ニックネーム【nickname】=親しみやからかいの気持ちを込めて呼ばれる、本名以外の名。 愛称。あだ名。
人間関係を築く上でも友人同士や仕事仲間さらにはアイドルや芸能人、スポーツ選手といった推しの対象までニックネーム=愛称=あだ名で呼ぶことでさらに愛情が深まり、さらにはその方面の❝通❞のようになっていきますよね!
時計界にもそんなニックネームを持つモデルが多数存在します。
今回は ロレックス でニックネームが付けられたモデル14種を紹介します。

ロレックスのニックネームは実は非常に多く、例えば経年劣化を経て退色したモデルを表すニックネームやシードウェラー〔Ref.16660〕の通称❝トリプルシックス❞ようにリファレンス由来のものなど様々です。
今回紹介する14種は元々のモデルのカラーリングなどからニックネームが付いたものを取り扱います!それでは早速いきましょう。
GMTマスターⅡの各ニックネーム
GMTマスターおよびGMTマスターⅡはロレックスを代表する超人気モデルで第二時間帯や第三時間帯の表示が可能といった機能面以前に、2色のバイカラーによって形成されたベゼルが特徴的かつデザイン性にも優れたモデルです。ロレックスファンはそれぞれのカラーリングを判別するためにニックネームを付けてきました!
①ペプシ
Ref.16700
16710
126710BLRO

個人的にではありますがおそらく最も有名なニックネームを持つロレックスではないでしょうか?それと同時に誰もが通称:「ペプシ」というあだ名を聞いてしっくり来るモデルではないでしょうか?青と赤で構成されたベゼルは正にコーラで有名なペプシのカラーリングです!
「GMTのペプシが~」という会話は少しでもロレックスや時計に興味のある人ならだれもが「ああ!あれね!」と理解するモデルです。
そしてこのGMTマスターのペプシは初代Ref.6542からこの青×赤というカラーリングが採用されており後にカラーが増加していくにつれて付いていくニックネーム達にも影響を与えていきます。
GMTマスター ペプシ リファレンス | 最新買取価格目安 |
16700 | 900,000-1,100,000 |
16710 | 900,000-1,100,000 |
126710BLRO | 1,800,000-2,000,000 |
ビビッとな青×赤のペプシカラーの組み合わせは人気が高く他のカラーリングよりも相場が高いです!特にGMTマスターⅡのベゼルがセラクロム(セラミック製)になった116710時はペプシは一時廃盤となっており余計に126710BLROの人気が高い要因になっています。
②コーク
Ref.16710

続いてGMTマスターⅡになった16710時に製造されていた黒×赤ベゼルの通称:「コーク =コーラ」になります。ペプシというニックネームが後のカラーモデル達に影響を与えたというのが既に分かったかと思います(笑)
GMTマスター コーク リファレンス | 最新買取価格目安 |
16710 | 900,000-1,100,000 |
初代から存在するペプシカラーに対抗してかユーザー達の付けたニックネームは「コーク」と海外特有のオシャレさが出ています!そしてこのコークから16710以降では116710でも現行の126710でも存在しないため手に入れるなら16710もしくは16760しかありません。
③ルートビア
Ref.16713
16753
126711CHNR

特定のモデルだけでなくロレックスのGMTマスターシリーズで茶×黒系を用いたカラーは通称:「ルートビア」といった愛称が付けられています。ルートビアとはアメリカの炭酸飲料でアルコールは入ってません。日本では通称:「カフェオレ」としても呼ばれています。
日本では「ロレックスのカフェオレ」でも「ルートビア」でもどちらでも通じるとは思いますが海外では「ルートビア」で通っていますのでご注意ください。笑
GMTマスター ルートビア リファレンス | 最新買取価格目安 |
16753 | 800,000-1,100,000 |
16713 | 900,000-1,200,000 |
126711CHNR | 1,800,000-2,100,000 |
現行の126711CHNRは黒文字盤なのに対し16713はブラウン文字盤なのもあって旧モデルも一定の相場を維持しています。
④バットマン / バットガール
Ref.116710
126710

