これは当時セイコーやブライトリング、タグ・ホイヤーなど各大手メゾンと競争した中で偉業中の偉業です。

この❝エル・プリメロ❞誕生がどれだけ時計史における偉業だったかを説明するのは非常に簡単で当時❝エル・プリメロ❞というムーブメントを購入し、自社の時計に組み込んだブランドを羅列するだけで凄さが伝わります。

✔ロレックス
✔エベル
✔ブルガリ
✔パネライ
✔ルイ・ヴィトン
✔ウブロ
✔パルミジャーニフルニエ

これだけの名だたるスーパーブランドが❝エル・プリメロ❞というムーブメントを購入し、自社の時計に使用していました。

また、ロレックスのデイトナなどを中心に❝エル・プリメロ❞が搭載されているかどうかは今日でも重要視されており、リセールバリューでは2000年~2016年まで製造されたデイトナ 116520よりも、1988~2000年まで製造されていた❝エル・プリメロ❞搭載デイトナ 16520の方が価値が上!!という事実があります。

ゼニスが2024年に発表した1つ目の新作が「クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー」です。

ゼニスによるとこの新作クロノマスター オリジナル トリプルカレンダーは「1969年のA386の設計図を忠実に再現した」とのことですが、よほどのゼニスファンでない限り「あれ?前にもA386って復刻して無かったっけ?」という疑問が浮かびます。

そもそもゼニスのA386とはなんなのでしょうか?

こちらがA386です、伝統的なゼニスカラーのインダイアルをしているだけでなく実はこのモデル、名機である❝エル・プリメロ❞が最初に搭載された時計史に残る記念すべき初のクロノグラフ時計として瞬く間に人気となりました。

そして2021年にA386の現代版解釈として現在のゼニスの技術力により発表されたのが「✔ クロノマスター オリジナル 1969」です。

  クロノマスター オリジナル 1969  

現在定価 1,254,000円で販売されているクロノマスターオリジナル1969(上記は03.3200.3600/22.M3200)は1969年のA386をリメイクしたモデルで一部カラーでは現在も品薄状態で正規店での購入ができない場合もあります。

リセールマーケットでは定価を上回る価格で取引されることはありませんが高い価格を誇っており、中古市場でクロノマスターオリジナル1969を探しても100万円は用意する必要があります。

  クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー  

そして本題の2024年新作クロノマスター オリジナルトリプルカレンダーですが、実は1969年のA386には設計図段階でのプロトタイプモデルが存在したのです。

実は設計図ではA386はトリプルカレンダー(月、日付、曜日)にムーンフェイズ(月の満ち欠け)、クロノグラフを搭載するように設計されていたようです。

そしてゼニスはこのアイディアを製品化するに向けて25本のテスト用時計を製作します。ところがその間に、ゼニスのエル・プリメロに続くようにブライトリングやセイコー、タグ・ホイヤーなどが自動巻きクロノグラフムーブメントを次々に完成させ製品化させて行きます。

時計業界に一気に自動巻きクロノグラフ時計の波が押し寄せ、❝エル・プリメロ❞という稀代の名機の生みの親でもあるゼニスもこの流れに乗り遅れるわけにはいかず、トリプルカレンダー搭載のA386計画は頓挫、そして実際にはシンプルな機能のA386が世にリリースされたというのです。

こちらが大手オークション クリスティーズに出品された幻のA386トリプルカレンダープロトタイプ25本の内の一つです。これまでオークションに2本出品されているようで、1本は2012年に約4万ドル(当時の相場で約300万円)で落札され、もう1本は2015年に約7万5000ドル(当時の相場で約940万円)で落札されたようです。

そしてこの個体化は定かではありませんがゼニスは2012年に、このA386 トリプルカレンダーを買い戻したことを発表しています。

そこからさらに12年の月日が経った2024年に、03.3400.3610 クロノマスターオリジナル トリプルカレンダーが発表と考えると非常に感慨深くあります!

