セイコー ウォッチ株式会社から7月4日と5日と2日間続けて夏発売の数量限定モデルが発表されることとなりました。両機種とも発売は8/11(金)です。
①大谷翔平モデル2023
②メカニカルダイバーズ復刻モデル
どちらもこれまでの発売モデルはいずれも完売&プレ値でリセールマーケット=中古市場に出回るなど高い人気を誇っており我々質屋などの業界人から見ても非常に興味深いリリースとなります。

これまでの「大谷翔平モデル」や「メカニカルダイバーズモデル」のおさらいをしながら新発売となる数量限定モデルも見ていきましょう。
まずは大谷翔平モデルから参りましょう~!
①大谷翔平モデル2023〔SBDC191〕
今や❝世界の大谷翔平❞となった日本が世界に誇るアスリートである大谷翔平選手が、これまた❝日本が世界に誇る老舗ウォッチメーカーでもあるセイコー❞のイメージキャラクターに就任したのは日本ハムファイターズ在籍時でした。
2017年の日ハム在籍時の大谷翔平モデルの発売を皮切りに、
2019年にはロサンゼルス・エンゼルス仕様の大谷翔平モデルが2種、
2020年に2種、
2022年にはオールスター仕様が1種、ロサンゼルス・エンゼルス仕様が1種
と計7モデルがこれまでにリリースされてきました。
当ブログではそれらのモデルについても紹介&相場のチェックをしておりますので合わせてご参照ください!
↓【歴代大谷翔平モデルはこちらから】
いずれも既に完売済みで大谷翔平選手の人気の高さが伺えます。7年で8作がリリースされるなどそのモデル数などの多さも相まって、定価<<買取価格 とはなっていませんがいずれも換金率40~60%を維持するなどセイコーウォッチの中でも人気なのは間違いないです。
今作SBDC191の特徴
これまでの大谷翔平モデルはセイコーのシリーズラインナップの中でも主にビジネスマンを対象にした正確性と堅牢性が売りの❝アストロン❞シリーズから発売されてきましたが8/11発売の今作はなんと初の❝プロスペックス❞からの発売となります。






上に並べた通り2017~2022年モデルはベースが❝アストロン❞ということもあってどれも日ハムカラーやエンゼルスカラー、さらにはオールスターのユニフォームカラーが入っているもののどれもスポーティーウォッチという印象でした。

…ところが今作は?
ベースモデルがなんと❝1965 メカニカルダイバーズ❞なのです!
メカニカルダイバーズについてはこの後のもう一つの限定発売モデルの項でも説明致しますので簡略化しますが、

SBDC191「セイコーが1965年に発表した国内初のダイバーズウォッチの現代風解釈×大谷翔平」がワタシです。
と!いうことなのです。


もっとかみ砕いて簡単に言うと「セイコーから大谷翔平モデルでダイバーウォッチが出るよ!」ということです。上↑に並んだこれまでの大谷モデルである❝アストロン❞軍団と見比べて頂ければデザインの違いも一目瞭然かと思います。
カラーリングは所属するエンゼルスのビジターユニフォームカラーでもあるグレーを基調としているようで秒針に赤が施されているとのことです。商品仕様を下記にまとめましたのでご参照ください。
モデル名 | 1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン 大谷翔平 2023限定モデル |
品番 | SBDC191 |
価格 | 187,000円税込み |
防水性 | 200m |
ケースサイズ | 40.5mm(厚さ13.2mm) |
数量 | 限定1,700本 |
発売日 | 8月11日(金) |
ムーブメント | キャリバー6R35 |
パワーリザーブ | 約70時間 |
リューズには大谷翔平選手の出番号でもある「17」そしてブレスレットのバックルには大谷翔平選手のサイン刻印がされているとのことです。
今作SBDC191の高騰予測
結論から申し上げると「定価以上のプレミア価格になることは(すぐには)ない!」が私の見解になります。
理由としては下記の通り、
①これまでの大谷翔平選手モデルで定価<中古買取相場になっているものはない。
②メカニカルダイバーズ復刻モデルの現代デザインで定価<中古買取相場になっているものはない。
というのが挙げられます。
まず①ですがこれまで発売された全7種の大谷翔平選手モデルはいずれも即完売&高い相場を維持していますが定価<買取価格になっている例はありません。加えて大谷翔平選手モデルは多いときで年に2~3本、1~2年に必ず新モデルがリリースされていますので数量限定ではありますが価格が爆発しない所以と言えます。
次に②についてですが「メカニカルダイバーズの現代デザイン」というにはこれまでもセイコーから発売されています。一番最近のものですと2023年2月発売の世界限定1,300本で国内200本限定のSBDX053(定価:385,000円)も現代デザインの一つですが7月現在まだセイコーオンラインストアで購入が可能です…。
つまりメカニカルダイバーズの現代デザインは素晴らしい時計である一方で市場人気はあまりない……というのが現状です。
以上からプレミア価格化というのは現時点では難しいと思われます。
それでも今や❝世界の大谷翔平❞ですのでこれまでの現代デザインモデルと比べると高い換金率になるかとは思います。

