2018年に日本正式上陸を果たしそれまで日本国内で呼ばれていた「チュードル」という名称から公式で「チューダー」とし、一気に人気が拡大している時計メーカーです。前述の通り日本では正規販売が2018年まで無かったことからブランド知名度では「ロレックス」「オメガ」などには及びませんが長い歴史を持つ有名メゾンの一つです。
この後に改めてチューダーのブランドとして成り立ちなどを説明していきますが近年ではグローバルアンバサダーにサッカー選手で元イングランド代表のキャプテン、マンチェスターユナイテッド、レアル・マドリード、ACミラン、パリサンジェルマン、LAギャラクシーなど各国の名門ビッグクラブを渡り歩いた「貴公子」ことデイヴィッド・ベッカムを起用するなど、ブランドとしての新たな道を歩みだしています。
日本でも2002年の日韓ワールドカップでベッカムフィーバーを巻き起こすなどサッカー界を超えた人気を今なお誇っています。
現在は30~60万円の価格帯がメインのチューダーですが、数年後などにはかつてのロレックス同様に「正規店でも100万円用意しないと買えないブランド」そして「正規店では購入が困難で中古・並行市場で定価を上回る」ブランドとなっていてもおかしくありません。
30代などになって購入したいブランドとしても最適で、なおかつ十分な歴史とロレックスのバックボーンがありますので年配になっても全く恥ずかしいなんてことはない時計です。
是非最後までお付き合いください。
チューダーとはどんなブランド
チューダーがどんなブランドか知る上でその歴史をおさらいしていきましょう。
チューダーは簡単に言うと❝ロレックスのディフュージョンブランド❞として誕生したブランドです。つまりブランド設立当初からは❝ロレックスの廉価版❞として歩んできました。
歴史 -誕生-
チューダーの設立は1926年です。
ロレックスの設立が1905年なので、ロレックス誕生から20年後には既にチューダーが誕生していたこととなります。ロレックスとチューダーの創業者でもあるハンス・ウイルスドルフは以下のような言葉を残しています。
「私は何年もの間、ロレックスの技術と信頼をもって、確固たる品質と先駆性を備えた腕時計を創りたいと思ってきた。その価値ある新しい腕時計を製造・販売するために、私は新たに 『チューダー ウォッチ カンパニー』という会社を立ち上げることにした。」-ハンス・ウイルスドルフ-
https://onl.la/fSVtumx
当時のハンス・ウイルスドルフは当時ロレックスの本社があったイギリスでの販路拡大や知名度向上を狙って、高額なロレックスの弟ブランドとして廉価版の「チューダー」を誕生させました。
ロレックスの技術力を持ちながら手に取りやすい価格というチューダーは多くの人に愛されハンス・ウイルスドルフの目的は達成することとなります。
ブランド名
イギリスでの販路拡大、知名度向上が主な目的だったこともありブランド名にはイギリスゆかりのネーミングがされています。「チューダー」とはイギリスの王朝「チューダー王朝」からとられたものであり、15世紀末から17世紀初頭までの絶対王政のもとで、イギリスが大国に成長した時期でもあります。

チューダー王朝は過去のイギリスを支配した王朝の中で世界で最も知名度が高い王朝であり、ヘンリー7世が即位した1485年から生涯独身を貫いたエリザベス1世が生き途絶える1603年まで約120年続きました。
エリザベス1世の頃には東インド会社という貿易会社が設立されており、貿易によって国を反映させようとする重商主義が強まり後のイギリスが世界の支配者になる礎を築いた時期としてイギリス国内でも高い人気を誇る時代です。
ロゴ
現在のブランドロゴはシンプルな「盾」が使用されていますがこれは1970年代からでそれまではチューダー王朝およびチューダー家の「薔薇」時計にも使われていました。

この「薔薇」というのチューダー王朝に由来します。
チューダー王朝は王位継承を巡るランカスター家(赤薔薇)のヘンリー・チューダーとヨーク家(白薔薇)のリチャード3世の戦いの末に、勝利したランカスター家が王座に就くのですが武力で勝ったものの血筋で劣るランカスター家のヘンリー・チューダーがヨーク家のリチャード4世(リチャード3世の兄)の娘エリザベスと結婚しスタートしました。
このランカスター家=赤薔薇 とヨーク家=白薔薇 をミックスさせたロゴがチューダー王朝のロゴになっており上のチューダー王朝系図からも分かります。
1936年頃以降チューダーではチューダー朝のローズ=薔薇がダイアルに入ることになりました。これらの時期以降のチューダーは大きめの「デカバラ」、小さめの「コバラ」、盾の中に薔薇が入った「盾バラ」などいくつかの種類があります。
ロレックスとの違い
チューダーがロレックスの技術を擁しながらより安価な腕時計を製作する。=コスト削減。された部分はどこだったのでしょうか?