✔3カラー(グレー/ホワイト/カーキ)
✔定価1,837,000円
✔38mmケース
✔振動数36000Vph
✔60時間パワーリザーブ
✔5気圧防水
✔トリプルカレンダー
✔ムーンフェイズ

と当時の設計図に通りに現代の技術力で造られたゼニスの腕時計です。2023年に八男擁されたIWCのインヂュニアもそうでしたが当時どうしても再現が難しかったり、技術的、ビジネス的に頓挫したデザインが現代ならば可能になる!といったバックボーンは心擽られるものがありますね!

もうひとつの新作についてはその経緯やサイドストーリーではなく、クロノマスタースポーツの新作ウォッチ03.3119.3600/56.M3100を先に紹介します。

2021年に発表され、その年のジュネーブ時計グランプリ(GPHG)2021で「クロノグラフ」賞を受賞したクロノマスター スポーツは現在のゼニス、そして時代を代表するラグジュアリースポーツウォッチです。

そのクロノマスター スポーツからNEWカラーが通常ラインナップに加わります。鮮やかなグリーンのセラミックベゼルにダイヤル、そしてルー、アンスラサイト、ライトグレーという3色で彩られたゼニスカラーが特徴の一本です。

✔定価1,496,000円
と通常カラーと比べるとロレックスのサブマリーナーデイト出いうブラックとグリーンと同様にややグリーンが割高で88,000円ほど上です。

と、非常にクールな一本ではあるのですが個人的には「え、これ通常ラインナップに加えちゃうんだ…」という複雑な思いもあります。その理由を以下で説明していきます。

そもそもこのセラミックのグリーンベゼルのスポーツウォッチとしてはロレックスのサブマリーナーデイトが一番初めに浮かびます。ロレックスのサブマリーナーデイトもグリーンモデル、通称グリーンサブはサブマリーナー生誕50周年の2003年に発表されたモデルです。

✔16610LV
✔116610LV
✔126610LV

と2003年の限定で終わらずに、2024年現在も同様のカラーリングであるグリーンサブはラインアップされています。

当ブログでも紹介しましたがこのグリーンサブはそれぞれの年代のモデルで別々のニックネームがファンから付けられるなど多くの人から愛されるモデルの一つです。2003年発売の初代(通称カーミット)や2代目の116610LV(通称ハルク)は販売当時定価の倍以上の価格で取引されることも多々あります!

このグリーンサブは2003年にサブマリーナー生誕50周年を記念してリリースされたのですが、ロレックスのブランドカラーでもあるグリーンを使用していることもあり他モデルでもグリーンカラーが出るのでは!!と度々話題になります。

その中で2022年に発売されたのが、グリーン×ブラックのセラミックベゼルを備えたモデルでもあるGMTマスターⅡ 126720VTNRです。こちらも定価以上で取引されています。

こちらの GMTマスターⅡ 126720VTNR(通称:レフティ、スプライト)は定価1,614,800円ですが当然のように正規店での購入は難易度SSSで、リセールマーケットでは最低でも270万円は下らないプレ値となっております!

…..とロレックスの「グリーンベゼル」はここ30年で定番化し、さらにセラミックベゼルが登場した2010年代以降ではロレックス×グリーン×セラミックベゼルは十八番と言えます。

そんなことからロレックスの他モデルでもこのグリーンベゼルモデルは新作発表シーズンになると多くの予想や希望が出ています。

記憶に新しいのは「デイトナ生誕60周年」を迎えた2023年。前述の国際見本市ウォッチ&ワンダーズ前には「60周年記念でデイトナのグリーンVerが登場するのでは!」と多くの予想と画像が出回りました。

それがコチラ

もちろんこんなデイトナは商品化されてはいませんが、ロレックスにとって大事なグリーンを使用したデイトナは待望論も根強く、ネットで探せばコピーロレックスやユニークロレックスのオマージュ商品がすぐに見つかります。(買っちゃダメ!絶対!)

