【 ゼニス 】LVMHウォッチウィーク2024で新作トリプルカレンダーとクロノマスタースポーツを発表。グリーンカラーが通常ラインナップに登場。【スタッフブログ】

第5回目となる❝LVMH ウォッチウィーク 2024❞が1月28日-2月1日まで行われ、LVMHグループに所属するゼニスやブルガリ、ウブロ、タグ・ホイヤーといった時計メゾンから新製品や新作の発表がされています。今回からはダニエル・ロート、ジェラルド・ジェンタという2つのメゾンも参加し6ブランドによる新作見本市がアメリカのマイアミで開催されています。

現時点でゼニスからは「トリプルカレンダー」と「クロノマスタースポーツ」という2シリーズの新製品が発表されました。

どちらも別々のベクトルで全く引けを取らない話題性に満ちた腕時計です。
「トリプルカレンダー」は1969年に製作されたA386の当初の設計図を再現したモデルであり54年の時を超えて正式ラインナップに加わる歴史的な話題作です。

大してクロノマスタースポーツとはゼニスでは2021年発表されたコレクションであり、ロレックスのデイトナに似ているとも言われ話題になった時計です。

時計・宝飾の国際見本市(新作展示会)といえば1917年からスイスのバーゼルで開催されてきたバーゼルワールド〔Basel World〕がこれまでメジャーでしたが、出展料の高騰や、ヨーロッパの不景気、そして新型コロナウイルスの蔓延などで参加ブランドが激減し、衰退の一途を辿っております。

1991年にはカルティエ擁するリシュモングループがこのバーゼルワールドから離脱し、ジュネーブサロンという見本市を立ち上げます。2020年からはウォッチ&ワンダーズ ジュネーブ(Watches & Wonders Geneva)という名に変更し、現在では最も大きい時計宝飾の国際新作見本市と言えます。

その中で2020年よりLVMHグループは独自の新作発表会を行っており2024年で5回目を迎えています。

ゼニスは1865年に創業したスイスの時計メーカーで、時計好きであれば誰もが知るブランドす。また同時に、ゼニスというブランドを知らない人でも知らず知らずの内に「ゼニス製」の製品を使用している可能性は大いにあります。

それはゼニスが生み出した歴史的名作ムーブメント❝エル・プリメロ❞です。

当時のスイス時計産業が分業制=(ケースを製作する会社、ムーブメントを製作する会社、ダイアルを制作する会社、細かく言えばネジを製作する会社など所謂 町工場スタイル)だったのに対し、早くから自社一貫製造=マニュファクチュール化を推し進めた名門ブランドのゼニスは❝エル・プリメロ❞という世界初のクロノグラフ用自動巻きムーブメントの開発に成功します。

これは当時セイコーやブライトリング、タグ・ホイヤーなど各大手メゾンと競争した中で偉業中の偉業です。

この❝エル・プリメロ❞誕生がどれだけ時計史における偉業だったかを説明するのは非常に簡単で当時❝エル・プリメロ❞というムーブメントを購入し、自社の時計に組み込んだブランドを羅列するだけで凄さが伝わります。

✔ロレックス
✔エベル
✔ブルガリ
✔パネライ
✔ルイ・ヴィトン
✔ウブロ
✔パルミジャーニフルニエ

これだけの名だたるスーパーブランドが❝エル・プリメロ❞というムーブメントを購入し、自社の時計に使用していました。

また、ロレックスのデイトナなどを中心に❝エル・プリメロ❞が搭載されているかどうかは今日でも重要視されており、リセールバリューでは2000年~2016年まで製造されたデイトナ 116520よりも、1988~2000年まで製造されていた❝エル・プリメロ❞搭載デイトナ 16520の方が価値が上!!という事実があります。

ゼニスが2024年に発表した1つ目の新作が「クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー」です。

ゼニスによるとこの新作クロノマスター オリジナル トリプルカレンダーは「1969年のA386の設計図を忠実に再現した」とのことですが、よほどのゼニスファンでない限り「あれ?前にもA386って復刻して無かったっけ?」という疑問が浮かびます。

そもそもゼニスのA386とはなんなのでしょうか?