続いて2013年に登場した黒×青の組み合わせです。2013年はGMTマスターⅡにとっても大事な年で一番の変化はベゼルにセラクロム素材(=セラミック)が使用されたことでした。これにより耐蝕性が増すなど格好良さだけでなく機能面でも進化しました。
そこで登場したのがNEWカラー黒×青でした。
一説には当初セラミックでの赤と青の組み合わせを再現するのが技術上困難だったため。という話もあります。
通称:「バットマン」 ドドン!
GMTマスターは一貫してドリンク縛りなのかと思ったら黒×青はバットマンでした!実はこのアメコミなどのキャラクター系からニックネーム付けるのも欧米あるあるなんです!バットマンは近年の実写映画なので漆黒のイメージもありますがコミックでは時代によってこのブラック×ブルー的な時もあるんです。
そしてもう一点。
発売当初からこのGMTマスターのバットマンはオイスターブレスレットしか無かったのですがその後ジュビリーブレスが追加されました。

こちらですね。オイスターブレスのバットマンとの対比でこのジュビリーブレス版を通称:「バットガール」なんて言ったりもするんですがこちらはあまり定着していません。笑 「バットガール」と説明するよりも「バットマンのジュビリー」と言った方が皆分かってくれるはずです。
GMTマスター バットマン リファレンス | 最新買取価格目安 |
116710BLNR | 1,400,000-1,600,000 |
126710BLNR | 1,500,000-1,700,000 |
バットガールと呼ばれるジュビリーブレスタイプの方が相場高めです。
⑤スプライト
Ref.126720VTNR

2022年の新作として彗星の如く爆誕した126720VTNRは発表直後からネット界隈を中心にどのニックネームにするのかが話題となっていました。その結果通称:「スプライト」というドリンク系からインスパイアされたニックネームが一応のことじんわーり定着している所です。笑 スプライトというと緑×黄のイメージなので126720VTNRの黒×緑には少し合わない感じがします(笑)
実際にはこの126720VTNRは時計自体が唯一のレフティ仕様なこともあって「GMTのレフティ」と呼ばれていることの方が多いです。
GMTマスター スプライト レフティ リファレンス | 最新買取価格目安 |
126720VTNR | 2,000,000-2,400,000 |
2023年新作GMTマスターⅡ 126713GRNR ニックネーム
そしてこれですよね2023年の新作。発表されて約1ヵ月ほど経ちましたが様々なネット掲示板を見てもまだニックネームは確定してないですこちらも!正直な話レフティ同様にカラーリングも素材も唯一無二(YGのコンビは初)なので「ロレックスGMTのYGコンビのやつ」と言えば通じてしまうとは思いますが(笑)
ここまでGMTマスターⅡには一貫してニックネームを与えてきたロレックスファン達は必ずや126713GRNTの黒×灰にもニックネームを求めるはずです!
そこで大和屋質店がその候補を推薦したいと思います!!
……ドリンク系か欧米キャラクター系で何か良いものを…..!

大和屋質店「これだ!!」

という事で私が推すのはこの3つ
・ダースベイダー(スターウォーズ)
・ジャック スケルトン(ナイトメアビフォアクリスマス)
・ヴェノム
いかがでしょうか?どれも黒×灰を基調とした欧米屈指キャラクター達です!
…が金要素足りませんよねwダースベイダーはオールブラック感強いですし。と!いうことで最推しはヴェノム、次いでジャックスケルトンです。他に何か適したニックネームがあれば教えてください!
サブマリーナー系の各ニックネーム
⑥スマーフ
Ref.116619LB
126619LB

2008年にサブマリーナー初のホワイトゴールドモデルとして発表されたのが116619LBでした。ホワイトゴールド特有の風合いに青い文字盤と青いベゼルを携えた唯一のカラーリング使用となっており通称:「スマーフ」と呼ばれています。
スマーフはベルギー生まれの青い妖精で日本でもアニメ放送がされています。
サブマリーナー スマーフ リファレンス | 最新買取価格目安 |
116619LB | 3,500,000-4,000,000 |
126619LB | 3,500,000-4,000,000 |
⑦カーミット
Ref.16610LV