ブランドのロゴにもグリーンが使用されているロレックスのグリーン使用はしっくりきますが、対するゼニスのロゴは白・黒・ネイビーが使われていてグリーンを押し出すには若干の違和感もあります笑

グリーンのデイトナに待望論が巻き起こっているのはゼニスも同じ業界の名門として知っているでしょうしね!

とはいえゼニスによる「クロノマスタースポーツ」のグリーンモデルが発表される前段階があったことを皆様お覚えでしょうか?

まずは2023年の春頃に話題となった日本の高級時計・宝飾店「YOSHIDA」の❝別注❞モデルです。こちらについては当ブログでも取り上げさせて頂きましたので宜しければそちらも合わせてご覧下さい。

こちらの「YOSHIDA」は日本を代表する高級時計・宝飾の販売店なのですが、ゼニスの別注モデルにおいては「あえて…!」ロレックスで話題になったり人気作になったカラーリングを模倣するのが定番となっています。(公式発表はされておらずロレックスに似たカラーというだけで偶然の可能性もありますので、あくまでも私の感想です。)

例えばこちら!


(左)がロレックスのデイトナ116508 通称ジョン・メイヤーデイトナです。ギタリストのジョン・メイヤーが購入したことから一気にプレ値化したこのモデルですが2023年にひっそりと廃盤に。そんな中でYOSHIDAがゼニス別注モデルとして発売したのが(右)のクロノマスター スポーツ ヨシダスペシャルエディション 30.3100.3600/56.M3100 世界限定180本です。

そしてお次が

(左)が2013年発表ロレックスのアイスブルー文字盤のデイトナです。素材はプラチナのみ。この品番116506の定価はなんと8,013,500円!それでも正規店での購入は困難でリセールマーケットでは1,500万などで取引されていました。2023年から発売の現行品の126506は定価が一千万円の大台を突破しています。

そして登場したのがスポーツ ヨシダスペシャルエディション03.3106.3600/55.M3100 世界限定300本です。この別注ゼニスが素材がステンレススチールのため定価165万円とかなりお買い得に感じます!

….とまぁロレックスで人気や待望論が強いカラーリングをゼニスとの協力タッグでしれっと誕生させてしまうYOSHIDAですが、グリーンデイトナも誕生させちゃいます笑

はい、やりました。
03.3108.3600/57.M3100と03.3107.3600/56.M3100です。定価はどちら165万円。

YOSHIDAは販売店としてお客様のニーズに応えたいとの思いから別注カラーの製作をゼニスに依頼したことでしょうが、びっくりなのはこの歴代のヨシダスペシャルエディションを良くゼニスがGOサイン出したあ、と!

日本一の時計販売店とは言えど、あくまでも世界的な有名百貨店とかでは無いのでそれほど影響力は無いとでも思ったんですかね。

ちなみにヨシダスペシャルエディションはいずれも即完の人気のようで、リセールマーケットにおいても通常のゼニス クロノマスタースポーツよりも高値が付いています!

YOSHIDAでの別注モデルのクロノマスタースポーツから僅か数か月、ゼニスはまたしてもグリーンのクロノマスタースポーツを発売します。2023年の11月2日に発売、品番は03.3117.3600/56.M3100 でなんと数量250本限定、国内定価は1,529,000円の本当のスペシャルエディションです。

アーロン・ロジャースはNFLプロアメリカンフットボール選手で、史上最高のクォーターバックの呼び声も高いスーパースターです。ゼニスのブランドアンバサダーを務めており、グリーンベイ・パッカーズに所属していました。(現在はニューヨック・ジェッツ所属)

16年間所属したグリーンベイ・パッカーズもニューヨック・ジェッツも緑色をチームのメインカラーとしておりゼニスもここから採用したと見られます!

通常のクロノマスタースポーツやヨシダスペシャルエディションではバーインデックスでしたがアーロン・ロジャースエディションではアラビア数字のインデックスになっており、特徴的です!