こちらがA386です、伝統的なゼニスカラーのインダイアルをしているだけでなく実はこのモデル、名機である❝エル・プリメロ❞が最初に搭載された時計史に残る記念すべき初のクロノグラフ時計として瞬く間に人気となりました。

そして2021年にA386の現代版解釈として現在のゼニスの技術力により発表されたのが「✔ クロノマスター オリジナル 1969」です。

  クロノマスター オリジナル 1969  

現在定価 1,254,000円で販売されているクロノマスターオリジナル1969(上記は03.3200.3600/22.M3200)は1969年のA386をリメイクしたモデルで一部カラーでは現在も品薄状態で正規店での購入ができない場合もあります。

リセールマーケットでは定価を上回る価格で取引されることはありませんが高い価格を誇っており、中古市場でクロノマスターオリジナル1969を探しても100万円は用意する必要があります。

  クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー  

そして本題の2024年新作クロノマスター オリジナルトリプルカレンダーですが、実は1969年のA386には設計図段階でのプロトタイプモデルが存在したのです。

実は設計図ではA386はトリプルカレンダー(月、日付、曜日)にムーンフェイズ(月の満ち欠け)、クロノグラフを搭載するように設計されていたようです。

そしてゼニスはこのアイディアを製品化するに向けて25本のテスト用時計を製作します。ところがその間に、ゼニスのエル・プリメロに続くようにブライトリングやセイコー、タグ・ホイヤーなどが自動巻きクロノグラフムーブメントを次々に完成させ製品化させて行きます。

時計業界に一気に自動巻きクロノグラフ時計の波が押し寄せ、❝エル・プリメロ❞という稀代の名機の生みの親でもあるゼニスもこの流れに乗り遅れるわけにはいかず、トリプルカレンダー搭載のA386計画は頓挫、そして実際にはシンプルな機能のA386が世にリリースされたというのです。

こちらが大手オークション クリスティーズに出品された幻のA386トリプルカレンダープロトタイプ25本の内の一つです。これまでオークションに2本出品されているようで、1本は2012年に約4万ドル(当時の相場で約300万円)で落札され、もう1本は2015年に約7万5000ドル(当時の相場で約940万円)で落札されたようです。

そしてこの個体化は定かではありませんがゼニスは2012年に、このA386 トリプルカレンダーを買い戻したことを発表しています。

そこからさらに12年の月日が経った2024年に、03.3400.3610 クロノマスターオリジナル トリプルカレンダーが発表と考えると非常に感慨深くあります!

✔3カラー(グレー/ホワイト/カーキ)
✔定価1,837,000円
✔38mmケース
✔振動数36000Vph
✔60時間パワーリザーブ
✔5気圧防水
✔トリプルカレンダー
✔ムーンフェイズ

と当時の設計図に通りに現代の技術力で造られたゼニスの腕時計です。2023年に八男擁されたIWCのインヂュニアもそうでしたが当時どうしても再現が難しかったり、技術的、ビジネス的に頓挫したデザインが現代ならば可能になる!といったバックボーンは心擽られるものがありますね!

もうひとつの新作についてはその経緯やサイドストーリーではなく、クロノマスタースポーツの新作ウォッチ03.3119.3600/56.M3100を先に紹介します。

2021年に発表され、その年のジュネーブ時計グランプリ(GPHG)2021で「クロノグラフ」賞を受賞したクロノマスター スポーツは現在のゼニス、そして時代を代表するラグジュアリースポーツウォッチです。

そのクロノマスター スポーツからNEWカラーが通常ラインナップに加わります。鮮やかなグリーンのセラミックベゼルにダイヤル、そしてルー、アンスラサイト、ライトグレーという3色で彩られたゼニスカラーが特徴の一本です。

✔定価1,496,000円
と通常カラーと比べるとロレックスのサブマリーナーデイト出いうブラックとグリーンと同様にややグリーンが割高で88,000円ほど上です。

と、非常にクールな一本ではあるのですが個人的には「え、これ通常ラインナップに加えちゃうんだ…」という複雑な思いもあります。その理由を以下で説明していきます。

そもそもこのセラミックのグリーンベゼルのスポーツウォッチとしてはロレックスのサブマリーナーデイトが一番初めに浮かびます。ロレックスのサブマリーナーデイトもグリーンモデル、通称グリーンサブはサブマリーナー生誕50周年の2003年に発表されたモデルです。