①【素材】
ロレックスでは❝904L❞という航空宇宙や化学分野などで使用されるスーパーステンレススチールとも呼ばれる素材を使用しているのに対し、チューダーは❝316L❞というより一般的なステンレススチールを使用しています。316Lは医療などにも使われ多くのブランドも採用するステンレス。

②【ムーブメント】
ロレックスでは古くから自社開発ムーブメント=マニュファクチュールムーブメントを使用してきましたが、チューダーではETA社の汎用ムーブメントを使用していました。(ETA社のムーブメントはオメガなど有名メゾンも使用している大手ムーブメント)
※現在はチューダーも自社ムーブ

③【ロレックスのパーツを使用】
専用のパーツを開発・製造するのではなくロレックスのパーツを流用することで製造コストを削減していました。
※現在はチューダー専用のパーツを使っておりロレックスのパーツは使われていない。
このような部分が当時チューダーがロレックスの廉価版として発売される中でコストカットされた主な内容になります。そのほとんどが一流時計メーカーの数々と比較しても決して劣らないレベルであり、あくまでもロレックスが高性能すぎるとも言えます。
しかし2010年代からは特にチューダーはロレックスのディフュージョンブランドではなく、自社開発に力を入れるとともに❝独立した一つのブランド❞としての歩みを加速させています。
ロレックスの類似モデル
元々はロレックスのディフュージョン=廉価版 ブランドだったこともあり腕時計のデザインそのものはロレックスと類似したモデルが現在も多いです。

(右)のロレックス初代サブマリーナーRef.6204が誕生したのは1954年とされていますが、同年チューダーは(左)のチューダー オイスタープリンス サブマリーナー Ref.7922を誕生させています。
非常に酷似しておりこれはある意味でディフュージョンブランドだからこそ許された所業と言えます。他社メーカーがこれをやったらパクリとして総叩きに合うことでしょう。
こういった起源から現行品においてもどこかロレックスの雰囲気を醸し出すチューダーウォッチは多いです。
ブラックベイ×サブマリーナーデイト
言わずもがな上の初代サブマリーナーから連なるチューダーとロレックスそれぞれのサブマリーナー現行モデルです。現代では共に自社ムーブメント搭載で70時間パワーリザーブ。ベゼル素材がチューダーはスチール製なのに対しロレックスはセラミック製。

ブラックベイ M79230N | サブマリーナー 126610LN | |
定価 | 533,500円 | 1,344,200円 |

ブラックベイ M79733N | サブマリーナー 126613LN | |
定価 | 755,700円 | 2,043,800円 |
ペラゴス×シードウェラー
ブラックベイよりもダイビング性能が上がったペラゴスは500m防水のペラゴスと200m防水だが39mmと着けやすいペラゴス39があります。対するロレックスのシードウェラーは1,220m防水、ディープシーが3,900m防水、ディープシー チャレンジに至っては11,000mと破格の防水性能を誇ります。
チューダーのペラゴスおよびペラゴス39はチタン素材というのが最大のメリットであり、これはロレックスだとディープシー チャレンジとヨットマスターにしか存在しないこととなります。

ペラゴス M25600TN | ディープシー 126067 | |
定価 | 651,200円 | 3,402,300円 |
レンジャー×エクスプローラーⅠ
スムースベゼルデザインのチューダーのレンジャーとロレックスのエクスプローラーⅠはそれぞれ探検を目的とした所から製作されておりそれぞれ類似する該当モデルです。