転売で儲けるのには向かないアイテムなので本当に欲しい人の手元に届くと思います!!良かった!!
②1965年メカニカルダイバーズ復刻モデル〔SBEN003〕
続いて1965年メカニカルダイバーズ復刻モデル〔SBEN003〕ですがこれまでの話の流れでメカニカルダイバーズ自体の人気が無いのでは?と思われている方がいるかもしれませんがそれは違います!!断固!!
セイコーのメカニカルダイバーズは「1965 メカニカルダイバーズ」と表記されているように1965年に国産初のダイバーズウォッチとして誕生しました。1966年からは南極観測隊越冬隊員の装備品として寄贈され、数々の過酷な環境下で実用されるなど日本の時計史としても歴史的な価値のある名作。です。

ファンが現代風デザインというリメイク品ではなく、オリジナルに忠実なモデルにこそときめくのです!!
ということです。

こちら↑が1965年当時の初代メカニカルダイバーズ6217-8001、通称ファーストダイバーです。当時の定価は13,000円程度でしたが、現在では最大買取価格350,000円強となり、定価との比較で2000%も価格が上昇しています。
「まあこれは正真正銘オリジナル品だから…」という意見もあるとは思いますが
・2017年発売の復刻モデルSBDX019〔限定数2,000〕

こちらはオリジナルではなく2017年発売の「オリジナルに忠実な復刻モデル」です。発売時の定価は378,000円でしたが現在時点で、箱や保証書、替えベルト等も揃ってる場合には買取価格350,000円~400,000円となるなどややではありますがプレミア化しています。
詳しくは当ブログでもこれまでのメカニカルダイバーズをまとめておりますので下記をご参照頂ければと思います。
今作SBEN003の特徴
上記で書いたことからも分かるように❝歴史あるモデルのオリジナル版に忠実なモデルは人気が高い❞というのはこれまでで証明されています。


個人的な最大の特徴は「ケースサイズが38mm」という点です!これがまさにオリジナル版に忠実ポイントの一つです。これまでのモデルはSBDX019などケース径39.9mmでオリジナル版と比べるとやや大きかったです。
たかが2mm、されど2mm。
です。こういったわずかな再現度の高さが人気に影響を与えるのです。
モデル名 | 1965 メカニカルダイバーズ復刻デザイン 限定モデル |
品番 | SBEN003 |
価格 | 462,000円税込み |
防水性 | 200m |
ケースサイズ | 38.0mm(厚さ12.5mm) |
数量 | 限定1,965本(国内500本) |
発売日 | 8月11日(金) |
ムーブメント | キャリバー6L37 |
パワーリザーブ | 約45時間 |
裏蓋のイルカの刻印やボックスに至るまで1960年代当時の雰囲気が再現されているとのことです。
今作SBEN003の高騰予測
リセールバリューを考慮する場合むしろ本命は大谷翔平選手モデルではなく、こちらのSBEN003かと思われます。今回のセイコー1965メカニカルダイバーズ復刻モデルSBEN003が高騰するかもしれない理由は以下の通りです。
①1965メカニカルダイバーズ復刻モデルは2017年以降で複数回発売されているがオリジナルに忠実に制作されたのは2017年のSBDX019のみ(それ以外は文字盤カラーが違ったりビームスとのコラボで寅さんモデルだったりする)
②今作の完成度の高さ=次回の復刻モデルの発売があるか分からない、あっても最低でも数年先?
という2点になります!
上記アドレスからセイコー1965メカニカルダイバーズ専用サイトもぜひご覧ください。
まずは①です。
メカニカルダイバーズ復刻モデルは大谷翔平選手モデルと比較すると圧倒的に発売ペースが遅いです。平均して1年に1本は確実に新作が登場する大谷翔平選手モデルに比べ、メカニカルダイバーズ復刻モデルは定期的に発売されるモデルではありません。
合わせて②にも記した通り今作SBEN003はオリジナルへの忠実復刻としての完成度が高く、次回はいつ復刻モデルが出るかは読めません。もしかすると次回は10~20年空くというのもあり得ない話ではありません。(海外メーカーと比較すると国産メーカーは限定品の発売スパンが短いのであくまで可能性の話です)
以上から「SBEN003は8/11の発売以降、中古市場でも定価同等での取引、数年後にはプレミア価格化」というのは十二分に考えられるシナリオです。
唯一懸念なのは462,000円という定価設定。これは2017年、6年前のSBDX019と比べると約10万円以上高い定価になりますのでこれがどう響くか…。

それでも!定価の何倍もの価値になるというロレックス現象は難しいかもしれませんが、所持していても値崩れすることは考えにくく資産的な意味合いでもおすすめの一本ではないでしょうか。
まとめ
今回は7月の上旬にセイコーより発表された二つの限定モデルについてブログを書きました。1965メカニカルダイバーズの現代版大谷モデルと1965メカニカルダイバーズ忠実復刻モデルという正反対の特徴を持つ二つのモデルを何故このタイミングでリリースするのか分かりませんが(笑)
普通は生誕〇〇年記念、例えば1965メカニカルダイバーズにとっては2025年が生誕60周年になるのでその時に発売されそうでしたがなぜか2023年でした。笑
大谷モデルに関してはWBC優勝記念とかMVP記念とかが出るのかと思いましたがこれは仕込みの日程を考慮してもやはり11月頃でしょうか。
大和屋質店ではセイコー製品のセイコーウォッチ、アストロン、プロスペックス、クレドール、グランドセイコーなど買取や質預けを行っております!ご検討のお客様はお気軽に当店へご相談ください!ご来店だけでなく電話、LINE等でもお気軽にどうぞ。

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