✔16610LV
✔116610LV
✔126610LV

と2003年の限定で終わらずに、2024年現在も同様のカラーリングであるグリーンサブはラインアップされています。

当ブログでも紹介しましたがこのグリーンサブはそれぞれの年代のモデルで別々のニックネームがファンから付けられるなど多くの人から愛されるモデルの一つです。2003年発売の初代(通称カーミット)や2代目の116610LV(通称ハルク)は販売当時定価の倍以上の価格で取引されることも多々あります!

このグリーンサブは2003年にサブマリーナー生誕50周年を記念してリリースされたのですが、ロレックスのブランドカラーでもあるグリーンを使用していることもあり他モデルでもグリーンカラーが出るのでは!!と度々話題になります。

その中で2022年に発売されたのが、グリーン×ブラックのセラミックベゼルを備えたモデルでもあるGMTマスターⅡ 126720VTNRです。こちらも定価以上で取引されています。

こちらの GMTマスターⅡ 126720VTNR(通称:レフティ、スプライト)は定価1,614,800円ですが当然のように正規店での購入は難易度SSSで、リセールマーケットでは最低でも270万円は下らないプレ値となっております!

…..とロレックスの「グリーンベゼル」はここ30年で定番化し、さらにセラミックベゼルが登場した2010年代以降ではロレックス×グリーン×セラミックベゼルは十八番と言えます。

そんなことからロレックスの他モデルでもこのグリーンベゼルモデルは新作発表シーズンになると多くの予想や希望が出ています。

記憶に新しいのは「デイトナ生誕60周年」を迎えた2023年。前述の国際見本市ウォッチ&ワンダーズ前には「60周年記念でデイトナのグリーンVerが登場するのでは!」と多くの予想と画像が出回りました。

それがコチラ

もちろんこんなデイトナは商品化されてはいませんが、ロレックスにとって大事なグリーンを使用したデイトナは待望論も根強く、ネットで探せばコピーロレックスやユニークロレックスのオマージュ商品がすぐに見つかります。(買っちゃダメ!絶対!)

ブランドのロゴにもグリーンが使用されているロレックスのグリーン使用はしっくりきますが、対するゼニスのロゴは白・黒・ネイビーが使われていてグリーンを押し出すには若干の違和感もあります笑

グリーンのデイトナに待望論が巻き起こっているのはゼニスも同じ業界の名門として知っているでしょうしね!

とはいえゼニスによる「クロノマスタースポーツ」のグリーンモデルが発表される前段階があったことを皆様お覚えでしょうか?

まずは2023年の春頃に話題となった日本の高級時計・宝飾店「YOSHIDA」の❝別注❞モデルです。こちらについては当ブログでも取り上げさせて頂きましたので宜しければそちらも合わせてご覧下さい。

こちらの「YOSHIDA」は日本を代表する高級時計・宝飾の販売店なのですが、ゼニスの別注モデルにおいては「あえて…!」ロレックスで話題になったり人気作になったカラーリングを模倣するのが定番となっています。(公式発表はされておらずロレックスに似たカラーというだけで偶然の可能性もありますので、あくまでも私の感想です。)

例えばこちら!


(左)がロレックスのデイトナ116508 通称ジョン・メイヤーデイトナです。ギタリストのジョン・メイヤーが購入したことから一気にプレ値化したこのモデルですが2023年にひっそりと廃盤に。そんな中でYOSHIDAがゼニス別注モデルとして発売したのが(右)のクロノマスター スポーツ ヨシダスペシャルエディション 30.3100.3600/56.M3100 世界限定180本です。

そしてお次が

(左)が2013年発表ロレックスのアイスブルー文字盤のデイトナです。素材はプラチナのみ。この品番116506の定価はなんと8,013,500円!それでも正規店での購入は困難でリセールマーケットでは1,500万などで取引されていました。2023年から発売の現行品の126506は定価が一千万円の大台を突破しています。

そして登場したのがスポーツ ヨシダスペシャルエディション03.3106.3600/55.M3100 世界限定300本です。この別注ゼニスが素材がステンレススチールのため定価165万円とかなりお買い得に感じます!