レンジャー M79950 | エクスプローラーⅠ 224270 | |
定価 | 415,800円 | 1,002,100円 |
ブラックベイプロ×エクスプローラーⅡ
形状は異なるものの共に24時間ベゼルとGMT針が備わっているなど類似点の多いブラックベイ プロとエクスプローラーⅡです。

ブラックベイ プロ M79470 | エクスプローラーⅡ 226570 | |
定価 | 547,800円 | 1,262,800円 |
ブラックベイ31/34/36/41×オイスターパーペチュアル28/31/34/36/41
共に31mm/34mm/36mm/41mm(オイスターパーペチュアルは28mmも)と豊富なサイズ展開があるなどこの2モデルもそれぞれの類似モデルです。

ブラックベイ41 M79680 | オイスターパーペチュアル41 124300 | |
定価 | 532,400円 | 837,100円 |
ブラックベイGMT×GMTマスターⅡ
共に2色に分かれたベゼルとGMT針を備えたGMTモデル。GMTデザインはチューダーとロレックスに限らずどのブランドでも似たデザインになることが多いですがチューダーとロレックスの兄弟ブランドはカラーリングも似ています。ロレックスではオイスターブレスとジュビリーブレスが選択できます。ベゼルはブラックベイ×サブマリーナーと同じでチューダーはスチール製、ロレックスはセラミック製。

ブラックベイGMT M79830RB | GMTマスターⅡ 126710BLRO | |
定価 | 568,700円 | 1,399,200円 |
コンビモデルのGMTは「黒×茶」の組み合わせで海外では「ルートビア」日本国内では「カフェオレ」といったニックネームで親しまれています。

ブラックベイGMT M79833MN | GMTマスターⅡ 126711CHNR | |
定価 | 776,600円 | 2,112,000円 |
ブラックベイクロノ×デイトナ
ロレックスは元々クロノグラフモデルが非常に少ないブランドとして知られており現在でも「デイトナ」と「ヨットマスターⅡ」しかありません。チューダーでは「ブラックベイクロノ」と「ペラゴスFXD」で、ヨットマスターⅡとペラゴスFXDはそれぞれヨット競技を楽しむ人向けへ作られています。
ブラックベイクロノはスチール製ベゼル、デイトナはセラミック製ベゼルです。

ブラックベイGMT M79833MN | GMTマスターⅡ 126711CHNR | |
定価 | 720,500円 | 1,974,500円 |
とこの様に一部無理やりもありますがチューダーとロレックスにはそれぞれに対になるモデルがラインナップされており、チューダーではロレックスの半額~最大で1/3で購入が可能な定価設定になっているのも特徴です。
チューダーを選ぶ❝ 5 ❞つの理由
30代~50代の方にチューダーをおすすめする理由はいくつかあります。
2023年現在は各ブランドの平均価格が70万円から100万円オーバーになっています。それは昨今人気のラグジュアリースポーツウォッチやスポーツラインの時計こそ顕著です。
個人的なチューダーのおすすめ理由は以下の通りです。

①スノーフレーク針 イカ針
今やブランドのアイコンにもなった特徴的なスノーフレーク針(日本では通称イカ針)です。他のブランドには無いチューダーだけの魅力の一つ。

②古き良きデザイン
時代と共にメインデザインを残しながらも細かく進化しているロレックスに対し、当時のデザインを踏襲しているのがチューダーです。代表的なのはリベットブレスデザインの採用やリューズガードが無いという点。

③圧倒的なコスパ力
チューダーはこれまでの歴史的背景もあり、ロレックス同等の技術力がありながら程よく価格を抑えてくれています。そのためコストパフォーマンスはどのブランドよりも高いと言えます。

④購入までのハードル
ロレックスでは「よし買おう」と決めても正規店に在庫は無く、購入までには最低半年~1年、モデルによっては数年経っても買えない。なんてこともしばしば…既にチューダーでも在庫が無い状態は始まってますがロレックスよりは買えるチャンスが高そう。