2003年のサブマリーナー生誕50周年に発表されたのが緑色のサブマリーナーでした。そしてその16610LNのニックネームが通称:「カーミット」です。カーミットはセサミストリートなどにも登場していたキャラクターで「世界で最も有名なカエル」と称され現在ではディズニーが権利を持っています。
グリーンのサブマリーナーはそれぞれの世代(リファレンスごと)にそれぞれのニックネームがついているのが特徴的です!
サブマリーナー カーミット リファレンス | 最新買取価格目安 |
16610LV | 1,500,000-1,600,000 |
2003年-2004年に製造されていた「ファット4」と呼ばれる個体はレア度が高くさらに高い個体となります。
⑧ハルク
Ref.116610LV

2010年に発売されたのが16610LVの後継機種で116610LVです。ベゼルがセラクロムに変更になり文字盤もグリーンで統一されました。発表当初はコントラストが効いてる黒ダイヤル×緑ベゼルの組み合わせの方が格好良いのでは?なんて声も聞こえてきましたが緑×緑が激レアで大人気モデルとなりました。
ニックネームは「ハルク」と呼ばれています!
バットマン同様にアメコミからのネーミング。
そしてこのハルク、2020年に登場する現行でもある後継機種126610LVよりも市場価格が高くなっているほどの人気が過熱しています。
サブマリーナー ハルク リファレンス | 最新買取価格目安 |
116610LV | 1,800,000-2,000,000 |
⑨スターバックス
Ref.126610LV

そして2020年に出た第三世代グリーンサブマリーナーがこの126610LN通称:「スターバックス」です。GMTペプシ以来の「ドンピシャ」感が強いニックネームです。カラーリングは16610LVのカーミットと一緒なのでセラミックベゼルのカーミットと呼ぶ人もいますが、差別化のために「スタバ」の方が良さそうです。
ですがこのスタバロゴ、実は2011年にグリーン一色のものに変更されているんですよね(笑)とはいえスタバと言えばこのグリーンの枠に黒で女神がイメージ強いです。

サブマリーナー スターバックス リファレンス | 最新買取価格目安 |
126610LV | 1,500,000-1,750,000 |
ロレックス人物が由来の各ニックネーム
⑩スティーブ・マックイーン
Ref.1655

ほとんどの場合、人物名=ニックネームになる場合はその人物が愛用していたことで一大ムーヴメントを巻き起こしたなどであることが多いがこのエクステンションⅡ Ref.1655は決してスティーブ・マックイーンが愛用していたわけでは無く、広告起用されたモデルだそうです。
通常広告起用品がそのままその人のアイコン化することは稀ですが(その人用に作られたオリジナルモデルではないため)それだけスティーブ・マックイーンがスーパースターだったということでしょう。
むしろスティーブ・マックイーンが愛用していたのはサブマリーナー Ref.5512で、実際に「マックイーン ロレックス」などで検索するとどちらもヒットします。ですが海外ではマックイーン=エクスプローラーⅡとして扱われることが多く海外オークションでもエクスプローラーⅡ 1655が出品される際は「Steev McQueen」と書かれています。
ちなみにスティーブ・マックイーンは1960年代~70年代のハリウッドのスーパースターです。
ロレックス スティーブ・マックイーン リファレンス | 最新買取価格目安 |
1655 | 2,000,000-2,500,000 |
5512 | 800,000-1,200,000 |
⑪ポール・ニューマン
Ref.6239
6241
6263

俳優ポール・ニューマンこと本名ポール・レナード・ニューマンは1950年代などから俳優として活躍しアカデミー賞を3度も受賞、監督業や政治活動なども積極的に行っていたアメリカが誇るスーパースターの一人です。
1969年に公開した映画『レーサー(原題:Winning)』の主演男優であり役作りのためにに通っていたレーシングスクールでカーレースに本格的にハマり、1969年にプロレーサーとしてデビューしました。
プロレーサーデビューの時にポールニューマンの妻であるジョアン・ウッドワードがポール・ニューマンにプレゼントしたのがデイトナRef.6239でした。
ポール・ニューマンのレース熱はスターの遊びでは無くル・マン24時間レースで総合2位になるなど結果を出し、デイトナの人気を過熱させる要因となりました。
ポール・ニューマンが愛用したのはRef.6239でしたが現在では60~70年代に製造された手巻き式デイトナで※エキゾチックダイヤルのものを指します。そのためRef.6239だけではなく、Ref.6241やRef.6263のものもポール・ニューマンモデルと呼ばれます。
※エキゾチックダイアル=ダイアル(文字盤)とインダイアルの色が反転しているかつ、インダイアル内に独特なアラビア数字フォントがある
ロレックス ポール・ニューマン リファレンス | 最新買取価格目安 |
6239 | – |
6241 | – |
6263 | – |
これらは個体数も非常に少なく、「幻の時計」とも呼ばれておりよほどのマニアでない限り所持していることすら無いと思われます。
⑫ジョン・メイヤー
Ref.116508