….とまぁロレックスで人気や待望論が強いカラーリングをゼニスとの協力タッグでしれっと誕生させてしまうYOSHIDAですが、グリーンデイトナも誕生させちゃいます笑

はい、やりました。
03.3108.3600/57.M3100と03.3107.3600/56.M3100です。定価はどちら165万円。

YOSHIDAは販売店としてお客様のニーズに応えたいとの思いから別注カラーの製作をゼニスに依頼したことでしょうが、びっくりなのはこの歴代のヨシダスペシャルエディションを良くゼニスがGOサイン出したあ、と!

日本一の時計販売店とは言えど、あくまでも世界的な有名百貨店とかでは無いのでそれほど影響力は無いとでも思ったんですかね。

ちなみにヨシダスペシャルエディションはいずれも即完の人気のようで、リセールマーケットにおいても通常のゼニス クロノマスタースポーツよりも高値が付いています!

YOSHIDAでの別注モデルのクロノマスタースポーツから僅か数か月、ゼニスはまたしてもグリーンのクロノマスタースポーツを発売します。2023年の11月2日に発売、品番は03.3117.3600/56.M3100 でなんと数量250本限定、国内定価は1,529,000円の本当のスペシャルエディションです。

アーロン・ロジャースはNFLプロアメリカンフットボール選手で、史上最高のクォーターバックの呼び声も高いスーパースターです。ゼニスのブランドアンバサダーを務めており、グリーンベイ・パッカーズに所属していました。(現在はニューヨック・ジェッツ所属)

16年間所属したグリーンベイ・パッカーズもニューヨック・ジェッツも緑色をチームのメインカラーとしておりゼニスもここから採用したと見られます!

通常のクロノマスタースポーツやヨシダスペシャルエディションではバーインデックスでしたがアーロン・ロジャースエディションではアラビア数字のインデックスになっており、特徴的です!

アメフトファンにとってはサッカーファンにとってのメッシモデル、野球ファンにとっての大谷翔平モデルと同等のレジェンドモデルで限定数量の250本は即完売。現在では定価を超える約180万円前後で無いと手に入れることができません。

グリーンとの親和性が低いゼニスでしたが販売店の別注モデルに続いて、アンバサダーでもあるアメフト界のレジェンドとのコラボエディションと言うことでグリーンモデルを繰り出してきたと言うことです。

という経緯を経て、LVMHウォッチウィーク2024でクロノマスタースポーツ 03.3119.3600/56.M3100 が通常ラインナップに加わることが発表されたのです!

これまでは
「日本の販売店別注だから」
「アーロン・ロジャースのシグネチャーモデルだから」

という言い訳があったものの今回はがっつり定番商品化であります。

✔搭載ムーブメントは伝説的なエル・プリメロの最新機
✔ラグジュアリースポーツウォッチなデザインとセラミックベゼル
✔ゼニスカラーとも言うべき3色のインダイアル
✔ロレックスには無いカラーリング
✔定価1,496,000円

と文句なしの時計で間違いなく格好良いモデルです。

が、同時にクロノマスタースポーツを発表した時に「デイトナみたい…」と言われ、さらにロレックスに待望論の強い「グリーン版」を発売したゼニスですが上に上げたように魅力はたくさん溢れてるのも事実。

ロレックスは2024年の価格改定でデイトナが2,176,900円とついに200万円超えを果たしています。この正規店定価で購入することさえ困難なのですがゼニスであれば150万円でお釣りが来るのも魅力ではないでしょうか。

ゼニスのクロノマスタースポーツはリセールマーケットにおいても人気で最大70~80万円での買取が可能となっております。

「それロレックス?デイトナ?」と聞かれることはあるかもしれませんが、ゼニスにはかつてそのロレックスにもエル・プリメロという名作ムーブメントを供給してた歴史がありますので「いやゼニス」とドヤ顔で言うのも❝通❞ぽくて良いと思います。

今回のLVMHウォッチウィーク2024を受けての時計誌や時計のウェブマガジンなどを見ていると圧倒的に『2024年のゼニスの目玉はクロノマスタースポーツ!』という記事が多いのが分かります!