アメフトファンにとってはサッカーファンにとってのメッシモデル、野球ファンにとっての大谷翔平モデルと同等のレジェンドモデルで限定数量の250本は即完売。現在では定価を超える約180万円前後で無いと手に入れることができません。

グリーンとの親和性が低いゼニスでしたが販売店の別注モデルに続いて、アンバサダーでもあるアメフト界のレジェンドとのコラボエディションと言うことでグリーンモデルを繰り出してきたと言うことです。

という経緯を経て、LVMHウォッチウィーク2024でクロノマスタースポーツ 03.3119.3600/56.M3100 が通常ラインナップに加わることが発表されたのです!

これまでは
「日本の販売店別注だから」
「アーロン・ロジャースのシグネチャーモデルだから」

という言い訳があったものの今回はがっつり定番商品化であります。

✔搭載ムーブメントは伝説的なエル・プリメロの最新機
✔ラグジュアリースポーツウォッチなデザインとセラミックベゼル
✔ゼニスカラーとも言うべき3色のインダイアル
✔ロレックスには無いカラーリング
✔定価1,496,000円

と文句なしの時計で間違いなく格好良いモデルです。

が、同時にクロノマスタースポーツを発表した時に「デイトナみたい…」と言われ、さらにロレックスに待望論の強い「グリーン版」を発売したゼニスですが上に上げたように魅力はたくさん溢れてるのも事実。

ロレックスは2024年の価格改定でデイトナが2,176,900円とついに200万円超えを果たしています。この正規店定価で購入することさえ困難なのですがゼニスであれば150万円でお釣りが来るのも魅力ではないでしょうか。

ゼニスのクロノマスタースポーツはリセールマーケットにおいても人気で最大70~80万円での買取が可能となっております。

「それロレックス?デイトナ?」と聞かれることはあるかもしれませんが、ゼニスにはかつてそのロレックスにもエル・プリメロという名作ムーブメントを供給してた歴史がありますので「いやゼニス」とドヤ顔で言うのも❝通❞ぽくて良いと思います。

今回のLVMHウォッチウィーク2024を受けての時計誌や時計のウェブマガジンなどを見ていると圧倒的に『2024年のゼニスの目玉はクロノマスタースポーツ!』という記事が多いのが分かります!

確かにメディア受けするのはクロノマスタースポーツのグリーンなのですが実際に購入するとなると間違いなく良い製品であるものの上に書いたような気になる点があるのも事実です個人的には。

それよりも「クロノマスターオリジナル トリプルカレンダー」の復刻という方が個人的には手にしたい1本です。近年では2020年発表の『オメガのキャリバー321を搭載した復刻スピードマスター』やジェラルド・ジェンタ氏の当初のデザイン案を再現した2023年の『インヂュニア』のように魅力的に感じます!

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【 カルティエ 】 パンテール ドゥ カルティエが仕様変更?いつの間にか品番が変更されている!を調査しました。 WGPN0006 WGPN0038 違い。 パンテールの歴史も解説【パンテール ドゥ カルティエ】【スタッフブログ】

先日カルティエの パンテール ドゥ カルティエを買取させて頂いたのですがふとカルティエのホームページを見るといつの間にかいくつかの時計のリファレンス=品番が変更されているようで「何事!」となりましたので調査を致しました。

カルティエの代表的なコレクションでもある❝パンテール❞についてその歴史を紐解くと共に冒頭の『リファレンス変更の理由』『仕様変更!?』についてもしっかり答えを出していますのでご参照ください!

答えのみお求めの方は
・2023年 品番(リファレンス変更)の理由と変更点
まで飛んでください!