⑤今後の相場UPへの期待
将来もし手放す時に❝定価以上❞❝当時の購入額並❞になるかどうか、所謂リセールバリューは気になるところ。NEXTロレックスはどれか!というのはこの業界注目の話題ですが、ロレックスの弟ブランドならその最有力候補とも言えます。
現在時点でも一部モデルは定価以上で売買されています。
おすすめのチューダー
ここからは個人的におすすめ、狙うべきチューダーのモデルについてご紹介致します。現行モデルを中心に紹介していきますので参考になれば幸いです。
私がチューダーでおすすめするモデルの条件は
❝ ロレックスには無いデザインコードやカラーやサイズであること ❞
になります。前述の通りチューダーにはロレックスと似通ったデザインのモデルも多く、見つけていると一目で「ロレックスかチューダーか」の判別が難しい場合も多々あります。チューダーは「脱ロレックスのディフュージョンブランド」という歩みを加速させていますがロレックスにもあるデザインの時計である以上、ロレックスの下位互換品という見方をされる事も無くはありません…。
そんな時に
❝ ロレックスには無いデザインやカラーやサイズ❞
であれば「それを理由にチューダーにした。」と説明できますし、見栄とも言えますがやはりロレックスには無いというのは大きな魅力の一つと言えます。その観点からおすすめのチューダーをご紹介させて頂きます。
それぞれの現在時点(2023年9月)の買取価格も掲載しますのでリセールバリューの参考になればと思います。
ヘリテージ ブラックベイ 79220

2012年発表のブラックベイ ヘリテージよりRef.79220。
「ヘリテージ=遺産」という意味からも連想できるように70年代のチューダーを復刻させたデザインになっており
・イカ(スノーフレーク)針
・ロゴにはチューダーローズ=薔薇
・文字盤6時位置のスマイルロゴ=SELF WINDINGが湾曲している
という秀逸なデザインです。
2012年当時はチューダー自体の日本での取り扱いが無かったために手に入れるには並行品以外に選択肢が無かった時代の一品で、ETAのムーブメントが搭載されている本作は2016年のチューダーマニュファクチュールムーブメント発表と共に廃盤、後継機に移行しています。
後継機以降はチューダーローズ=薔薇のロゴから盾ロゴになっておりRef.79220は今なお高い人気を誇ります。
2012年にバーガンディーベゼルの79220Rが登場し、
2年後の2014年にはネイビーベゼルの79220B、
さらに1年後の2015年には黒ベゼルの79220Nが発売となりました。
しかし2016年には自社ムーブ搭載のRef.79230が発売となり、Ref.79220は廃盤となることから79220Bは2年の製造、79220Nに至っては半年~1年未満の製造で短命に終わるなど今となってはレア個体となっています。
再三になりますが当時の日本ではチューダーの正規店はありませんので日本定価というのは存在致しません。ですが2012年当時の79220の定価は$2,500=約35万円だったようです。(ちなみに当時のロレックスサブマリーナーデイト16610は定価約58万円)
79220 買取価格 | 250,000-280,000円 |
買取価格は現在30万円弱が最大で提示可能で、商品の状態などにもよりますがほぼ当時の定価のままの金額がご用意できます。それでも現在視点で売価で50万円ほどから販売されており、ロレックスを狙うよりは十分現実的です。買取価格、販売価格共にここ近年で上昇を続けており買い時かもしれません。
ブラックベイ 79230

79220の後継機として登場したのがRef. 79230 です。
2016年の発表~2023年の現在まで現行機として発売されているモデルです。(数年以内に廃盤になり全てCOSC クロノメーター仕様になっていく可能性あり)
79220の薔薇ロゴから79230は盾ロゴに変更されており、ムーブメントにはチューダーの自社開発ムーブメントMT5602が搭載されています。
79230には前モデルの79220同様に「バーガンディーベゼル(廃盤) 79230R」「ブルーベゼル 79230B」「ブラックベゼル 79230N」がリリースされており、2017年にはイギリスの大手百貨店ハローズのみの限定販売品として「グリーンベゼル 73230G」がリリースされています。2016年にはケースがPVD加工された 79230DK なんていうのも出ています。
個人的なオススメは
❝バーガンディーベゼル 79230R❞or❝ブルーベゼル 79230B❞
そして❝ グリーンベゼル 73230G ❞の3カラーになります。
理由は、
❝ ロレックスには無いデザインやカラーやサイズ❞
だからです。バーガンディーカラー(赤)のベゼルはロレックスサブマリーナーには存在しません!またブルー系のネイビーベゼルはロレックスですとRef. 126619というホワイトゴールド素材のものしかなく定価はロレックス公式ホームページでは「問い合わせ」となっていますが約500万円もします!