確かにメディア受けするのはクロノマスタースポーツのグリーンなのですが実際に購入するとなると間違いなく良い製品であるものの上に書いたような気になる点があるのも事実です個人的には。

それよりも「クロノマスターオリジナル トリプルカレンダー」の復刻という方が個人的には手にしたい1本です。近年では2020年発表の『オメガのキャリバー321を搭載した復刻スピードマスター』やジェラルド・ジェンタ氏の当初のデザイン案を再現した2023年の『インヂュニア』のように魅力的に感じます!

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【ゼニス】高級時計店YOSHIDAのゼニス別注モデル「 ヨシダスペシャルエディション 」が2023年も登場!その評価と相場状況を調査【スタッフブログ】

ゼニスのYOSHIDA ヨシダスペシャルエディション とは1865年創業でスイスの名門時計ブランドであるゼニスと日本の高級時計宝飾店であるYOSHIDA〔ヨシダ〕とのコラボレーションウォッチです。販売本数も販売方法も限られていることからコラボレーションウォッチという言い方よりも「別注」という言い方の方が適しているかもしれません。今年で3年目になる ヨシダスペシャルエディション の評価や相場などを調査致しました。

まず最初にゼニスそしてYOSHIDAについて説明を致します。

ゼニス 〔ZENITH〕とは

ゼニスとは1865年に創業したスイスの時計メーカーです。当時のスイス時計産業が分業制=ケースを製作する会社、ムーブメントを製作する会社、ダイアルを制作する会社、細かく言えばネジを製作する会社など所謂 町工場スタイルだったのに対し、早くから自社一貫製造=マニュファクチュール化を推し進めた名門ブランドです。

ゼニスの歴史を語る上で欠かせないのが❝エル・プリメロ❞と名付けられたムーブメントの開発です。

このエル・プリメロは世界初のクロノグラフ用自動巻きムーブメントであり、同時期にはタグ・ホイヤーやセイコー、ブライトリングなど各時計メーカーが開発競争をしていた中での偉業でした。

またこのエル・プリメロがどれだけの名器かを説明するのは非常に簡単で、エル・プリメロは
・ロレックス 
・エベル 
・ブルガリ 
・パネライ 
・ルイ・ヴィトン 
・ウブロ 
・タグ ホイヤー 
・パルミジャーニ フルニエ 

など名だたる時計メーカーやジュエラーに採用・搭載されています。
各ブランドのエル・プリメロ搭載モデルは今でも希少価値を持ちセカンドマーケット相場でも高値を維持しています。

今でもエル・プリメロは進化を続けており毎時3万6000振動の振動数だけではなく1/10秒の精度で計測することができるなど技術的には自社ムーブメントを搭載している現行デイトナをも超えていると言われています。

YOHIDA 〔ヨシダ〕とは

YOSHIDA ヨシダ は1920年創業の老舗時計・宝飾店であり国内外の有名ブランドを多数取り扱う正規店です。パテック・フィリップやオーデマ・ピゲ、ウブロ、ブルガリ、ハリー・ウィンストンそしてもちろんゼニスといったブランドの販売で東京の幡ヶ谷と名古屋に店舗を構え、大阪のオーデマ・ピゲブティックを運営するなど国内No.1の時計販売店と言っても過言ではありません。

パテック・フィリップ×ティファニーやルイ・ヴィトン×ナイキといった有名ブランド同士のコラボレーション、ウブロ×村上隆やルイ・ヴィトン×草間彌生などのブランドとデザイナーとのコラボレーションというのは聞くことがありますが高級時計メーカーがイチ販売店(それも日本の)と手を組むなどあまり聞きません。それだけヨシダの販売力が凄いということの証明なのでしょう。

といってもヨシダ〔YOSHIDA〕はあくまで一つの販売店ですのでコラボレーションと言うよりは冒頭でも使った❝ 別注 ❞が相応しいかもしれません。どちらにしても名だたる有名ブランドが別注に応じるというのは凄まじいことです。

ゼニス ヨシダスペシャルエディション 2023

今年で3年連続3回目となる2023年のゼニスのヨシダスペシャルエディション(別注)は下記になります。ドドン!