カルティエ

言わずもがなではありますがまずは改めて「カルティエとは」から行きたいと思います。
メゾンの創業者であるルイ=フランソワ・カルティエが、自身の名を冠したジュエラーをオープンさせたのは1847年。今から170年以上も前のことになりますが1847年となると日本はまだ江戸時代ですのでヨーロッパの歴史がどれだけ深いかがそれだけでも分かると思います。

ルイ=フランソワ・カルティエがその6年後にパリで自らのブティックを開くと、彼の美意識と技術は、ナポレオン3世の妃、ユウジェニー皇后をはじめとした王族貴族たちを次々と魅了していく。英国王のエドワード7世からは、「宝石商の王であるがゆえに、王の宝石商」と讃えられ世界5大ジュエラーの一つとして君臨しています。

1939年までに15カ国から王室御用達の特許状を受けるに至った。現在、これらのうち9王室の紋章がパリ本店の入り口左右に掲げられています。

カルティエ以外の世界5大ジュエラーとは
・ヴァンクリーフ&アーペル
・ハリーウィンストン
・ブルガリ
・ティファニー
と言われています。

ジュエラーとしてスタートしたカルティエですがと時計=ウォッチ業界でも確かな地位を確立しています。カルティエがそれ以外のジュエラー系ブランドと比較しても多くの人、特に女性だけでなく男性からの支持も凄まじいのは早くからカミソリやライターなどのメンズ向け商品を世に生み出していた事に加え「時計業界」での地位確立を果たしていることが挙げられます。

世界初の腕時計はカルティエが製作した。

これは様々な所で記載されていますが正確には『カルティエが世界初の❝男性用❞腕時計を製作した』になります。3代目のルイ・カルティエが経営に参加してからはカルティエは時計製造に力を入れていました。

1880年代には現在の腕時計とは異なりますが、ジュエラーとしての技術を用いてジュエリー要素の強い腕時計は既に製作していたカルティエですが1904年に現在の腕時計に連なる❝腕時計❞を製作します。

ブラジルのコーヒー王の子息で富豪、飛行家でもあるアルベルト・サントス=デュモンは当時友人で会ったルイ・カルティエに「飛行機の操縦中に(当時の主流であった)懐中時計を見ることは難しい」と話したそうで、それを受けたカルティエは腕に着けることから着想し時計を製作しました。

1916年製造の初代サントス。
製造はルクルト社が行った。

その後1911年にはこのアルベルト・サントス=デュモンの許可を受けた上で正式にこのモデルを❝サントス❞として命名。

それまで腕時計とは装飾品として女性が着けるもの。男性時計と言えば懐中時計を腕に無理やり巻いたもの。というのが一般的でしたが、サントス=デュモンが認め世界的大富豪で著名人の名を冠した❝サントス❞は市販化されるとエレガントかつ実用的とヒット商品となり、今日まで続く腕時計の常識を作った名作です。

パンテールとは

ご存知の方も多いと思いますがパンテールとは「PANTHÈRE」と書き、意味は「ヒョウ=豹」のことです。英語読みにするとパンサーです。

メゾンを代表するコレクションであり、現在でも多くのモデルがラインナップされています。

https://onl.la/k8LhRQi

カルティエは公式ホームページにて「パンテール」について以下のように記しています。

パンテールはメゾンを象徴する動物です。気高く飼いならせないパンテールの象徴性とエレガンスは、1914年に初めて登場して以来、メゾンの創造性に大きな影響を与えてきました。これまで以上にパンテールはデザイナーたちにとって尽きることのないインスピレーションの源であり、その魅力は、身に着ける人を包み込みます。

https://onl.la/k8LhRQi

装飾品に凶暴な生物=人間にとって脅威になる生物を用いる。というのはパンテールだけに限ったことではありません。ワニ革やヘビ革、さらにサメなどもパンテール=豹と同様に時には人間を命さえも脅かす生物界の頂点に君臨する捕食者であり、それらを身に纏うことは同時に権力の象徴でもあったのです。

   初代パンテール   

「パンテール(豹)と女性」という題材自体は世紀末から絵画の世界においては頻繁に扱われていました。中世以来、パンテールはヨーロッパで❝神秘で気高い生き物❞ と崇められており、それが女性と結びつくことで魅力を醸し出すと捉えられていたそうです。

そんな中で1914年にはじめてパンテール(豹)がモチーフとなったのが下の時計です。現在のパンテールコレクションとは大きく異なり、ラウンド型のケースに宝石のオニキスとダイヤモンドをあしらったジュエリーウォッチです。

