※2024年9月更新
時計業界において最も有名なブランド=認知度の高いブランドと言えば何でしょうか?多くの人が挙げるのは「ロレックス」そして「オメガ」かと思われます。時計界には世界三大ブランドとも呼ばれる「パテック・フィリップ」「ヴァシュロン・コンスタンタン」「オーデマ・ピゲ」という名門が君臨していますが、それでも一般知名度としては「ロレックス」「オメガ」に軍配が上がります。
今回はオメガの中からオメガのアイコンモデルになっている❝スピードマスタープロフェッショナル❞=❝ムーンウォッチ❞に焦点を当てていきます。最新の買取価格や相場にも影響する「いつの時代のどのバージョン(第何世代)のスピードマスターなの!?」という所も分かりやすく解説していきます!2023年現在、第8世代までのスピードマスタープロフェッショナルが存在します。

オメガのスピードマスタープロフェッショナルとは?
まずは「そもそもスピードマスターて何!?」という所も含めてさらりと歴史を振り返っていきましょう。後半では各世代毎の買取価格や相場を見ていきます。
オメガの❝スピードマスタープロフェッショナル❞が何故アイコンモデルとして扱われこんなにも大きな人気を集めているかと言うと、それは単に見た目が格好良いだけではありません(とてつもなくデザインは良いですが!)
一言で言えば「月に行ったから!」です。
意味が分かりませんね(笑)
宇宙開発で誰もが知るNASAが1965年に宇宙での過酷なミッションに耐えうる時計を探してコンペティションを行った結果、見事公式時計として選ばれたのがオメガのスピードマスターであり1969年にはアポロ11号が人類初の月面着陸。その時の宇宙飛行士の腕元にはスピードマスターがありました。

そんな歴史と性能の良さがデザインの良さに重なり今日のスピードマスターの地位を確立しているのです。初の月面着陸を果たした時計として通称「ムーンウォッチ」なんて愛称で呼ばれたりもします。

※ちなみに!当時NASAの依頼を受けて公式時計の座をオメガと競ったのはロレックス、ロンジン、ハミルトン、エルジンなどの10社。その中からNASAの求めたテスト(高温下での動作、低温下での動作、40Gの負荷、急な温度変化や気圧変化)に最後まで耐えられ、クロノグラフが動いていたのはオメガのスピードマスターのみだったという逸話があります。しかもしかもオメガが用意した時計は特別にNASA用に制作されたものではなく、市販品だったというから驚き。オメガの技術力の高さが証明されました。
オメガのスピードマスターには「自動巻き」(オートマティック)のものなどもありますが❝プロフェッショナル❞は「手巻き」なのも大きな特徴の一つです。現代では「自動巻き」や「クォーツ(電池式)」の方が便利そうですが、オメガのスピードマスターでは今でも「手巻き」式の方が人気で高相場です。

これも実際に月面着陸を果たしたモデルが「手巻き」だったというのが現在での人気につながっているのですが何故NASAが「手巻き」を求めたか!と言うと
・重力を利用してローターが回転することで動力となる自動巻きは宇宙空間ではNG
であり後にクォーツが一般的となってからも
・電池や回路のトラブルで故障の可能性があるからNG
ということで当時は元より今なお「手巻き」が採用されているのです。
そもそも時計愛好家ではない方からすれば「スピードマスター プロフェッショナルでも何種類もあるてどういうこと?」という質問が出るかもしれませんが、分かりやすく言うと「iPhone」を思い出して貰えると分かりやすいです。同じ「iPhone」という商品名ながら「第何世代」という言い方をされるのと同様に、時計においても同じ商品名ながら時代と共に進化を重ねているのです。ファーストから順にその見分け方と相場状況をみていきましょう。
各世代スピードマスターの見分け方と買取額相場状
スピードマスター 1stモデル

CK2915
記念すべきファーストモデルであり製造期間は3年間だけということもありほぼほぼ出会うことはないスピードマスターです。過去にオークションで4,000万円の値が付いたことがあります。

見分け方としては「ブロードアロー針」と呼ばれる「➤型」の短針が特徴です。
スピードマスター 2ndモデル

CK2998
現在まで続くスピードマスタープロフェッショナルのデザインの原型が完成したのがこの2ndモデルです。

・アルファ針
・ベゼルが黒
・OMEGAロゴの「O」が潰れて横長
というのが見分けポイントですが1stモデル同様製造期間が4年と短くこの世代のスピードマスターをお持ちの方は少ないです。
後にこのCK2998を復刻したモデルが発売されますが、それについては別の記事で詳しく記載します。
スピードマスター 3rdモデル
ST105.003

ST105.003
見分け方としては
・針がペンシル型
・1stモデルから3rdモデルまではリューズガードがなし(4thで詳しく説明)
前出のNASAの公式時計としてコンペティションを勝ち抜いたのがこのモデルであり、以降スピードマスターはNASAの宇宙飛行士達に着用されていきます。
| 買取価格相場 | 500,000-1,000,000円 |
買取価格相場にかなりの開きがあるのはどれだけオリジナルの状態で残っているのかとそれがどれだけ証明できるかです。付属品などが奇跡的に揃っていてムーブメントにCal.321が入っているとなると買取額はMAXに近くなります。
スピードマスター 4thモデル
ST105.012

・リューズガードあり
・文字盤に「PROFESSIONAL」の表記
・裏蓋に「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON」がない(5thで詳しく説明)