時計フリークの方はこの写真を見ただけで「あ(察し)」となったかもしれません。ゆっくりと一つずつ見ていきましょう。

ベースとなっているのは2021年にゼニスから発表されジュネーブ時計グランプリ(GPHG)2021「クロノグラフ」賞を受賞したクロノマスター スポーツです。

セラミックベゼルを筆頭に現代的な技術とデザインを盛り込みながらもインダイアルをブルー、アンスラサイト、ライトグレーにするなどゼニスらしいカラーリングも忘れていない現在のメインモデルの一つです。(03.3100.3600/21.M3100および03.3100.3600/69.M3100)

①クロノマスター スポーツ ヨシダスペシャルエディション 03.3107.3600/56.M3100 世界限定244本

2023年のヨシダスペシャルエディション1本目がこのダイヤルとベゼルにグリーンを採用したクロノマスタースポーツです。定価1,650,000円。

そうです!腕時計の新作見本市ウォッチ&ワンダーズ2023の開催前にロレックスの新作予想で各所が沸いていた中で、有識者からの予想で挙がっていたモデルの一つが・デイトナ60周年ハルクモデルでした。

こちらは下記記事にて当ブログでも紹介したmonochromewatchesさんによりロレックス2023新作予想画像(フォトショップで作成)です。その他日本国内でも並行販売店のバイヤー達がデイトナ60周年のこの年にグリーンを用いたモデルが出るのでは!?と予想しておりましたが結果は…デイトナの仕様変更によるフルモデルチェンジでした。

ロレックスでは出ることのなかった予想デイトナですがまさかヨシダスペシャルエディションとしてゼニスで生み出されていたとは汗

②クロノマスター スポーツ ヨシダスペシャルエディション 30.3100.3600/56.M3100 世界限定180本

2本目がこの鮮やかなグリーンダイアルに贅沢にK18イエローゴールドのケースとバンドで仕上げたモデルです。お値段4,895,000円 とのことです。

そうです!そうです!笑
こちらはウォッチ&ワンダーズ2023で廃盤となったロレックスのデイトナRef.116508に酷似しています。2016年に発表され当時は不人気だったもののデイトナコレクターとしても有名なアメリカの人気シンガーソングライターのジョン・メイヤーが手にしてから爆発的な人気になり最終定価4,602,400円ながら倍以上の価格にて取引されることも珍しくなかったモデルです。

こちらがロレックスのデイトナRef.116508です。瓜二つですね笑
ロレックス公式ホームページから116508が消えたのがウォッチ&ワンダーズ2023での新作発表タイミングであり、YOSHIDAとゼニスの新作準備はかなり前から進めていたと思うので運良くなのか、そちらにしてもロレックスの116508が異常なプレミア化をしていたことから進めていた計画なのかもしれませんね。

③クロノマスター スポーツ ヨシダスペシャルエディション 03.3106.3600/55.M3100 世界限定300本

3本目は名古屋YOSHIDA限定での発売のようで昨年2022年に別注で登場したゼニス クロノマスター スポーツのアクアブルーダイアルの新色です。インダイアルがシルバーになっているみたいですね。

こちらも言わずもがなロレックスのアイスブルー文字盤のデイトナ116506を模したと言われてもしょうがないモデルであり、デイトナアイスブルー116506がプラチナ製しかなく定価8,013,500円なのに対し、ヨシダスペシャルエディションのゼニス クロノマスタースポーツ アクアブルーはステンレススチール製で定価1,650,000円ということから昨年も人気を博したようです。

こちらが本家ロレックスのデイトナ アクアブルー116506です。

ネットでの評価

ゼニスのヨシダスペシャルエディションは2022年2023年共にどこかロレックスを感じさせるモデルとカラーリングであり、ロレックスアイスブルーのステンレススチール製Verやロレックスデイトナの超プレミアカラー、そしてロレックスデイトナの待望されてたカラーを誕生させた異色のモデルと言えます。

SNSや大型掲示板では時計の格好良さを賞賛する声に加え、一部の時計フリークからは手厳しい声もあるようです。

やはり…というかゼニスもYOSHIDAも狙ってのことなのでしょうがどうしてもロレックスに酷似し過ぎていることでの「パクり」「節操ない」「ゼニスはなぜ許した」といった意見もあるようです。

個人的には1本の時計として完成されててシンプルに格好良いと思います!