一般的には馴染みこそ薄いこちらの「パンテール」ラインは現在では「パンテール ジュエリーウォッチ」として別個で扱われ大切にされています。

この1914年の登場から数年も経たないうちに、カルティエの元へ本物のパンテールの毛皮を纏ったひとりの女性が現れます。のちのルイ・カルティエのミューズにもなり、メゾンを率いるジャンヌ・トゥーサンです。

ジャンヌ・トゥーサン

第一次世界大戦の勃発前後に、カルティエではいくつかの歴史がうごいています。ひとつは、上記で説明した ❝1914年のパンテールの誕生❞ です。そして3代目ルイ・カルティエと、メゾンの運命を変えていくこととなる一人のミューズとの出会い、「ジャンヌ・トゥーサン」です。

1920年代からメゾンに参加し、1933年にはカルティエのハイジュエリー制作部門の統括責任者に就任しています。実は創業者の孫である3代目のルイ・カルティエとは恋仲だったようですが身分の違いなどからカルティエ家から結婚は反対されて叶わなかったようです。それでもジャンヌ・トゥーサンのセンスと才能に惚れていたルイ・カルティエはメゾンの将来を任せたいとジュエリ部門の責任者にジャンヌ・トゥーサンを抜擢したという逸話も残っています。

分かりやすく例えるのであれば、ガブリエル・シャネルがオートクチュール(高級特注服)界の女王であるのに対し、ジャンヌ・トゥーサンはオート・ジョワイユ(特注宝石製作)界の女王で並び称される存在です。

毛皮などを好み、宝飾業界初の女性責任者を務め、そのセンスで多くの貴族や王族をも魅了したジャンヌ・トゥーサンはルイ・カルティエから「La Panthère -パンテール(豹)-」のニックネームを付けられました。

その生涯をカルティエに捧げたジャンヌ・トゥーサンを讃え、彼女の死後も「パンテール(豹)」をモチーフとした製作が続いています。

カルティエは今でもジャンヌ・トゥーサンを讃えており「ジャンヌがパンテール、ジャンヌこそがパンテール」で始まる動画も作成しています。

   オーシャンズ8にジャンヌ・トゥーサンが登場   

2018年に公開されたハリウッド映画「オーシャンズ8」ではサンドラ・ブロックやケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、リアーナなどの豪華俳優陣が演じる泥棒犯罪集団がカルティエのジュエリーを盗み出すというストーリーでしたが、この時のカルティエのジュエリーが「トゥーサン」という名前でした。

劇中でオーシャンズ8が盗み出し、アン・ハサウェイは身に着けるジュエリーがトゥーサン。

https://www.luxuriousmagazine.com/cartier-jeanne-toussaint-necklace/

カルティエは1931年に制作したネックレスをこの映画のために復刻するにあたり、メゾンのミューズであったジャンヌ・トゥーサンへの賛辞を込めて「トゥーサン」と命名。メゾンにとって、ジュエリーの歴史にとってジャンヌ・トゥーサンが特別な存在であることを、映画を通じて改めて世界に発信しました。

パンテール ドゥ カルティエ

現在の見慣れたパンテール ウォッチは1983年に登場します。
側面から見たときにパンテール(豹)が手足を真っすぐに伸ばした姿を表現しているようです。

メゾンの歴史の一部であるジャンヌ・トゥーサンとパンテールを大切に扱ってきたカルティエですが実はこのパンテール2008年に一度廃盤となっています。

   廃盤のワケ   

カルティエをはじめとするハイブランド各社やメゾンは「廃盤理由」というのを公にする事は基本的にありませんので2008年の廃盤の理由は正確には定かではありません。ですが「パンテール ドゥ カルティエ」が廃盤になった理由については定説となっているものがありますのでそちらを紹介致します。