現在のロレックスの現行ラインナップからは姿を消した金無垢デイトナのRef.116508。2016年-2022年まで製造販売されていたモデルです。
先にジョン・メイヤーから紹介します。
ジョン・メイヤーは米Rolling Stone誌の2007年2月号ではジョン・フルシアンテ、デレク・トラックスと共に現代3代ギタリストにも選ばれるなど現代を代表するアーティストの一人です。数々の浮名を流すロックスターでもあり、テイラー・スウィフトやケイティー・ペリーといった歌姫とも交際していました。
「時計の愛好家」としても有名で時計ブログ「Hodinkee」にも度々登場しています。
話を時計に戻します。
Ref.116508が発売されたのは2016年でした。セラミックベゼルを携えたステンレススチール製の新型デイトナRef.116500LNが発表されたタイミングと同じで(下記写真の左2本)世界中が今も夢中になり続けている時計です。

このステンレススチール製のデイトナ116500LNの陰に隠れてRef.16508の金無垢×グリーンダイアルのデイトナは日の目を浴びませんでした。このイエローゴールド×グリーンという如何にもアジア受けしそうなデザインに誰もが見向きもしませんでした。
そんな店頭の隅っこで誰も見向きもしなかったデイトナRef.16508をジョン・メイヤーは購入しました。そして「今後価値が上がる時計」として前述のHodinkeeで紹介したのです!そこから瞬く間に注目が集まり、一気にプレミア化が進みました。
さらに2023年にひっそりとロレックスのラインナップから姿を消したことで更なる相場高騰も考えられます。
ちなみジョン・メイヤーはこのモデルを❝クリスマスダイアル❞と呼んでいますが世界的にはもう❝ジョン・メイヤーモデル❞がニックネームとして認知されています。
デイトナ ジョン・メイヤー リファレンス | 最新買取価格目安 |
116508 | 7,000,000-8,500,000 |
それ以外のニックネーム
⑬パンダ
Ref.16500LN
126500LN

これはもう見たまんまですね。笑
ロレックスに限らずですが白×黒のコントラストカラーリングのものは❝パンダ❞と呼ばれることが多いです。その中でも2016年に発売されたステンレススチールにセラミックベゼルを備えたデイトナRef.16500LNの白文字盤はカラーバランスもまさにパンダですね。
ロレックス デイトナ リファレンス | 最新買取価格目安 |
116500LN 白文字盤 | 3,000,000-3,500,000 |
116500LN 黒文字盤 | 2,200,000-2,800,000 |
まとめ
今回はロレックスのニックネームをまとめてみました。13種+126713GRNRの予想を含めた14種類を紹介しました。ロレックスのニックネームはどれも欧米の雰囲気で名付けられるのでおしゃれ度が増します!笑
グリーンサブマリーナーはその年代によってニックネームが変化しているのも個人的面白ポイントの一つです!
ニックネームを知ることでさらに愛着が増しますし、業界の人間であればそのほとんどがロレックスのニックネームが知ってると思いますので問い合わせの時でも通じると思います!
新作GMTマスターⅡの126713GRNRは流通量も少なさそうですからニックネームが決まって定着するまでに何年もかかりそうですね(笑)

ロレックスの買取・質預かりはお気軽にご相談ください。
質・買取なら 目黒の質屋 大和屋質店へ
買取・質預かりをお考えのお客様
❝目黒の質屋 大和屋質店❞をご利用下さい。
お客様の大切なお品物、ブランド品を現時点での最高の査定額を提示させて頂きます。
一時金が必要な場合などにご利用ください。
「ダイヤモンドなどの宝石・時計・ブランド品・貴金属の質・買取の専門」
近隣地域の白金台・五反田・目黒・不動前・武蔵小山・学芸大学・祐天寺・中目黒・恵比寿・都立大学・自由が丘・等々力・大井町の方々にも多数ご利用頂いております。



ロレックスの 買取・質入れ お気軽にご相談ください。