セカンドマーケット での相場

続いてセカンドマーケット、つまり並行・中古相場での取り扱われ方について調べてみました。結論から申し上げますと 転売目的の方は向かない商品です。 2023年4月現在時点でのChorono24や国内並行・中古販売店などの売価は定価の80%~110%で販売されており一部プレミア化はしているものの転売ヤーの方々のお眼鏡に適うとは言いにくいのでyはないでしょうか。

それでもリセールバリューが定価の80~110%というのは時計としては非常に優秀な値であり、ロレックス以外のスポーツモデルを探している方には強くおすすめできるモデルでもあります。

・歴史にあるゼニスの
・名器ムーブメントであるエル・プリメロ搭載
・セラミックベゼルの
・カッコいいスポーツモデル
・ロレックスデイトナとは違い裏スケ
という語れる要素は多分にありますので気になる方はYOSHIDAにお問い合わせを!

ゼニスの通常モデルとの相場の違いは?

それではゼニスのクロノマスタースポーツのオリジナル版とのセカンドマーケット相場に違いはあるのでしょうか?

こちらも結論から言うと、2023年現在 違いはあります! 
買取相場ベースですと上記のようなゼニスオリジナル版のクロノマスタースポーツが

買取相場500,000-700,000円

なのに対しヨシダスペシャルエディションの買取相場は

買取相場700,000-900,000円

と2~3割ほど高値になっています。
どちらも状態は良く保証書や箱などの付属品完備での値段になっています。当店でもゼニスのクロノマスタースポーツについては通常販売版よりもヨシダスペシャルエディションの方が高値を付けさせて頂いています。

ゼニスのクロノマスタースポーツではヨシダスペシャルエディションの方がリセールバリュー高めです!

ヨシダスペシャルエディションの今後の相場予想

2023年4月末現在時点ではゼニス クロノマスター スポーツ ヨシダスペシャルエディションのリセールバリューは最大で定価の約70%ほどですが今後は価値が上昇する可能性も秘めています。

それは例えば現在時計業界の第2グループ第3グループに位置するゼニスがさらにブランド力を増し、別注モデルなど受け付けないほどのランクになった場合などです。その場合には「あのゼニスが過去に別注で少数だけ製作した特別モデル」として歴史的な意味合いを持つ腕時計として価格が高騰するかもしれません!

さらには当初は不人気だったもののジョン・メイヤーが目を付けたことにより一気に過熱し価格高騰となったロレックスのデイトナ Ref.116508のように海外の超有名人などから突然「わお!!激レアゼニスだぜ!!」なんて目を付けられ相場爆上がりなんて未来も十分に考えられます。笑

元々生産本数が限られていていますし入手経路もYOSHIDAしかないことからプレミア化して定価以上のリセール相場になる条件は備えています。

「いますぐ転売で一儲けしてやろう」という方には全くおすすめできませんが、
・スポーツモデルの時計が欲しい
・もし手放すときに良い値段が付くと嬉しい
という方は是非YOSHIDAに問い合わせや訪問して狙ってみては如何でしょうか。

YOSHIDA 公式ホームページは
https://watch-yoshida.co.jp/

まとめ

今回はゼニスのアイコンウォッチで名器ムーブメントのエル・プリメロ搭載 クロノマスタースポーツ ヨシダスペシャルエディションについて説明して参りました。

ロレックスに似たモデルが存在しますので評価の分かれる1本にはなりますが、その中にもゼニスのこだわりや技術力が感じられる素敵な時計です。ヨシダスペシャルエディションに限らずクロノマスタースポーツは非常に格好良い時計ですね!

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