それがコチラ。
❝サントスを押し出すため❞
と言われています。

カルティエのサントスとは前述の、ルイ・カルティエの友人でもありブラジルのコーヒー王の子息で富豪、飛行家でもあるアルベルト・サントス=デュモンのために制作された「世界初の男性用腕時計」です。

カルティエにとっても時計史にとっても重要なこのモデルの1911年の市販化以降、
・メンズ用の「サントス」
・レディース用の「パンテール」

としてしばらく扱われていましたが時が経つにつれて徐々にこれが崩れていきます。

こちらの左が「サントス」右が「パンテール」なのですが一見するとペアウォッチかのような似通った部分が多いのも特徴です。ですが男性用として作られた「サントス」は全体的にややエッジの効いた仕上げがあれており、ブレスレットはコマが横長で連なるなどしています。一方の女性向けに作られた「パンテール」は女性らしい丸みを帯びた柔らかなデザインに仕上げられておりブレスレットは縦長のものが連なっています。さらにサントスはクォーツから機械式、それも自動巻きや1904年誕生当時からの手巻きモデルがあるのに対し、パンテールはクォーツ一択です。

このように

・メンズ用の「サントス」
・レディース用の「パンテール」

として言わば棲み分けがされてきたわけですが80~90年代に市場の需要に合わせて「パンテールLM(現在は廃盤)」というケース径が37mmというメンズ仕様もものも登場しておりました。

つまり徐々に「パンテール」=「レディースウォッチ」という基本概念が崩れてきていました。さらに2004年には1904年の誕生から100周年というアニバーサリーとして「サントス ドゥモワゼル(現在は廃盤)」というレディース向けのサントスが登場しました。

しかもこの「サントス ドゥモワゼル」はサントスとパンテールを合わせた様なデザインコードになっており、ユーザーにとってはどちらを選ぶべきか悩むという嬉しい悲鳴が起こりました。

そんな中2004年から4年の月日が流れた2008年にカルティエは消費者が悩まずに済む一手を打ちます。サントスによるスポットライトを当てるため(と思われますw)に「パンテール」を廃盤とするのです。

これが1983年から愛されてきた現在の姿をした「パンテール」が25年で廃盤となった理由として有力な説です。

   復活 -2017年 現行版パンテール-   

元々人気が無くなり廃盤となったわけではないパンテールには常に復活待望論がありました。そんな世間の声にカルティエが応える形で復活したのが2017年のことでした。

2017年にはこのパンテールと入れ替わる形でサントス ドゥモワゼルが廃盤となっており当初の男性=サントス、女性=パンテールという棲み分けの形に回帰することとなりました。

   1983年パンテールと2017年パンテールの違い   

1983年ー2008年までの初代パンテール
2017-現在までの現行パンテール
の違いは何なのでしょうか。

まず仕上げが異なります。
初代パンテールはケースがヘアライン仕上げナノに対し、現行パンテールはポリッシュ仕上げになるなどよりキラキラとした印象になっています。また、ミニマムサイズのミニ パンテールでは初代時には無かったリューズが搭載されるなどしています。

私個人としての使用する上での最大の違いはバックル部分にあると思っています。カルティエに限らずですが1980年代-1990年代と2000年代ではロレックスやオメガなど多くのメゾンでブレスレットおよび「バックル」の進化がなされています。

カルティエでも同様にバックル部分が進化しておりより重厚になっており耐久性が増したつくりになっています。上記の写真を見るとバックル部分が大きく異なるのが分かります。

細かく言うと裏ブタのネジの数も違いますね!

2023年 品番(リファレンス)変更

ここから本ブログの主題となりますが1983年-2007年の初代パンテール2017年-2023年の2代目パンテールが、いつの間にかさらに品番変更されていることが判明しました。

イエローゴールドモデルのパンテール ドゥ カルティエを例とすると以下の通りです。

初代(1983-2008)2代目(2017-2023)現行3代目(2023-)
ミニW25034B9WGPN0016WGPN0036
SMW25022B9WGPN0006WGPN0038
MM83782747WGPN0009

3サイズでラインナップされている
・ミニ サイズ WGPN0016 ➔ WGPN0036
・SM サイズ WGPN0006 ➔ WGPN0038
・MM サイズ 83782747 ➔ WGPN0009

とリファレンスが変更されています!!