この4thからリューズガードというリューズ周りを保護する仕様になりました。1st~3rdのリューズがないというのがこの部分であり操作するリューズが剥き出しです。

裏蓋に特別な表記はありません。
1969年7月21日にアポロ11号で月面着陸を果たしたモデルがこの4thであり生産数もかなり増えたようなので手に入れるハードル、持っている率も3rdまでより高くないです。
| 買取価格相場 | 500,000-750,000円 |
スピードマスター 5thモデル
ST145.022/3590.50

1969年から1988年までの長期に渡って製造された5thにはそのおよそ20年間の間にマイナーチェンジと呼ばれるいくつかの小さな仕様変更がされています。
5thの見極めポイントとしては
・裏蓋に「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON」
・バーインデックスがメモリの内側に引っ込んだ
などが挙げられます。

裏蓋に「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON」の表記
以降はスピードマスタープロフェッショナル5thに見られるマイナーチェンジ
✔ステップダイアル -段付き文字盤-

❝分❞の表記があるミニッツトラック付近に段差がある文字盤。1969年初期~1971年頃までのモデル。
✔ストレートライディング
裏蓋の「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON」の表記が
Ω
THE
FIRST WATCH
WORN
ON THE MOON
と直線状に刻印されている。
1969年~1970年頃の初期仕様。
✔下がり「r」
文字盤上のSpeedmasterのフォントが違い、Speedmasterの最後の❝r❞が下に下がっている(伸びている)。1980年代の仕様。


| 買取価格相場 | 350,000-600,000円 |
スピードマスター 6thモデル
3570.50/3570-50
製造期間:1996年-2014年
この第6世代より「裏スケ」と呼ばれるシースルーバックタイプなどを含む多くの派生型が登場してきます。それでも一番人気はオリジナル版のスピードマスタープロフェッショナルを組む源流デザインです。

見分け方も第6世代あたりからケースや文字盤ではなくバンドに移行していきます。それでも文字盤の変更点もあります。
・夜光塗料がルミノバに変更になりSWISS MADE表記に
・ベルトのバックルの形状

バックルがプッシュ式に進化

中の美しいムーブメント〔Cal.1861〕が堪能できるシースルーバックバージョンなどが登場 リファレンスは3572.50
| 発売時参考定価 | 429,000円 |
| 買取価格相場 | 350,000-400,000円 |
6thは1996年~2014年までの間で製造されており前世代の5thと合わせると合計で約30年製造されていました。アポロ計画での月面着陸後に人気が過熱、そして定価で40万円程・並行品だと20~30万円ほどで購入できたこともあり、持っている方も非常に多いです。当店に持ち込みのあるスピードマスタープロフェッショナルの内その7割以上がこの第6世代もしくは第5世代となります。
スピードマスター 7thモデル
311.30.42.30.01.005
製造期間:2014年ー2021年

搭載ムーブメントは第6世代と同じながら2000年前後から多くの復刻モデルやスペシャルエディションモデルなどのスピードマスターが数量限定で発売されていき、オメガによるスピードマスターのブランド価値UP=プレミア化が進みます。そんな中で登場した第7世代の311.30.42.30.01.005は外装のクオリティの進化だけでなく、化粧箱や付属品が豪華になるなどオメガのスピードマスターへの想いが色濃く反映されていきます。見分け方は、ベルト部分の横がネジ式になっているのが特徴。

ベルト脇にネジの溝がいくつも見つかったら第7世代311.30.42.30.01.005の証です。
| 発売時参考定価 | 605,000円 |
| 買取価格相場 | 400,000-450,000 |
スピードマスター 8thモデル
310.30.42.50.01.001
製造期間:2021年ー

2021年に発表された現在現行モデルでもある第8世代のスピードマスタープロフェッショナル310.30.42.50.01.001ですが、コーアクシャル機構(※非常に簡単に言うとムーブメントの摩耗が少なく、アフターメンテナンスにかかる費用が少なくて済む)を搭載している最新モデルです。定価もどどんと上昇していますが中古市場価格は第7世代と大きな差はないのが現状のようです。
見分け方やこれまでとの変化は多くあり、
・コーアクシャル化
・ベルト、バックルの違い
・ステップダイアル
・クロノグラフ針のの根元(お尻)がひし形
・クロノグラフ針の先端がステップダイアルに合わせてカーブ
・タキメーターの70と90のドット(・)位置が変更
・ロゴのSpeedmasterとPROFESSIONALの横幅が同じ
・SWISS MADEのSWISSとMADEの間の空白が狭い
と多くの違いがあります。

ベルトは更なる進化
| 発売時参考定価 | 935,000円 2024年9月現在 1,078,000円 |
| 買取価格相場 | 450,000-550,000 |
まとめ
ここまでスピードマスタープロフェッショナルにスポットを当てて「見分け方」「現在買取相場」を見てきました。スピードマスターはオメガの旗艦モデルということもあり様々なVERや様々な派生モデルがあります。
その中でもアポロ計画で月面着陸を果たしたシリーズがスピードマスタープロフェッショナルということだけでも覚えて頂ければと思います。
「手巻き式」ということで日常使いに面倒くささを感じる方も多いと思いますがその歴史的な意味などは同時に魅力でもありますし、スピードマスタープロフェッショナルのユーザーの一人でもあります筆者としては手巻き時計の巻き上げ作業は別段苦ではありません。
スピードマスタープロフェッショナルの歴史的価値、そしてオメガの持つブランド力や技術力から見ても今後価値や相場が急落するとは考えずらく、そのデザイン性やパフォーマンスそして男心をくすぐるヒストリーとスピードマスタープロフェッショナルはおすすめの一本でもあります。
今回はスピードマスタープロフェッショナルの基本ラインを取り扱いましたが❝限定モデル❞や❝復刻モデル❞などはまた別で取り扱えればと考えています。
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