ROLEX 126619 サブマリーナーデイト
ブラックダイアルにブルーセラミックダイヤルという最高に格好いいデザインではあるがホワイトゴールド素材のものしかなく高額。
そのため赤ベゼルそして青ベゼルの2種のSS(ステンレススチール)モデルはチューダーでしか購入できないカラーリングと言えます!これらは中古品であれば40万円前後で購入が可能です。

そしてグリーンベゼルを備えた 79230G は2017年にイギリスの老舗百貨店ハローズ限定モデルとして発売されました。その貴重さから2023年現在に購入するには並行や中古で探すしかありませんが70~80万円が必要になります。
しかしこれもロレックスのグリーンベゼル、通称グリーンサブ(緑サブ)では
16610LV(通称カーミット)=180万円~
116610LV(通称ハルク)=300万円~
126610LV(通称スターバックス)=250万円~
が必要になりますのでチューダー 79230G はかなりお買い得に思えます!
↑登場したロレックスの「通称」や「ニックネーム」はコチラから
79230 買取価格 | 220,000-250,000円 |
クロノメーター ブラックベイ M7941A1A0RU

2023年の国際見本市ウォッチ&ワンダーズで発表されたのがマスタークロノメータームーブメント搭載のブラックベイです。
マスタークロノメーターとは、METAS(スイス連邦計量・認定局)の規格で、様々な検査を行いそれを突破した時計にCOSC(クロノメーター)の認定が与えられ、そこからさらの複数の厳しい検査基準を満たしたものに「マスタークロノメーター」の認定が与えられます。
現在はバーガンディーベゼルのみですが今後はブラックベゼル、ネイビーベゼルもこのマスタークロノメーター認定モデルに切り替わっていくと思われます。

ダイアル6時位置には79230までの「CHRONOMETER」表記から「MASTER CHRONOMETER」になっています。
特殊素材系 M79210/M79010/M79012
続いておすすめするのがロレックスには扱われていない素材が時計作りに使用されている時計群になります。
・セラミックケースの M79210CNU-0001
・シルバーケースの M79010SG
・ブロンズケースの M79012M と M79250BA



これらの❝セラミック❞ ❝シルバー925❞ ❝ブロンズ❞という3つの特殊素材およびプレシャスメタル=貴金属はロレックスでは採用されていない素材であり、それだけでチューダーを選択する大きな理由になります。
❝シルバー925❞ ❝ブロンズ❞は経年劣化で徐々にエイジングと呼ばれる変化をしていきますのでリセールは色の出方など好みがあり評価が難しい部分はありますが、自分だけの変化が楽しめます。
❝ ロレックスには無いデザインやカラーやサイズ❞
になります。
サイズ違い系 ブラックベイ58 79030/ ブラックベイ54 79000
ロレックスのサブマリーナーのサイズはは 現行の 126610 は41mmケースであり一世代前の 116610 は40mmケースです。チューダーでも通常のブラックベイは41mmケースですが、2018年発売の 79030 は39mmケース、そして2023年発売の 79000 はさらに小さい37mmと現行のロレックスには無いサイズ感で発売されており欧米人よりも腕が細い日本をはじめとするアジア人にとっては有力な候補になります。


39mmサイズのブラックベイ58〔フィフティエイト〕の❝ 58 ❞は1958年に発表されたチューダーの200m防水ダイバーズウォッチ7924【通称ビッグクラウン】へのオマージュから命名されています。
2023年に発表されたばかりのブラックベイ54〔フィフティフォー〕は上でも紹介した1954年発売のサブマリーナーへのオマージュで当時同様の37mmサイズとなっています。
ブラックベイ54の79000Nは発売間もないため正規店以外で購入する場合には定価以上の約60万円が必要になります(定価は478,500円)が、ブラックベイ58の79030Nは中古品で40~45万円での購入が可能なようです。
7903Nはサイズ以外にカラーリングもロレックスには無いカラーコードですのでチューダーを選ぶ大きな理由です。
❝ ロレックスには無いデザインやカラーやサイズ❞
はクリアしています!
79030 買取価格 | 250,000-300,000円 |
ペラゴス M25600 ペラゴス39 M25407