次にイエローゴールドにダイヤモンドベゼルが入ったモデルも

初代(1983-2008)2代目(2017-2023)現行3代目(2023-)
SMWF3070B9WGPN0015WGPN0048
MMWGPN0009WGPN0016

とこちらも
・SM サイズ WJPN0015 ➔ WJPN0048
・MM サイズ WJPN0009 ➔ WJPN0016

とリファレンス=品番が変更されていることが分かりました。

ちなみに同様にステンレススチール製のパンテール ドゥ カルティエやSS/YGのコンビのパンテール ドゥ カルティエ、さらに別モデルのタンクやサントスも調べてみましたが現在時点でリファレンス変更が確認できたのはパンテールだけでした。(当店調べ)

何が変わってるの…..何があった………とういことで

リファレンス変更の理由、調べました!!!!

2023年 品番(リファレンス変更)の理由と変更点

答えを早く知りたい方のために結論から先に申し上げます。
ずばり….

「本体自体の変更はありません。ブレスレットにおいてコマが一コマ減っております。」

とのことでございます。
つまり

・デザインなどモデルの外観上の変化
・搭載ムーブメントの変更

などは一切ないとのことです。

「(1コマ減の理由は)元来パンテールはブレスレットが長く、コマ調整をされるお客様が非常に多いため。」

とはカルティエのアンバサダー様が仰られておりましたが、大和屋質店スタッフ私個人の見解を申し上げますとやはり金価格の上昇が理由なのではないでしょうか?

金相場は10年前はK24で4,000円台だったのに対し2013年現在は10,000円の大台になるなどニュース等でも大きく報じられるほどに高騰しています。これらはジュエリーや腕時計類にも大きく影響します。

例えばにはなりますが金を使用してジュエリーや時計を製作する際にも10年前の倍ほどの原価が必要になるということです。為替の影響だけでなく金相場の高騰も昨今のハイブランド定価UPの原因です。

カルティエ パンテール ドゥ カルティエのコマ

例えばの話、上記の2コマ分で2.6gほどの重さがありますので1コマだと1.3g。つまり金そのものの原価でも10,000円の価値が現時点であります。そこにカルティエの高い技術力などが加わりますので1コマ分削減というのは金額だとバカにできません。

つまりカルティエではい金無垢のモデルを購入する場合、例えばパンテール ドゥ カルティエ SMサイズのイエローゴールド製モデルを購入する際、現行モデルWGPN0038は前機のWGPN0006と比較して、時計本体に違いは無いがコマが一コマ分少ないです。

これらはピンクゴールドモデルも同様です。

まとめ

今回はカルティエのパンテール ドゥ カルティエが品番=リファレンス変更されているとのことで調査致しました。特に大きな発表などもなく仕様変更されておりますので中古品などをお探しの方のお役に立てればと思います。

パンテールに関しては現行機種で探すよりもひとつ前のモデル(所謂2017年-2023年までのモデル)で探した方がコマ一つ分お得です!笑

カルティエ正規店での購入の場合は全て現行品版に切り替わっていると思いますので旧品番でお探しの方は並行・中古時計屋さんへお問い合わせ下さい。

カルティエは前述の「パンテール」の歴史や出で立ちの通りこのコレクションをとても大切に扱っており時計に限らず今も発信を続けております。

2022年と2023年にはそれぞれBLACK PINKのジスとBTSのVをアンバサダー起用しさらなるマーケティングを計るなど「パンテール」のさらなる躍進を狙っています。

ブルガリの「セルペンティ(蛇)」
やカルティエの「パンテール(豹)」はメゾンを代表するコレクションであり、誰もが一目でその存在に気付く圧倒的な雰囲気を持っています。

そのためリセールマーケットでの人気の高さも期待できます。

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