2012年に発表されたチューダーのダイバーズウォッチの上位互換モデルでもあるペラゴス。ロレックスで言うとサブマリーナーの上位互換のシードウェラーに当たりますが、2015年にペラゴスはフルモデルチェンジによりチタンケースになりました。
さらに2022年にはペラゴスの42mmケースから39mmにサイズダウンして普段使いしやすくなったペラゴス39もリリースされています。
・イカ針
・ブルーダイヤル×ブルーベゼルのカラーリング
・チタンケース
というのはいずれもロレックスには無いデザインコードです。チューダーのアイコンと化している「イカ針」はもちろんですがブルー×ブルーの組み合わせはロレックスではK18YGとのコンビモデルや金無垢モデルにしか存在しないため79230で紹介したロレックス126619同様高額は避けられません。

ROLEX 126613LB / 126618LB サブマリーナーデイト
共にブルーダイヤル×ブルー文字盤という色組み合わせだがYGコンビモデルか金無垢モデルのみで、前者は定価2,043,800円、後者は5,102,900円。
さらにカラーだけでなくロレックスではチタン素材ケースとバンドはとても実用的とは言えない(潜水力を追い求めて製作された)ディープシーチャレンジとヨットマスターのみで採用されておりこれもかなりの高額となります。
❝ ロレックスには無いデザインやカラーやサイズ❞
はペラゴスも十二分に備えています。
ペラゴスはチューダー正規店では定価651,200円
ペラゴス39は定価609,400円
ですのでコスパ抜群と言えます。
ペラゴス 買取価格 | 350,000-400,000円 |

以上が私が個人的にピックアップしたチューダーで狙うべきモデル選になります!
その他ブラックベイGMTやブラックベイ クロノ、ブラックベイプロ、レンジャーなども概ねロレックスの半額~1/3の金額で購入可能と「価格面」では優れていますが〔デザイン〕〔カラー〕〔サイズ〕のロレックスとの差別化という今回の選考基準からは漏れており、選考外とさせて頂きました。
まとめ
2010年代からロレックスのディフュージョンブランドという立ち位置から離れ〔一つの時計メゾン〕としての道を歩みだし、2018年に日本に正規上陸したチューダー。
その魅力を兄弟ブランドのロレックスと比較した上で2023年現在のおすすめモデルを紹介させて頂きました。昔からロレックスの弟ブランドとして同等の技術力を有しながらもより普及させるための価格設定やカラーリングを採用してきた歴史は現行品にも生きています。

「次に高騰するブランドは?」という問いに必ず候補に上がるだけあってチューダーは実用使いもさることながら資産としても有力なブランドです。
一般知名度はロレックスやオメガには及びませんが10年20年と経つにつれて今のミドルクラスの時計から脱皮し、ハイクラスランクに名を連ねる未来もあり得ない話ではありません。
ロレックスのサブマリーナーデイト 16610 は2007年当時日本定価588,000円でした。そして16年たった現在のサブマリーナーデイト 126610 は1,324,000円です。そう!!!今のチューダーブラックベイ 79230 が定価533,500円ですから15年後にはロレックス同様に価格が倍以上に!なんてこともあり得ない話では無いのです。
もちろんこれは円相場なども関係してくることではありますが。

当店では今回紹介してきた現行品や準現行品だけでなくチューダーのヴィンテージウォッチや70~80年代の時計であってもお預かりや買取可能ですのでお気軽にご相談ください。

買取・質入れ お気軽にご相談ください。
質・買取なら 目黒の質屋 大和屋質店へ
買取・質預かりをお考えのお客様
❝目黒の質屋 大和屋質店❞をご利用下さい。
お客様の大切なお品物、ブランド品を現時点での最高の査定額を提示させて頂きます。
一時金が必要な場合などにご利用ください。
「ダイヤモンドなどの宝石・時計・ブランド品・貴金属の質・買取の専門」
近隣地域の白金台・五反田・目黒・不動前・武蔵小山・学芸大学・祐天寺・中目黒・恵比寿・都立大学・自由が丘・等々力・大井町の方々にも多数ご利用頂いております。


チューダー チュードル製品の買取・質預かりお任せください。